この記事は弁護士が監修してます。
弁護士法人 福地海斗法律事務所
弁護士 福地海斗
略歴
中央大学法学部卒業 /東京大学法科大学院入学 /第二東京弁護士会所属
火災保険申請サポートを安心して利用いただけるように、私が法律面をしっかり監修しております。修復ナビは信頼できる火災保険申請サービスですので、お気軽にご利用ください。
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近年、悪徳な火災保険申請サポートによる詐欺が増加しています。災害とは関係のない箇所や故意に破壊した箇所の修理費用を不正に請求した場合、悪質な業者だけでなく保険契約者も虚偽の申請をしたと疑いをもたれて罪に問われる可能性があります。知らない間に詐欺の片棒を担いでしまわないためにも、悪徳業者の手口を知る必要があるのです。
この記事では、火災保険申請を悪用した詐欺の事例を紹介し、悪徳業者を見分ける方法を解説します。
火災保険申請サポートの悪徳業者の手口
「火災保険を利用して、自己負担なしで自宅を簡単にリフォームできる」「多額の給付金が支払われるように手続きを代行する」という話を持ちかけられ、詐欺に巻き込まれてしまう方が年々増えています。
- 経年劣化が火災保険の対象になるとウソをいって申請を持ちかける
- 解約を申し出ると違約金を請求してくる
このような被害に遭わないためにも、悪徳業者の手口を事前に知ることにより、被害を未然に防ぎます。
経年劣化が火災保険の対象になるとウソをいって申請を持ちかける
「経年劣化による損傷も保険金から全て支払われる」と悪徳業者にそそのかされ、詐欺に加担させられるケースが発生しています。
悪徳業者は「無料で住宅リフォーム」のようなチラシをポストに入れたり、「近所で屋根の補修工事をしているからついでに無料で点検します」といって近づいてきたりします。どちらも、火災保険で修理費用が全額支払われるので自己負担がかからないと、甘い言葉を使って契約を迫ってくるのが特徴です。
火災保険の補償対象となる、不測の事故や自然災害により損傷した家屋や家財は、適正な給付金が支払われるため「無料で修理できる」のはウソとはいい切れません。しかし、経年劣化や故意に破損させた対象にならない損傷も申請してしまうことは問題です。悪徳業者は「バレなければ大丈夫です」といって言葉巧みに詐欺に加担させようとします。
虚偽や水増しによる給付金の請求が判明した場合、保険会社から契約を解除されたり、支払った給付金の返金が求められたりするだけでなく、詐欺罪に問われる可能性もあります。
詐欺罪は法定刑が10年以下の懲役であり、公訴時効が7年と長く重い罪です。
解約を申し出ると違約金を請求してくる
保険会社が審査を終えた結果、給付された金額が工事見積書の金額に達さず、費用が無料にならないなら工事の実施をしない旨を伝えると、違約金を要求されたケースがあります。
契約時には「無料なので大丈夫」といっていたにもかかわらず「契約書に違約金について記載があり、署名捺印しているので承諾している」と悪徳業者は主張してきます。
更に悪質なのは、サポート申請業者と工事業者がグルになっているケースです。双方で違約金と手数料を請求してくるため、給付金のほとんどが手元からなくなるという事態が発生しています。
火災保険の申請で実際に起きた悪徳業者とのトラブル
実際に起こった火災保険申請サポート悪徳業者とのトラブルを紹介します。
- 不安を煽って強引に勧誘する
- 契約書に記載されていた高額な違約金を請求する
- 契約解除やクーリングオフを妨害してくる
- 工事費用の全額を給付金で支払えるとウソをつかれる
不安を煽って強引に勧誘する
業者が「先日の台風の影響で屋根の板金の釘が浮いているので無料で直します」と言って訪問営業してきたため、無料ならと思い任せた。そしたら、「屋根の板金が腐っているから交換が必要です」と迫られ、主人に相談してから決めるといっても、今契約したら割引になると食い下がる業者に強く言えず契約してしまった。
このケースのように、訪問営業で無料で修理すると言って、交換やそれ以上の工事契約を強引に進めてくる業者がいます。このような業者は悪徳業者の可能性が高く、契約はしないようにしましょう。
また、そのときはうまく断れたとしても、同じ業者が名前を変えてしつこく勧誘を続けてくるケースも起きています。
契約書に記載されていた高額な違約金を請求する
「屋根の無料点検」に惹かれ火災保険サポート業者に依頼したが、雨樋が壊れていることがわかった。「火災保険の給付金がもらえるから実質無料で修理できる」と言われ、工事契約を結んだが、入金された給付金は契約した工事費用とは大きくかけ離れていた。そのため解約したいと伝えたら、高額な違約金を請求された。
「屋根の無料点検」や「無料で不要なアンテナを撤去する」などの無料サービスに惹かれ、業者に依頼したために起きるトラブルもあります。今回のケースでは、契約書には「工事しない場合は違約金がかかる」と小さく記載されており、高額の違約金を請求されてしまいました。
無料サービスを受けることは問題ありませんが、その後の修理契約を結ぶときは注意が必要です。悪徳業者の多くは、契約書をよく確認させずに修理契約をその場でするように急かしてくることがあります。
また、火災保険の給付金申請サポートもずさんなことが多く、水増しした給付金請求額を見せて、強引に契約させてくることもあるので注意しましょう。
契約解除やクーリングオフを妨害してくる
訪問営業を受け「多額の給付金が入るので、無料で修理できます」と甘い言葉に誘われて高額な屋根の修理を契約をした。しかし、あとで実際に保険会社から給付金がもらえるかどうかわからないと不安になり、一旦契約を解約しようと業者に連絡すると「材料を発注してしまったため解除はできない」と契約解除を拒まれた。
この場合、契約を結んでしまっているため、違約金が発生してしまう可能性はありますが、契約の解除は行えます。もしくはクーリングオフの期間内であればその違約金もかからず契約解除ができます。
しかし、悪徳業者は何かと理由をつけて契約解除を拒んできたり、解約を遅らせてクーリングオフの期間外だからと違約金を請求してきたりすることが多いです。
工事費用の全額を給付金で支払えるとウソをつかれる
サポート業者から「台風の被害箇所があるため火災保険の給付金がもらえる」と言われ、一緒に修理会社も紹介してもらった。給付金で無料で修理できるため、給付金の見積額くらいの工事契約を修理会社と結んだが、申請額通りに給付金はおりなかった。その結果、給付金をはるかに超える修繕費用を支払わされてしまった。
このように、火災保険申請サポートと修理会社がグルになって、高額な修繕費を請求するトラブルが発生しています。
悪徳な火災保険申請サポート業者は、実際の費用よりも高額な見積もりを出し、給付金でタダになるからと修理会社と高額な契約を結ばせます。しかし、相場よりも高く見積もられて申請しているため、実際にもらえる給付金は少なくなります。
申請額通りに給付金がもらえるとは限らないため、修理会社との契約は、給付金が降りてから結ぶように注意しましょう。
火災保険申請サポートの悪徳業者に関する相談窓口
もし悪質な火災保険申請サポートや訪問販売などでトラブルが発生した際は、下記の相談窓口があります。
運営 | 電話番号 |
---|---|
保険金に関する災害便乗商法 相談ダイヤル(一般社団法人 日本損害保険協会) | 0120-309-444 受付時間 月~金(祝日・年末年始休業期間を除く) 9:00~12:00、13:00~17:00 |
消費者ホットライン (消費者庁) | 188 受付時間 毎日(12月29日~1月3日を除く) ※全国の身近な消費生活相談窓口を紹介 |
火災保険申請サポートの悪徳業者を見分けるチェックポイント
悪徳業者を見分けるためのポイントを紹介します。
- ホームページを検索しても会社名や実体がない
- 名刺や契約書面を渡さない
- 営業マンの話す内容が偏っている
- 訪問営業はトラブルになる確率が高い
ホームページを検索しても会社名や実体がない
Google検索やYahoo検索など何種類かの検索エンジンを駆使しても、業者のホームページが見つからないときは注意が必要です。また、ホームページはあるが非常にシンプルで、何をしている会社か実体が掴めないような場合は、問題を起こすと社名を変えて同様のホームページで悪徳行為を働きます。
記載されている住所をGoogleマップ検索すると違う会社で、画像を加工してあたかも実体があるかのように見せている悪徳業者も存在します。
名刺や契約書面を渡さない
一般的に、契約をすすめる際には必ず業者の名刺や契約書面が用意されるべきですが、どんどん口約束で話がすすんでいると感じたら要注意です。悪徳業者は考える時間を与えず自分たちにとって有利な条件で話しをすすめます。気付いたら口約束で工事の開始時期まで決まっていたというトラブルも実際に起こっています。
また、名刺があったとしても、記載されている電話番号が携帯電話だった場合は注意が必要です。
営業マンの話す内容が偏っている
悪徳業者は契約させるために不安を煽り、どの箇所をどのように修理するべきなのかを専門用語を使ってわかりにくく説明してきます。全く根拠のない内容や極端に偏った話をして、あえて会話のキャッチボールを成立させないようにしてきます。
専門用語を連発したり、メリットだけ話したりする業者は注意が必要です。
訪問営業はトラブルになる確率が高い
悪徳業者のほとんどが訪問営業を仕掛けてきます。何千軒と訪問しているプロであるため、話し方や仕草などで相手の懐に入るのが非常に上手です。契約内容の説明や理解が不十分なまま話をすすめ、契約する流れへ誘導します。実際に、詐欺の被害に遭ったとうすうす気付いていても、訪問してきた営業マンが良い人だったからと泣き寝入りするパターンも発生しています。
火災保険申請サポートの悪徳業者によるトラブルに遭わないためのポイント
実際に悪徳業者によるトラブルから回避するためのポイントを紹介します。
- 無料や自己負担ゼロという言葉を鵜呑みにしない
- 必ず納得した上での契約書にサインする
- すぐにでも工事を始めようとする業者は避ける
- 修繕の契約は給付金がおりたあとにする
- 追加の工事をすすめてくる
無料や自己負担ゼロという言葉を簡単に鵜呑みにしない
火災保険の給付金は申請額通りにもらえるとは限らないため、「修理にかかる自己負担額はゼロ」という甘い言葉には注意しましょう。火災保険の給付金の制度を悪用して、詐欺を働く悪徳業者が社会問題になっています。台風などの災害の後に訪問して、無料で屋根の点検を持ちかける営業マンは相手にしないでください。
必ず納得した上での契約書にサインする
悪徳業者は口がうまく、その日のうちに契約をすすめてきます。契約書にしっかり目を通し、おかしな内容がないかしっかり確認しましょう。
先ほどのトラブル事例でもお話ししましたが、契約書に小さく、高額な違約金が発生することが書かれている場合もあります。
実際に、口頭で約束した内容と契約書に記載されている内容が異なる場合があります。営業マンの口約束はあてにならないため、契約する際は書面の内容をしっかりと吟味した上で、サインすることが重要です。
すぐにでも工事を始めようとする業者は避ける
給付金が入金される前に、工事を始めようとする業者は注意が必要です。悪徳業者にとっては申請が通るか通らないかは関係なく、施工費用を請求するために工事開始を急いできます。
給付金がおりる前に施工を契約してしまうと、給付金が工事費用の金額に足りなかったとしても契約は破棄できず支払い義務は生じてしまいます。
修繕の契約は給付金がおりたあとにする
火災保険の請求が通ったとしても、給付金が工事費用に足りないケースがあります。給付金が予想より低い場合は、修繕計画の見直しが必要なため、修繕契約は給付金がおりたあとにしてください。
追加の工事をすすめてくる
外壁修理や屋根の修理のために足場を組んだことを理由にして、予定外の工事を提案してくる業者は要注意です。最初の契約ではまともな契約でも、契約外の箇所は高額な費用を請求してくるケースもあります。追加工事をする際は、改めて契約書を作成してからにしてください。
悪徳業者に遭わないための火災保険申請サポートの選び方
ホームページに会社の所在地や概要が記載されている
会社概要や所在地が明らかになっている火災保険申請サポートの業者は安全性が高いです。また、火災保険診断士などの火災保険のプロが在籍している会社を選ぶと良いでしょう。
利用者の口コミで選ぶ
火災保険申請サポートはウェブサイト上の利用者の口コミを参考にして選ぶのもポイントです。しかし、口コミが良いものばかりで全くネガティブな意見がない場合は、注意しなければいけません。
多くのサイトやブログ、SNSなどで過去にトラブルを起こしていないか調べるのも有効な手段です。
手数料の支払い方法で選ぶ
現地調査や書類作成などで都度手数料が発生する場合、申請が通らなくても初期費用が発生してしまいます。火災保険申請サポートは、完全成果報酬型を選ぶのがおすすめです。
まとめ
火災保険の申請にかかわる被害件数が増えているのは、個人で給付金を申請するのが複雑であることが背景にあります。一般の消費者火災保険の制度についてあまり多く知られておらず、悪徳業者に狙われやすいのが現状です。火災保険申請サポートを利用する際、ウェブサイトで実績や口コミなど調べる必要があります。
被害やトラブルに合わないためにも、適正な手数料でしっかり調査してくれる火災保険申請サポートを選んでください。
良質な火災保険申請サポートを活用すれば、気づかなかった損傷箇所も見つけてくれるため請求金額の最大化がはかれます。破損箇所の調査見積もりから、書類作成のアドバイスまでトータルで手厚くサポートしてくれます。
申請しても万が一給付金が得られない場合は、費用がかからないのでリスクなく依頼できるのが、火災保険申請サポートの特徴です。
修復ナビでは相談者の不安を少しでも軽減するために、まずは無料でお話を伺っております。メールやLINEで簡単に質問できますので、気になることがありましたらお気軽にご相談ください。