洗濯機置き場にある防水パンはマンションや賃貸物件では必ず見かけるものですが、戸建てでは使用しないケースもあります。
実は、防水パンを使用すれば水漏れや防水効果が得られるので、床下トラブルを防げる大きなメリットがあるのです。
そこで今回は、洗濯機置き場の防水パンの役割や種類やサイズなどを解説していきます。
防水パンの購入を悩まれているのであれば必要性を知ることができるので、一緒に見ていきましょう。
防水パンの設置費用を抑えたい方は、火災保険の活用を検討してみてください。
火災保険を最大限に活用したいなら、申請サポート業者に無料相談しましょう。
専門家が調査を行い、建物全体で火災保険を申請できる箇所がないか確認してくれます。
受け取った給付金の使い道は自由なので、防水パンの設置費用として使うことも可能です。
1.洗濯機は床に直置きNG?置き場に必要な防水パンの3つの役割
集合住宅などで見かける洗濯機置き場の防水パンですが、どのような役割をしてくれるのでしょうか。
実は、防水パンには以下の3つの役割があります。
- 水受けとして床浸水を防止
- 結露防止
- 振動や音を抑える
それぞれについて解説しているので、順番にチェックしましょう。
役割1.水受けとして床浸水を防止
防水パンは、床と洗濯機の間に設置するものです。
そのため、万が一洗濯機から水漏れした場合でも床への浸水を防げます。
マンションで防水パンを使用していなければ、水漏れした際に下の階の住人にまで迷惑がかかってしまうでしょう。
火災保険に加入していれば保証はしてくれるものの、すべての家具や家電が保証される訳ではないので、ご近所トラブルに発展しかねません。
自分の問題だけでなく近所迷惑にならないために、床下の浸水対策として防水パンが必要です。
役割2.結露防止
防水パンは、床下の浸水対策だけでなく結露防止にも役に立ちます。
浴室に洗濯機を設置している家庭が多いと思いますが、浴室は湿気が溜まりやすく洗濯機の底に結露が発生する原因になります。
洗濯機を直置きしていれば、結露によって洗濯機の下の床材が傷んでしまう可能性があるでしょう。
防水パンがあれば、結露を防げるので床が傷む心配がありません。
役割3.振動や音を抑える
防水パンを使えば、振動や音を抑える効果が得られます。
洗濯機の振動の音は想像以上に大きいため、設置階の下のフロアまで音が漏れて響く可能性も。
賃貸では、日中であってもトラブルの原因になることがあるので、近隣住民に配慮して防水パンを設置すべきでしょう。
このように防水パンには、床下の浸水と結露の防止、振動や音抑えるという3つの効果が得られます。
マンションに住んでいる人であればトラブルを避けるためにも必須ですが、戸建ての場合は必要に応じて設置すると良いでしょう。
ここまでが、防水パンの役割解説でした。
参考:RIRIFE|洗濯機の防水パンがない場合はどうする?直置きの注意点や設置方法を解説
防水パンの設置を考えるときは、どの種類を選べばいいのか悩むかもしれません。
以下で解説していくので、一緒に見ていきましょう。
2.洗濯機置き場の防水パンの種類は3つ
洗濯機置き場に設置する防水パンの種類は以下の3つです。
- フラットタイプ
- かさ上げタイプ
- かさ上げ枠なしタイプ
早速、それぞれのタイプの解説を見ていきましょう。
(1)フラットタイプ
フラットタイプの防水パンは、最もオーソドックスな形です。
どんな大きさの洗濯機にも適しているので、洗濯機を選ばず設置しやすいのが魅力的でしょう。
しかし、フラットタイプは受け皿の上に洗濯機を乗せるような作りなので、洗濯機と防水パンの間の隙間は2㎝くらいしかありません。
排水口の掃除をする際には、洗濯機を一旦動かす必要があるので、掃除がしづらいと感じるかもしれません。
どの洗濯機にも適している安心感があるので、サイズ選びが不安であれば、フラットタイプを選ぶ選択肢があります。
(2)かさ上げ枠ありタイプ
枠がついたかさ上げタイプは、洗濯機とパンの間に隙間を作る設計です。
四隅が高くなっているので、洗濯機の下に5㎝ほどの隙間ができます。
特徴は、フラットタイプと比べて掃除しやすい点です。
ハンディモップで掃除できるため、隙間のホコリ掃除が楽に行えるでしょう。
(3)かさ上げ枠なしタイプ
枠なしのかさ上げタイプは、最近の主流になりつつある防水パンです。
四隅が高くて周りを囲む枠がないので、洗濯機との間に10㎝程の隙間ができます。
そのため、防水パンの中で一番掃除がしやすいでしょう。
掃除のしやすさを重視するのであれば、かさ上げ枠なしタイプがおすすめです。
以上の3つの中から好きなタイプを選ぶのですが、防水パンにはサイズがあるので洗濯機の大きさを把握しておかなければいけません。
3.購入前に確認!洗濯機置き場の防水パンにはサイズがある
洗濯機置き場に設置する防水パンには、以下の2つのサイズがあります。
- マンションやアパートに多いサイズ
- 大画家洗濯機・ドラム式洗濯機
それぞれの大きさについて解説していくので、一緒に見ていきましょう。
(1)マンションやアパートに多いサイズ|幅640㎜×奥行640㎜
マンションやアパートにも多い、一般的なサイズが幅640㎜×奥行640㎜です。
賃貸物件に初めから設置されていて、よく見かける正方形のものをイメージしてください。
ただし、ドラム式洗濯機や大型洗濯機の場合、サイズが合わない可能性があるので注意しましょう。
(2)大型・ドラム式洗濯機|幅740㎜×奥行640㎜・幅800㎜×奥行640㎜
大型洗濯機やドラム式洗濯機を利用しているのであれば、幅740㎜×奥行640㎜または、幅800㎜×奥行640㎜を利用しましょう。
奥行きは一般的なタイプと同じですが、横幅が広いタイプです。
幅が大きい洗濯機であれば、大きめを選ぶようにしてください。
洗濯機置き場に設置する防水パンが決まれば、工事が必要です。
以下では工事費用について紹介していくので、チェックしていきましょう。
4.防水パン設置工事の費用目安
防水パンのタイプとサイズが決まれば、設置工事を依頼しましょう。
この項目では、以下3つのパターン別の費用目安を紹介していきます。
- 洗濯機置き場を新しく作る場合
- 防水パンを交換する場合
- 防水パンをDIYで自作する場合
それぞれの費用について、順番にチェックしていきましょう。
費用1.洗濯機置き場を新しく作る場合
まず、洗濯機置き場を新しく作る場合の費用は、防水パンと作業費用込みで約3万円です。
かさ上げタイプでは、洗濯機の位置が高くなって止水栓とぶつかってしまう場合があり、位置を変えなければいけません。
既存の止水栓位置を変更する工事は、別途で1~2万円程かかります。
かさ上げタイプの防水パンを設置するのであれば、洗濯機にプラスした高さを計り止水栓に当たらないかを事前に確認しておいてください。
費用2.防水パンを交換する場合
防水パンを交換する場合、約3万円の費用がかかります。
また、防水パンと一緒に洗濯機置き場を変える場合、床下の排水パイプの位置も変えなければいけません。
排水パイプの位置を変えるには、新しく床に穴をあけるリフォーム工事が必要です。
排水関係のリフォームには、3万円~10万円程度の費用がかかります。
防水パンの交換といっても、取り替えるだけの工事とは限らないので、思いのほか費用がかかる可能性があります。
費用3.防水パンをDIYで自作する場合
業者に頼まず、DIYで自作する方法もあります。
防水パンの購入だけで済むので、安いものを選べば数千円で設置が可能です。
ただし、洗濯機から排水するホースの設置に不備があれば、水漏れの原因になってしまいます。
排水トラップや排水管の接続は想像以上に難しいです。
接続に失敗すれば排水中にホースが抜けて、洗濯機置き場が水浸しになる可能性が高いので、慎重に設置しましょう。
自信のない人は、無理せず業者に頼むことをおすすめします。
5.洗濯機置き場を清潔にしよう!簡単な掃除方法を紹介
洗濯機置き場はホコリやごみが溜まってしまうので、定期的に掃除をしましょう。
掃除を行えば排水口の詰まりもなくなり、水漏れの心配もありません。
以下の2つの掃除方法を紹介します。
- 洗濯機を動かさないで掃除する方法
- 洗濯機を動かして掃除する方法
それぞれ、順番にチェックしていきましょう。
(1)洗濯機を動かさないで掃除する方法
洗濯機を動かさずに掃除する方法は、以下の3つの手順です。
- 掃除機の隙間に使えるノズルを使って大きなゴミを吸い取る
- ハンディモップなどを利用して掃除機で取り切れなかったホコリやゴミをふき取る
- 洗濯機置き場の周辺の汚れを雑巾でキレイに拭き取る
掃除機を動かさないで掃除するのであれば、多少のゴミやホコリが残ってしまう可能性はあります。
とはいえ、毎回の掃除に洗濯機を動かすのは大変です。
毎日掃除して、なるべくゴミをため込まない状態を保ちましょう。
(2)洗濯機を動かして掃除する方法
次に、洗濯機を動かして掃除をする方法を紹介します。
大掛かりな掃除となりますが、目安は1年に2回程度です。
- 蛇口をしめてコンセントを抜く
- 洗濯機と排水パイプが繋がっている部品などをすべて取り外す
- 排水ホースを取り外す際に水が出てくる可能性があるのでバケツなどを用意しておく
- 防水パンの汚れをふき取る
- 排水口のゴミを取り除きブラシを使って汚れを落とす
- 汚れが取れたら排水パイプにパイプクリーナーを流し入れる
- パイプクリーナーを流水で洗い流す
- 掃除が完了したらすべて元の状態に戻す
掃除では、破損や汚れがないかチェックすることが大切です。
排水ホースなどの部品も亀裂や破損などがないかなどは、要注意です。
万が一、亀裂などが見つかれば、新品のものと交換してください。
定期的に掃除すれば排水口の詰まりを防止でき、水漏れの心配もありません。
掃除をする際に洗濯機を移動するのは大変なので、キャスター付きの洗濯機置き台やかさ上げ台を活用して、掃除をラクにしましょう。
まとめ|防水パンがあれば洗濯機置き場を清潔に保てる!
洗濯機置き場に設置する防水パンは、水漏れによる床下浸水や結露を防止してくれる上に、振動や揺れを抑えてくれます。
戸建て住宅に住んでいるのであれば、必ず設置しなければならないというわけではありません。
しかし、湿気により床が傷む恐れがあるので、きれいに家を保ちたいのであれば設置をおすすめします。
防水パンにはサイズやタイプが選べるので、手入れのしやすさなどを考えて防水パンを選びましょう。
防水パンの設置費用を抑えたい方は、火災保険の活用を検討してみてください。
もし、防水パンの設置で火災保険申請をご自分で行うのが難しければ、火災保険申請サポートのプロである「修復ナビ」を利用するのがおすすめです。
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