今回の記事では、アスファルトシングルについて徹底解説していきます。
アスファルトシングルは近年注目を集めている屋根材。
ですが、アスファルトシングルという言葉に聞き馴染みのある方は少ないかもしれません。
そんな方に向けて、本記事ではアスファルトシングルの特徴などの基礎知識から紹介していきます。
他にも、アスファルトシングルのリフォームにかかる費用やメンテナンス方法についても紹介。
アスファルトシングルに関する疑問はここで全て解決しましょう。
また、アスファルトシングルはDIYがしやすいという特徴もあります。
そこで、本記事ではDIYで屋根をアスファルトシングルにリフォームする施工方法も紹介していきます。
ぜひ、この記事を参考にしてアスファルトシングルのリフォームを検討してみてください。
アスファルトシングル屋根の修理には、火災保険を使えることがあります。
火災保険を申請するなら、申請サポート業者を利用しましょう。
アスファルトシングルとは
まずは、アスファルトシングルの基礎知識から身につけていきましょう。
アスファルトシングルとは、カナダやアメリカでは一般的に普及されている屋根材のことです。
アスファルトシングルは、ガラス繊維の基材にアスファルトを含浸、コーティングし、スレート砂や彩色焼成砂を圧着して製造したもの。
グラスファイバーシングルやシングルとも呼ばれています。
次に、アスファルトシングルの特徴について見ていきましょう。
アスファルトシングルの屋根材の特徴
アスファルトシングルは、今から100年以上前に北米で開発され、今なおアメリカやカナダで高い普及率を誇っている屋根材です。
そんなアスファルトシングルの大きな特徴は、軽量で耐震性に優れている、防水性、防音性が高いということ。
なぜ、アスファルトシングルにこのような特徴があるのかについては、後ほど詳しく紹介していきます。
似ている言葉に注意!アスファルトルーフィングとの違い
アスファルトシングルについて調べていると、アスファルトルーフィングという言葉を目にすることがあります。
アスファルトルーフィングとは、下葺き材に使われる防水シートのこと。
似ている言葉なので混同されがちですが、意味が全く違うので頭に入れておいてください。
アスファルトシングルの耐久性・耐用年数
アスファルトシングルは、耐久性が高く耐用年数も長いです。
なぜなら、アスファルトシングルは、「柔らかい・割れにくい・錆びない」という特徴があるから。
硬い屋根材の場合だとひび割れなどで劣化することがありますが、アスファルトシングルはひび割れすることはありません。
なので、他の屋根材に比べ耐久性が高く耐用年数も長いということ。
アスファルトシングルの新製品ですと、耐用年数は20年から30年と言われています。
しかし、風の強い地域などの立地や気候によっては、耐用年数が10年から20年になる場合があるので注意してください。
もし劣化してしまった場合は、張り替えまたは重ね葺きのリフォームをしましょう。
この工法についても後半に紹介していきます。
アスファルトシングルのメリット
アスファルトシングルの屋根にするメリットはとても多いです。
薄く、軽いというアスファルトシングルの特徴が、多くのメリットを作り出している理由。
1つ1つ確認して、自分のニーズに合致しているか確認しましょう。
アスファルトシングルのメリットその1:防水性・防音性が高い
アスファルトシングルは、下葺き材に防水シートが使われている屋根材であるため、防水性が非常に高いです。
また、防音性が高いこともアスファルトシングルのメリットの1つ。
アスファルトシングル屋根の大半は表面に天然石が加工されており、この天然石が緩衝材となるため防音性が高いということです。
雨音などが気にならなくなるという点は、アスファルトシングルの大きなメリットとなっています。
アスファルトシングルのメリットその2:耐震性がある
地震が多い日本では、耐震性があるという点はかなり大きなメリットです。
アスファルトシングルに耐震性がある理由は、他の屋根材に比べ非常に軽量な屋根材だから。
屋根に重さがあると建物全体に負荷がかかり、負荷がかかるほど耐震性が下がります。
1㎡あたりの一般的な屋根材の重さは、屋根瓦は約50kg、スレート屋根は約20kgほど。
その点、アスファルトシングルの重さは1㎡あたり約10kgと圧倒的な軽さです。
耐震性という面から屋根材を見るのであれば、アスファルトシングルで間違いないでしょう。
アスファルトシングルのメリットその3:加工が簡単でDIYでできる
アスファルトシングルは薄いシートのような屋根材になっています。
柔らかい素材になっているので加工が簡単にできるということが、DIYがしやすいとされている理由。
カッターやハサミで切れて曲面にも貼れる素材であるため、初心者にもおすすめできるDIYなんです。
DIYに挑戦してみたいという方は、ぜひアスファルトシングルで屋根のDIYをしてみてください。
アスファルトシングルのデメリット
メリットが多いアスファルトシングルですが、もちろんデメリットも存在します。
しっかりとデメリットを理解した上で、アスファルトシングルの屋根にリフォームすることを検討してください。
アスファルトシングルのデメリットその1:強風に弱い
軽い材質ということをメリットで紹介しましたが、裏を返せば風に飛ばされやすいというデメリットでもあります。
また、屋根材が薄いため、少し剥がれていると強風にあおられて屋根がめくれてしまうことも。
なので、台風などの強風が吹いた後は業者に点検してもらうようにしましょう。
アスファルトシングルのデメリットその2:太陽光にあたっていないとカビが生えやすい
日本は欧米に比べ多湿な国ですので、北米生まれのアスファルトシングルはカビやすい傾向があります。
太陽光が当たればある程度防止できますが、太陽光が当たりにくい所だとカビが発生してしまうかも知れません。
アスファルトシングルの屋根にリフォームする前に、住まいの気候や屋根の方角を確認しておきましょう。
アスファルトシングルのデメリットその3:施工業者が少ない
日本国内では、まだアスファルトシングルの普及率が低いため、施工業者が少ないです。
葺き替えや張り替えをする時に、すぐにリフォーム会社が見つからないかもしれません。
なので、リフォーム時にアフターメンテナンス対応もできるかどうか確認しておくことをおすすめします。
アスファルトシングルの価格
ここからは、アスファルトシングル屋根にリフォームする時にかかる費用について紹介していきます。
既存の屋根材を撤去し、アスファルトシングル屋根に葺き替えする場合の費用相場は100平方メートルの屋根で100万円から120万円です。
費用の内訳は撤去費用、撤去した屋根材の処理費用、設置する屋根材の費用、足場の設置費用など。
葺き替えとは既存の屋根材を撤去する工事方法のことで、下地が劣化していた場合に行われます。
下地が劣化していなかった場合は、既存の屋根材の上からアスファルトシングル屋根を設置するカバー工法という工事方法が行われます。
カバー工法の場合だと、屋根材の撤去、処理作業が必要ありません。
そのため、100平方メートルあたり20万円ほど費用が下がります。
屋根の広さや既存屋根の種類によって費用がかわるため、まずは業者に見積りをもらいましょう。
費用を抑えたい方はDIYもおすすめ!アスファルトシングル屋根材の価格は?
できるだけ費用を抑えたいという方におすすめな方法がDIYです。
先程も紹介しましたが、アスファルトシングルは比較的DIYのしやすい屋根材。
そのため業者に依頼せずにDIYでリフォームすることで大幅に費用を下げることができます。
業者にリフォームを依頼すると工事費用もかかりますが、DIYだと工事費用がかかりません。
DIYかかる費用は、アスファルトシングルの材料費とリフォームの時に使う道具代だけ。
アスファルトシングルの屋根材はメーカーによりますが、100平方メートルあたりの価格が30万円から60万円です。
業者に依頼する半分ほどの費用で抑えることができるので、自信がある人はDIYに挑戦してみてもいいかもしれません。
ルトシングル屋根にリフォームする施工方法を紹介
ここでは、費用を抑えたい人向けにDIYでアスファルトシングルの屋根にリフォームする手順を解説します。
簡単にDIYができるとは言っても、ある程度の知識は必要です。
ここで施工手順を理解しておきましょう。
準備しておく道具
リフォームをする前に、まずは道具を揃えましょう。
DIYでアスファルトシングルの屋根にリフォームする際に必要な道具は以下の通りです。
・アスファルトシングルの屋根材
・アスファルトシングル専用の接着剤
・アスファルトシングル専用の釘
・アスファルトシングルルーフィング
道具を購入する前に屋根の大きさなどを測って必要な量を調べておきましょう。
アスファルトシングルの施工手順1:アスファルトルーフィングを貼る
まず初めに、アスファルトルーフィングを軒先側から順番に貼っていきます。
上下のルーフィングを10cmほど重ねる様に貼っていくことで、雨漏りを効率的に防ぐことができます。
この手順をおろそかにしてしまうと仕上がり具合が一気に質の悪いものになるので、丁寧に行いましょう。
アスファルトシングルの施工手順2:アスファルトシングルを貼るラインを付ける
アスファルトシングルの屋根材を貼り付ける前に、チョークなどを使って目安となる線を引いておきましょう。
ラインを引いておくことが、綺麗にアスファルトシングルを並べるコツになります。
アスファルトシングルの施工手順3:アスファルトシングルをカットする
アスファルトシングルを適切にカットします。
カッターやハサミで切ることができるので初心者でも心配はいりません。
直線上に真っ直ぐ切ることを意識してカットしましょう。
アスファルトシングルの施工手順4:専用の接着剤を塗る
次に、アスファルトシングルの屋根材にシングルセメントと呼ばれる専用の接着剤を、貼り付ける段階の30分以上前に塗ります。
シングルセメントは、瞬間接着剤などと違ってすぐ接着しません。
そのため、添付面を張り合わせて屋根材を運んでも後からはがすことができます。
あせらず丁寧に行っていきましょう。
アスファルトシングルの施工手順5:アスファルトシングルを貼り付けていく
準備が整ったら、軒先から1段ずつアスファルトシングルを貼り付けていきます。
貼り付けたアスファルトシングルは専用の釘を使って固定しますが、釘を打つ場所は隠れる箇所にしてください。
アスファルトシングルの屋根材を貼り付けて2段目以降は、下段の貼り付けた屋根材と継ぎ目が重ならないように注意しましょう。
アスファルトシングルを貼り重ねて、棟部分まで到達したら、両方から屋根材を葺きあげてお互いが重なるようにします。
そして、最後は棟の中央部分だけが残り、この部分は釘で固定することができないので、接着剤を多く塗り圧着してください。
ここまでの手順をこなして、アスファルトシングル屋根の施工が完了します。
業者に依頼することもおすすめ
上記の手順を見て、DIYでアスファルトシングル屋根のリフォームをすることが不安になった方もいるかもしれません。
そういった方は業者に依頼するのがおすすめ。
費用こそかかりますが、施工の質はもちろん、短期間でリフォームしてくれます。
また、アフターフォローを行ってくれる業者もいるので、安心感は業者に依頼したほうが強いです。
予算と相談しながら、DIYにするか業者に依頼するか選びましょう。
アスファルトシングル屋根のメンテナンス方法
ここからは、アスファルトシングル屋根のメンテナンス方法について紹介していきます。
屋根材は使用年数が長くなるにつれて経年劣化していくので、メンテナンスは必須。
また、劣化状況によってアスファルトシングルのメンテナンス方法は変わります。
それぞれのメンテナンス方法について紹介していくので、しっかりと把握しておきましょう。
アスファルトシングル屋根のメンテナンス方法:葺き替え
葺き替えは、下地まで全て撤去して新しい屋根材を設置するメンテナンス方法。
アスファルトシングル屋根の耐用年数が経過する前には葺き替えをすることをおすすめします。
メンテナンス時期は素人には判別しにくいため、葺き替えをする際は業者に相談しましょう。
アスファルトシングル屋根のメンテナンス方法:カバー工法
カバー工法は、既存の屋根材の上からアスファルトシングル屋根を設置するメンテナンス方法。
工事期間が非常に短いメンテナンス方法なので手軽に行うことができます。
また、騒音も少ないため、近所に迷惑もかけることがありません。
アスファルトシングル屋根のメンテナンス方法:塗装
塗装は、高圧洗浄で下地処理をした後に塗料を使って屋根材を塗っていくメンテナンス方法。
屋根材の見た目が悪くなった時は塗装を考えてみても時期かもしれません。
費用も安いため、比較的短期間で行うことをおすすめするメンテナンスです。
塗装が必要になる3つの症状
屋根の見た目が悪くなった時以外にも、塗装のメンテナンスが必要になる症状があります。
具体的にどのような症状が見られれば塗装が必要なのか把握しておきましょう。
・チョーキング
塗料の顔料が白い粉状になって屋根材に浮き出ている状態をチョーキングと言います。
チョーキングが見られれば、迅速に塗装を検討してください。
・コケやカビ
屋根材が緑がかってきた場合、コケやカビが疑われます。
洗浄の後、塗装するようにしましょう。
・塗装の剥がれ
塗装が剥がれると雨漏りの原因になります。
色落ちがある場合塗装の剥がれを疑い、できる限り早く塗装をするようにしましょう。
アスファルトシングル屋根にリフォームしておしゃれな家にしよう
いかがでしたでしょうか。
アスファルトシングルは耐久性があり、DIYもしやすい屋根材です。
まだ日本ではあまり普及していない屋根材なので、いちはやくリフォームすることで周りから一目置かれる存在になるかもしれません。
多くのメリットもあるので、屋根のリフォームを検討している方はアスファルトシングルを選択肢に入れることをおすすめします。
アスファルトシングル屋根にリフォームしておしゃれな家にしましょう。
なお、自然災害により被害を受けたアスファルトシングル屋根の修理には、火災保険が適用されます。
アスファルトシングル屋根の修理の検討をするさいは、費用無料で完全成果報酬型の火災保険申請サポートを選ぶとよいでしょう。
火災保険の申請は複雑な専門知識が必要なため、ご自身で給付金請求を行うと、不払い認定されたり、見落としや間違いが発生する可能性があります。
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