火災保険の審査が厳しい理由とは?通らない場合の対策も解説!

火災保険の申請をしたのに、保険金が支払われなかったという経験をお持ちの方は意外と多いのではないでしょうか。実際、火災保険の審査は厳しく、思うように保険金がおりないケースが多いです。

そこで今回は、火災保険の審査が厳しい背景と、保険金支払いを否認される主な理由について徹底的に解説したいと思います。さらに、審査結果に納得がいかない場合の対応策も併せてお伝えしますので、火災保険の申請にお悩みの方はぜひ参考にしてください。

目次

火災保険の審査が厳しい理由

火災保険の審査が厳しい理由

火災保険の審査が厳しい理由には、以下のような要因があります。

  • 被害箇所の発見が遅れる
  • 原因の特定が困難
  • 悪徳業者の増加

それぞれ説明します。

被害箇所の発見が遅れる

火災保険の審査が厳しい理由のひとつは、被害箇所の発見が遅れることです。特に、屋根の上など、日常的に目にすることが少ない場所の被害は見落とされがちです。損傷があっても、本人が気づかないまま時間が経過してしまうケースが少なくありません。

発見が遅れるほど、経年劣化の影響と見なされる可能性も高くなります。経年劣化は保険の対象外であるため、こうした判断が下されると保険金は支払われません。

原因の特定が困難

火災保険の審査が厳しいもうひとつの理由は、原因特定が困難なことが挙げられます

個人での物件調査や原因の特定は非常に難しいのが実情です。保険会社の調査員でさえ、時間と手間をかけて慎重に調査を進める必要があるのです。

調査が不十分だと、保険会社から「経年劣化」が原因と判断されてしまうおそれがあります。素人による原因調査では、十分な証拠を集められないことが多く、結果として保険金の支払いが認められない可能性が高くなります。

悪徳業者の増加

火災保険の審査が厳しくなったもうひとつの背景には、悪徳業者の存在があります。火災保険の申請には、修理費用の見積書や写真など、さまざまな書類の提出が求められますが、悪徳業者の中には、故意に被害を水増しした見積書を作成したり、保険金をだまし取ろうとする者が存在するのです。

悪徳業者の手口や見分け方はこちらの記事で詳しく解説していますので是非一度ご覧ください。

こうした保険金詐欺を見破るには、提出書類の細部まで注意深くチェックする必要があります。火災保険の審査が厳しいのは、こうした不正請求を見抜き、保険金を適正に支払うためでもあるのです。

火災保険の審査が否認されるよくある例

火災保険の審査が否認されるよくある例

ここでは、火災保険の審査が否認されるケースについていくつか説明します。

補償内容が契約に含まれていない

火災保険の審査が否認される典型的なケースのひとつは、補償内容が契約に含まれていない場合です。火災保険といっても、保険会社によって補償の範囲はさまざまで、例えば、地震による火災や、家財道具の盗難などは、基本契約では補償されないことが一般的です。

こうしたオプション補償を追加していない契約者が、補償対象外の損害を申請しても、審査で否認される可能性が高くなります。補償内容を十分に確認し、必要なオプションを追加しておくことが大切です。

経年劣化による損害

経年劣化による損害

経年劣化による損害も火災保険の審査が通らない理由のひとつです。保険会社では、「自然の消耗、劣化、変質による損害」は免責事項としているのが一般的です。したがって、日頃から建物の修繕や点検を怠らず、設備の劣化を防ぐ必要があります。

機能上に問題がない

建物が一部損傷したものの、機能上は問題がないと判断された場合、火災保険の補償対象とならないケースがあります。たとえば、床に擦り傷がついたり、壁に小さなへこみができたりしただけでは、保険金は下りないのが一般的です。

こうした軽微な損傷は、建物の機能には直接影響しないと判断されるからです。ただし、一見軽微な損傷でも、建物の機能に影響する可能性はゼロではありません。個人で判断できないようであれば、専門家に相談をしてみるのもよいでしょう。

地震、噴火、津波による被害

地震、噴火、津波による被害

日本では、地震による火災は補償の対象外であることが一般的です。地震、噴火、津波など天災による損害は、火災保険の基本契約には含まれておらず、オプションの地震保険に加入しなければ補償されません。

東日本大震災の際には、地震保険未加入の契約者が火災保険の申請を行ったものの、審査で否認されるケースがありました。改めて、地震保険の重要性を認識させられる出来事でした。

故意または重大な過失による損害

故意に起こした破損や、重大な過失が原因の損害については、火災保険の保険金は支払われません。保険金の不正受給を防ぐためにも、こうした悪質なケースは審査で厳しくチェックされるのです。

たとえば、イライラしてついカッとなり、家の壁を壊してしまったような場合は故意による損壊と判断されます。「故意ではない」と主張しても、保険会社に認められる可能性は低いでしょう。

また、重大な過失のケースとしては、以下のような例が挙げられます。

  • 鍵をかけずに長期間空き家のまま放置し、放火被害に遭った
  • 電気業者から指摘された漏電修理を放置し、ブレーカー切断をしていなかった
  • 石油ストーブの近くで、壁に固定しない状態のまま洋服を吊るしていた

こうしたケースは、火災発生の予見可能性が高いにもかかわらず、適切な対策を講じなかったと判断されかねません。その結果、重大な過失として保険金がおりない事態になりかねないのです。

火災保険の審査が通らず納得いかない場合の対処法

火災保険の審査が通らず納得いかない場合の対処法

近年、火災保険の保険金不払いや大幅に減額されるという事例が問題となっています。

火災保険の審査結果に納得がいかない場合でも、あきらめる必要はありません。取るべき対処法はありますので、状況に応じて適切な方法を選択しましょう。

追加書類を提出

火災保険の審査が通らなかった場合、まず考えられる対処法は、追加書類を提出することです。審査では、被害状況や修理内容を証明する書類が十分でないと判断されたケースがあります。追加の写真や見積書、領収書などを提出することで、再審査を求めることができます。

例えば、火災による建物の損傷を証明するのに、当初提出した写真では不十分だと指摘された場合、別の角度から撮影した写真を追加で提出するなどの対応が考えられます。

追加書類の提出は、審査結果に不服があることを保険会社に伝える良い機会でもあります。単に資料を追加するだけでなく、審査結果に納得がいかない理由を丁寧に説明することが大切です。

お客様センターに相談

お客様センターに相談

審査内容に納得がいかない場合は、保険会社のお客様センターに相談してみるのもひとつの方法です。お客様センターでは、審査結果の説明や、審査の再検討を依頼することができます。

その際は、審査結果に納得がいかない具体的な理由を整理して、冷静に説明することが重要です。例えば、「約款のこの条項に該当するはずなのに、審査で否認されている」といった具合に、根拠を示しながら主張することで、保険会社の対応を引き出しやすくなります。

お客様センターの対応が不十分だと感じた場合は、上位部署への取り次ぎを求めることもできます。

そんぽADRセンターに相談

火災保険の審査結果に納得がいかない場合、そんぽADRセンター(損害保険相談・紛争解決サポートセンター)への相談も有効な選択肢のひとつです。そんぽADRセンターは、一般社団法人日本損害保険協会が運営する指定紛争解決機関で、保険会社と契約者の間のトラブルを調停する役割を担います。

同センターでは、専門の相談員が保険に関する一般的な相談から、苦情解決手続、紛争解決手続まで、段階的な問題解決のサポートを行います。紛争解決手続の場合、原則4か月以内に和解案を作成するよう努め、利用費用は原則無料です。

ただし、問題の内容や複雑さによっては、弁護士相談の方が適切な場合もあります。そのため、まずは保険会社との直接交渉を尽くし、解決の糸口が見えない場合に、そんぽADRセンターへの相談を検討するのが良いでしょう。保険会社との交渉で行き詰まったと感じたら、そんぽADRセンターの利用を前向きに検討してみましょう。

火災保険の厳しい審査を通過させるには?

火災保険の厳しい審査を通過させるには?

保険代理店を通して火災保険に契約する人が多いと思いますが、請求する時には代理店以外の業者に相談しても問題ありません。

火災保険を申請する専門家の力を借りるのが効果的です。

申請サポートを活用する

火災保険の審査を円滑に通過するためには、申請サポートを活用することが有効です。申請サポートとは、火災保険の申請を専門に行う業者のことで、書類作成から保険会社との折衝まで、一連の申請手続きをサポートしてくれます。

申請サポートを利用することで、申請書類の不備や記入ミスを防ぐことができます。また、保険会社との交渉においても、申請サポートの専門スタッフが間に入ることで、スムーズに進めることができるでしょう。

例えば、自分で作成した申請書類では、必要な写真や見積書が不足していたというケースがあります。しかし、申請サポートに依頼することで、必要書類を漏れなく準備することができ、審査を通過する確率が高まります。

申請サポートを利用するメリット

申請サポートを利用するメリットは多岐にわたります。以下のような点が挙げられます。

1.審査通過の可能性が高まる
申請サポートの経験とノウハウにより、審査を通過する確率がアップします。書類の不備や記入ミスを防ぎ、スムーズな審査を実現します。

2.申請の手間と時間を大幅に削減できる
書類作成や保険会社とのやり取りなど、煩雑な申請手続きを申請サポートに任せられます。申請に必要な時間と労力を大幅に減らすことができ、効率的です。

3.プロの視点で申請内容をチェックしてもらえる
申請サポートのスタッフが、プロの目線で申請内容を確認します。補償漏れなどのミスを防ぎ、約款の落とし穴なども見抜いてくれます。

4.再交渉も任せられる
万が一審査が通らなかった場合、申請サポートが再交渉を行ってくれます。保険会社との粘り強い交渉は個人では難しいものですが、プロの交渉力に期待できます。

火災保険の申請は、専門的な知識と経験が必要とされる複雑なプロセスです。しかし、申請サポートを上手に活用することで、そうした困難を乗り越えられます。

プロに任せられる部分は任せつつ、自分でできることは自分で準備する。そうすることで、効率的かつ確実に火災保険の厳しい審査を通過できるでしょう。

火災保険申請には申請サポートに相談しよう!

火災保険申請には申請サポートに相談しよう!

火災保険の審査は、年々厳しさを増しています。しかし、申請サポートを上手に活用することで、審査を円滑に通過できる可能性が高まります。

申請サポートを利用すれば、書類作成の手間を省けるだけでなく、プロの視点で申請内容をチェックしてもらえます。また、審査が通らなかった場合の再交渉も任せられるので、安心です。

ただし、申請サポート選びは慎重に行う必要があります。サポート実績が豊富で、料金体系が明確な業者を選ぶことが大切です。

火災や自然災害は、いつ起こるかわかりません。もしもの時に備えて、火災保険には加入しておきたいものです。しかし、いざ申請するとなると、厳しい審査の壁が立ちはだかります。そんなときこそ、申請サポートの力を借りてみませんか。プロのサポートがあれば、厳しい審査の壁も乗り越えられるはずです。

完全成功報酬型を採用している修復ナビなら、万が一給付金が得られない場合には、費用は一切かかりません。依頼者側にリスクが生じることなく、安心して申請サポートを利用可能です。

まずは無料でお話を伺っておりますので、不安を軽減するためにも少しでも気になることがありましたらお気軽にご相談ください。

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