「最近、浴室換気扇の調子が悪くて交換するか迷っている」
「浴室換気扇の交換は大がかりで費用も高い?」
などのお悩みを持つ人もいることでしょう。
浴室の換気扇が機能しないと、湿気でカビや臭いが発生します。
浴室は毎日使うものなので、不衛生なままでは健康面の不安も。
この記事では、浴室換気扇の交換方法と費用を解説します。
交換時期やDIYするときの注意点、火災保険を利用して安価に済ます方法も紹介します。
浴室の換気扇を交換する費用相場は?
浴室換気扇を交換するとなれば、大掛かりな工事が必要です。
日常的に使用する設備なので、費用がどのくらいか気になるところです。
一般的な相場は5万円からですが、多機能タイプだと30万円近くになることもあります。
浴室換気扇は「プロペラ型」と「シロッコ型」の2つに大別されます。
それぞれ費用がいくらかかるか、詳しく紹介します。
①プロペラ型の費用は3~6万円
プロペラ型は、扇風機の羽のような形状で壁に設置されているタイプの浴室換気扇です。
換気以外の機能や交換の費用を以下の表にまとめたので、ご覧ください。
本体費用 | 5千円~1万5千円 |
工事費込み費用 | 2万円~5万円 |
換気以外の機能 | なし |
交換費用は比較的安価で、工事期間も1日と短いです。
プロペラ型はシンプルな構造なので、掃除がしやすくメンテナンスが楽な点がメリット。
一方で、プロペラ型は壁から直接外へ向けて換気するので、外気の影響を受けやすい弱点があります。
そのため、高層階には向きません。
プロペラ型の浴室換気扇は、戸建て住宅に住んでいる人や、交換費用を抑えたい人に向いています。
②シロッコ型の費用は4~21万円
シロッコ型は、天井に設置するタイプの換気扇です。
設置費用などは以下の表をご覧ください。
本体費用 | 2万円~15万円 |
工事費込み費用 | 3万円~6万円(多機能型は10万~30万円) |
換気以外の機能 | 衣類乾燥、暖房、送風、タイマーなど |
シロッコ型はダクトを通して浴室内の空気や湿気を排出する方式のため、外気の影響を受けにくい点がメリット。
そのため、集合住宅での使用に適しており、ユニットバスタイプの浴室で多く使われています。
便利な機能がついている「多機能タイプ」も人気で、衣類乾燥や浴室暖房などの機能を備えたものもあります。
シロッコ型のデメリットは、設置にダクトや配線の工事が必要なため、工事期間が少なくとも2日以上かかることです。
③部品交換のみの場合は2万円〜
浴室換気扇の交換は、異常のある部品を取り替えるだけで済む場合もあります。
部品の交換であれば、換気扇自体を交換するときに比べて費用の負担は少なく済みます。
なるべく出費を抑えるなら、部品交換を検討してみましょう。
異常の出やすい部品は以下の3つです。
- 換気扇モーター
- タイマースイッチ
- 換気ファン
それぞれの費用は2万円~3万5千円ほどで交換可能です。
目安として、上記金額を超える場合は、新しい浴室換気扇に交換した方が良いでしょう。
修理を何度も重ねるより、全てを新しくした方がトータルコストが安い場合が多いためです。
浴室の換気扇はDIYで取り付けできる?
一般的に浴室換気扇の交換は大掛かりで、高額な費用が発生します。
ただし、条件によってはDIYでの設置も可能です。
以下では、業者に依頼する必要がある場合と、DIYでも交換できる場合を詳しく紹介します。
①電気配線工事は自分でできない!電気工事士の資格が必要
浴室換気扇の交換はDIYで行うのは、ほとんどの場合不可能です。
なぜなら、交換するには配線作業が必要になり、感電や漏電の危険があるからです。
配線作業は「第二種電気工事士」の資格を持った人にしか出来ません。
浴室乾燥や暖房機能などを備えた多機能タイプだと、配線もより複雑になります。
また、古いタイプの浴室換気扇の内部配線も複雑なことが多いです。
交換作業に配線工事が必要な場合は、プロの業者に依頼しましょう。
②コンセントタイプは自分で交換できる場合もある
電気工事士の資格がなくても、DIYで交換可能なケースも存在します。
配線作業が不要な場合は、感電や漏電のリスクがないのでDIYが可能です。
具体的には「コンセントタイプ」と呼ばれる、比較的新しいタイプの換気扇なら自分で交換できます。
ただし、DIYで設置して隙間が埋めきれないと「湿気によるカビ」など深刻な問題が生じる事もあるので注意が必要です。
また、正しく設置しないと天井のひび割れや歪みの原因になります。
そのため、自身で完璧に施工できる自信がなければ、業者に依頼した方が賢明です。
風呂の換気扇を交換、修理するべき目安3選
一般的に、浴室換気扇の交換時期は10年から15年と言われています。
浴室換気扇は毎日使用する設備なので、交換時期が来ているなら劣化が深刻化する前に対策しましょう。
浴室換気扇の劣化状況は、以下の3点から判断できます。
- 浴室換気扇を使用して10年が経過した場合
- 動いているのに異臭がした場合
- 動いている際に異常な音を発した場合
換気扇の劣化の原因は、故障以外にも換気扇内の汚れやほこりの付着も考えられます。
換気扇の寿命を伸ばすなら、日々のメンテナンスも大切です。
以下でそれぞれ詳しく解説します。
①修理や交換が必要になる時期の目安は10年
浴室換気扇は約10年経過したあたりが交換の目安です。
換気扇は日常的に使う製品なので、経年劣化は避けられません。
ファンやモーターなど主要な部品が傷むと、異臭や異音となって表れます。
しかしながら、メンテナンスの状態が良ければ、10年を超えても稼働することは可能です。
ただし、経年劣化により換気扇としての機能は万全ではないので、早めに交換するようにしてください。
②動いているのに異臭がした場合
浴室換気扇の不調や故障は、見た目で判別しにくい場合があります。
スイッチを入れると起動はするものの、効果が薄いケースです。
特に異臭を感じた場合は要注意のサイン。
このような症状は、動作はしているものの換気できていないときに起こりがちです。
異臭の原因としては、ゴミ詰まりやモーターの劣化が考えられます。
また、換気能力が落ちて内部でカビが発生している可能性もあります。
どの状態をもって異臭と判断するかは、感覚の問題なので難しいものです。
しかし、少なくとも今までと違った臭いを感じたら、交換しましょう。
③動いている際に異常な音を発した場合
換気扇を動かしていると異音が発生する場合も交換のサインです。
この場合、メンテナンス不足による故障が考えられます。
ファンの部分はゴミが溜まりやすく、放置するとモーターの軸がズレてしまいます。
さらに症状が進むと振動が発生することもあるので、定期的にファンを掃除することが大切です。
掃除で解決しない場合は、経年劣化によるサビでモーターが機能していないことが考えられるので、早めに対処しましょう。
浴室の換気扇を交換する際に頼むべき業者は?
浴室換気扇を交換する場合、どこに依頼すればよいのか困ることもあるでしょう。
浴室換気扇の交換を依頼できる業者は以下の3つです。
- ホームセンターや家電量販店
- 地域密着型の電気店
- リフォーム業者
浴室換気扇の交換には複雑な配線工事が絡むので「交換電気工事士」の有資格者が在籍していることを確認しましょう。
以下では、それぞれの長所や特徴を紹介します。
実機を確認したいなら「ホームセンターや家電量販店」
ホームセンターや家電量販店のメリットは以下の3点です。
- 実機の展示があり確認がしやすい
- セールの時期は大幅値引きが期待できる
- ポイントが貰えて割安感がある
ホームセンターや家電量販店は、実機を展示しているところが多いです。
ポイント制を実施している店舗も多く、お得に交換できることも期待できます。
ただし、在庫がない場合は取寄せに日にちがかかることも。
また、設置工事は外注なので、業者との日程調整で待たされることがあります。
早く対応してもらいたいなら「地域密着型の電気店」
地域密着型の電気店のメリットは以下の3点です。
- 住まいの近くに店があり相談しやすい
- 専門知識と経験が豊富
- 迅速な対応が期待できる
地域密着型の電気店は、住まいから近くにあるため相談しやすい点がメリットです。
店舗が近所にあり、専門知識も豊富なので故障時の対応も早く、頼もしい存在と言えます。
その反面、店舗の規模が小さく取り扱い機種が限られてしまう点がデメリット。
選択の幅が限られることと、仕入れ量が少ないので値引きも期待しにくいことでしょう。
また、店によっては修理に対応してくれない場合もあるので、事前確認が必要です。
最適な工事プランで施工したいなら「リフォーム業者」
リフォーム業者のメリットは以下の3点です。
- 施工例が多く専門知識とノウハウがある
- 販売から工事まで一貫して対応できる
- 提案力が高く、最適な商品や工事方法が期待できる
リフォーム業者は、豊富なノウハウを持ち提案力も高い点がメリットです。
状況やニーズにマッチした提案力の高さは十分信頼に足ることでしょう。
リフォーム専門で工事を請け負っているので、丁寧な施工が期待できます。
ただし、稀にではありますが、余分なパーツや高額なプランに誘導される場合がある点に注意が必要です。
施工したい場所をまとめることで費用を抑えられることもある点でも、リフォーム業者はおすすめです。
まとめ:浴室の換気扇を交換して快適なバスタイムを過ごそう
一般的に浴室換気扇の交換時期は10年と言われています。
交換費用は、安価なプロペラ型で2万円程度から。
多機能なシロッコ型では20万円を超える場合もあります。
ただし、依頼する業者や、機能を限定することで費用を抑えることも可能です。
換気扇の交換はDIYも可能ですが、配線工事には「電気工事士」の資格が必須です。
浴室の換気扇の交換依頼をする前に、火災保険が利用できるか確認してみましょう。火災保険の給付金でリフォーム費用がまかなえるかもしれません。
リフォーム後に申請してしまうと、被害箇所の確認ができないため給付金がもらえない可能性があります。
もし、火災保険申請を自分で行うのに不安があるなら、火災保険申請サポートを利用するのがおすすめです。
火災保険の申請は複雑な専門知識が必要なため、ご自身で給付金請求を行うと、見落としや間違いが発生する可能性もあります。
スムーズな申請と最大限の給付金を受け取るには、プロの力をかりるといいでしょう。
「修復ナビ」ではご相談から火災保険の申請サポートまですべて無料で対応しています。また弁護士監修で、現地調査も一級建築士などのプロが行うため安心してご利用できます。
気になることがございましたら、まずはお気軽にメールやLINEでご相談ください。すべて無料で対応させていただきます。