ブロック塀の補修費用は?安くする方法や補修のタイミングも徹底解説。劣化を放置すると危険

ブロック塀の補修費用は?安くする方法や補修のタイミングも徹底解説。劣化を放置すると危険

ブロック塀は、比較的耐久性が高いため、一度設置をしたら補修は必要ないと思いがち。

ブロック塀は地震や地盤沈下などの外からの力に弱く、劣化すれば倒壊の危険性が高まります。

しかし、補修の費用やタイミングなど、分からないことも多いでしょう。

この記事では、ブロック塀の補修にかかる費用やタイミングを徹底解説します。

補修の費用を安くするポイントも紹介するので、ぜひ参考にしてください。

また、ブロック塀の補修には火災保険を利用できる場合があります。

火災保険を申請するなら、申請サポート業者を利用しましょう。

目次

ブロック塀の補修費用は?

ブロック塀の補修費用は?

ブロック塀を補修する際、気になるのは費用面でしょう。

ブロック塀の補修の費用を以下の表にまとめているのでご覧ください。

工事の種類費用相場
撤去、解体5,000~10,000円/平米
新設掘削工事:3,600~5,000円/立法メートル
基礎工事:4,000~10,000円/m
ブロック塀: 9,000円~/平米
※交換はこれらの費用に撤去、解体費用がかかります
補修13,000~20,000円/平米
塗装高圧洗浄:200~300円/平米
下地処理:1,000円~/平米
塗装:1,500円~/平米

一言で補修と言っても、塗装や簡単な補修をするのと、一度解体し新設するのとでは費用は大幅に異なります。

塗装や簡単な補修だけの場合であっても、高圧洗浄や下地処理を行うのが一般的です。

なお、ブロック塀工事の単価は多くの場合、1平米あたりの金額で計算されます。

ブロック塀の補修費用を安くする方法2選

ブロック塀の補修費用を安くする方法2選

ブロック塀の補修には、それなりの費用がかかります。

できるだけ安く済ませる方法は、大きく分けて以下2つです。

  • 複数の業者から見積もりを取る
  • 地方自治体の補助金を活用する

以下にて一つづつ解説しますので、費用を抑えてブロック塀の補修を行いましょう。

①複数の業者から見積もりを取る

費用を安く済ますためには、1社だけではなく複数社に見積りを依頼しましょう。 

業者によって、工事費用が異なります。

1社だけ見積りを依頼すると、適正な価格かどうか分からず、法外な費用を請求される可能性があります。

また、業者によって施工内容が異なるため、見積りは複数社から取ってください。

その中から、条件や予算に合う業者を選ぶと良いでしょう。

業者にブロック塀の補修を依頼した場合、目安は3~20万円ほどです。

補修内容にもよりますが、大幅に作り直す必要がある場合には30万円以上かかることもあります。

②地方自治体の補助金を活用する

地域によっては、自治体が補助金を支給してくれる場合があります。

自治体により条件や支給される金額は異なり、新設するブロック塀に対して補助してくれる場合や、既存のものを撤去する場合のみなどさまざまです。

ブロック塀を補修する際は、お住まいの自治体で補助金が支給されるのか、どこまで補助してもらえるのかを事前に確認しましょう。

地方自治体の補助金を上手に活用し、ブロック塀を安く補修しましょう。

ブロック塀の補修には火災保険が活用できる可能性も

ブロック塀の補修には火災保険が活用できる可能性も

敷地内のブロック塀であれば、補修に際して火災保険を活用できる可能性があります。

火災保険は火事だけではなく、水災や風災などの自然災害によるブロック塀の破損に適応されるケースがあります。

保険の補償内容や範囲は、契約内容を確認してください。

火災保険を申請するなら、申請サポート業者を利用しましょう。

劣化したブロック塀を放置する危険性

劣化したブロック塀を放置する危険性

ブロック塀は、台風や地震などの自然災害で倒壊する恐れがあるため、大変危険です。

また、古いブロック塀は現行の建築基準法に沿っていない場合があります。

自宅のブロック塀が建築基準を満たしているのか、確認しておくと良いでしょう。

以下で詳しく解説します。

①台風や地震で倒壊する恐れがある

普段は異常がなくても、台風や地震が来ると倒壊してしまう恐れがあります。

地震でブロック塀が倒壊すると、近くにいる人が怪我をするなど二次被害が発生します。

また、倒壊したブロック塀が道をふさぎ、救急車や消防車など緊急車両の妨げになってしまう可能性も。

ブロック塀の傾きやひび割れが少しだけだからと、放置してしまうと危険です。

常日頃からひび割れや亀裂などがないか、チェックしましょう。

②現行の建築基準法に沿っていない場合がある

建築基準法は1950年にできましたが、1981年にブロック塀の高さ上限を3mから2.2mに引き下げるなど規定が改正されています。

地震で屋外に避難した際、ブロック塀の下敷きになってしまったというニュースを耳にしたことはないでしょうか。

ブロック塀の倒壊は以前から問題になっていたため、1981年に建築基準法が改正されました。

しかし、それ以前に建てられた塀は高さや基礎の強度が足りないなど、基準を満たさないものもあります。

劣化しているとさらに崩れやすいため、大きな地震が来たら倒壊する可能性があります。

自宅のブロック塀が現行の建築基準法に沿っているかどうか、確認しましょう。

ブロック塀を補修するタイミング3選

ブロック塀を補修するタイミング3選

ブロック塀は常に外気に晒されているため、劣化はどうしても避けられません。

以下3つの症状が見られる場合、ブロック塀を補修した方が良いでしょう。

  • ブロック塀全体にひび割れが見える場合
  • ブロック塀に苔やカビが生えている場合
  • ブロック塀に白華現象が発生している場合

それぞれのブロック塀を補修するタイミングについて、次の項目で詳しく解説をしていきます。

①ブロック塀全体にひび割れが見える場合

ブロック塀全体にひび割れが見え始めたら、補修をするタイミングです。

ブロック塀がひび割れしていると、急に倒壊する危険性が高いです。

そのため、万が一のときに備えて補修しておきましょう。

ブロック塀は工場で生産されたブロックを使用して施工するため、ひび割れの発生は少ないと言われています。

しかし、地震だけではなく地盤沈下や自然災害などの外部からの力には弱いです。

ひび割れの大きさが分からない方は、クラックスケールで測定して状況を把握しておきましょう。

②ブロック塀に苔やカビが生えている場合

ブロック塀に苔やカビが目立つようになってきたら、補修を検討しましょう。

苔やカビは、ブロックをアルカリ性から酸性にする中性化を促進するためです。

ブロックはセメントを原料としているため、通常はph12~13の強アルカリ性です。

このアルカリ性のおかげで、内部の鉄筋がサビるのを防いでいます。

中性化が進むと、ブロック内部に水が入りやすくなり、鉄筋のサビや腐食の原因になります。

放置すると、耐久性の低下や崩落を引き起こすので注意しましょう。

③ブロック塀に白華現象が発生している場合

③ブロック塀に白華現象が発生している場合

白華現象とは、ブロックの表面に白い汚れのようなものが浮き出る現象です。

ブロックの石灰成分が水に溶け出して表面に移動し、空気中の二酸化炭素などと反応することで発生します。

白華現象は外観を悪くしてしまう上に、劣化の兆候として現れることもあります。

浮き出た石灰成分は、ナイロン製のブラシで優しくこすると落ちることが多いです。

白華現象と同時にひび割れが見つかった場合は、業者に連絡して補修をしましょう。

ブロック塀をDIYで補修するのは危険

ブロック塀をDIYで補修するのは危険

ブロック塀をDIYで補修するのは、おすすめできません。

ブロックの落下や、倒壊の危険があるからです。

ブロック塀は専門的な知識と技術をもって、複雑な手順を踏んで施工されているため、素人では十分な耐久性を発揮させられません。

工事の日数も、プロなら2~5日で完了しますが、DIYでは1~3週間程かかることも。

多くの時間がかかり、クオリティにも不安が残る可能性が高いのであれば、あえてDIYにこだわる必要もないでしょう。

ブロック塀が倒壊すると、自分だけでなく周りにも迷惑を掛ける可能性があります。

劣化が気になって補修する場合は、業者に依頼しましょう。

ブロック塀のメリット3選|補修の前に確認しよう

ブロック塀のメリット3選|補修の前に確認しよう

ブロック塀には、以下の3つのメリットがあります。

  • 比較的耐久性が高い
  • 防犯性能が高い
  • プライバシーを守れる

ブロック塀を補修するか、撤去するか迷っている人もいることでしょう。

補修か撤去、どちらにするかの判断材料として、上記のメリットを把握しておくことは大切です。

以下では、それぞれ詳しく解説します。

①比較的耐久性が高い

ブロック塀のメリットの1つとして、耐久性の高さが挙げられます。

外構の専門業者がしっかりとした鉄筋を入れて施工したものであれば、耐用年数は約30年を誇ります。

メンテナンス性も高く、汚れが目立ってきたときには高圧洗浄機で洗い流すだけでお手入れできます。

災害や事故などが無ければ、定期的なメンテナンスだけで長期間使い続けられるでしょう。

②防犯性能が高い

ブロック塀の高さをある程度以上にしておけば、敷地内への侵入率を大きく下げることができます。

フェンスの場合は網目に足を掛けて登れるのに対して、隙間の少ないブロック塀では簡単に登れないためです。

建物自体の防犯性が高くない住居でも、ブロック塀を設置することで、空き巣などの被害を減らせます。

③プライバシーを守れる

③プライバシーを守れる

住居の周りにブロック塀を設置しておけば、通行人の視線を完全に遮れるため、プライバシーを守れます。

特に、人通りの多い場所に住んでいる場合は、道行く人の視線をストレスに感じる人も少なくないでしょう。

気軽に洗濯物を干せなかったり、窓やカーテンを開けっ放しにできなかったりと、生活に制限かかかることも。

外部の視線をシャットアウトできるので、家族のプライバシーを守る手段として、ブロック塀の設置は有効と言えるでしょう。

ブロック塀のデメリット3選|補修の前に確認しよう

ブロック塀のデメリット3選|補修の前に確認しよう

メリットの多いブロック塀ですが、以下のようなデメリットもあります。

  • 倒壊するリスクがある
  • 視覚的に圧迫感がある
  • 通気性が悪くなる

以下ではそれぞれについて詳しく解説します。

デメリットも把握した上で、補修するのか撤去するのかを判断しましょう。

①倒壊するリスクがある

ブロック塀のデメリットとして最も大きなものと言えば、倒壊のリスクがあることでしょう。

大きな地震のときはもちろんですが、劣化が進んでいると、本来は影響を受けないはずの小さな地震で倒壊することも。

もしも通行人や家族が下敷きになったら大事故となりの、責任を問われるのも持ち主であることがほとんどです。

塀が傾いていないか、ひび割れが起きていないかを定期的に確認し、異常を見つけた場合は業者に連絡して調査してもらいましょう。

②視覚的に圧迫感がある

背の高いブロック塀を設置していると、外の風景が全く見えないので、圧迫感が出る場合があります。

庭にあまり奥行きがない場合は、より強く感じてしまうでしょう。

プライバシーの保護に大きな効果を発揮するブロック塀ですが、視界がなくなるデメリットの方が大きいと感じる人もいます。

透かしブロックを使えば圧迫感を軽減できるので、開放的な空間が欲しい人は導入を検討してみてください。

③通気性が悪くなる

③通気性が悪くなる

ブロック塀には、建物全体の通気性を悪くするデメリットがあります。

湿気が逃げにくくなることで、建物全体の湿度が上がってしまい、住み心地に影響することもあるでしょう。

さらに、日光を遮るので、住居が暗い印象になりがちです。

透かしブロックを使うことで、通気性や採光性を持たせたブロック塀を作ることができます。

しかし、透かしブロックの強度は通常のブロック塀より劣ることを覚えておきましょう。

まとめ:ブロック塀の補修は火災保険を活用して安く済ませよう

まとめ:ブロック塀の補修は火災保険を活用して安く済ませよう

ブロック塀は、家族のプライバシーを守るだけでなく、防犯にも役立ちます。

しかし、劣化をすれば倒壊の恐れもあり、思わぬ事故に繋がることも。

目立った破損がなくても、定期的にメンテナンスをしましょう。

また、補修をするならプロの業者に頼ることをおすすめします。

ブロック塀の補修を依頼する前に、火災保険が利用できるか確認してみましょう。火災保険の給付金でリフォーム費用がまかなえるかもしれません。

リフォーム後に申請してしまうと、被害箇所の確認ができないため給付金がもらえない可能性があります。
もし、火災保険申請を自分で行うのに不安があるなら、火災保険申請サポートを利用するのがおすすめです。

火災保険の申請は複雑な専門知識が必要なため、ご自身で給付金請求を行うと、見落としや間違いが発生する可能性もあります。
スムーズな申請と最大限の給付金を受け取るには、プロの力をかりるといいでしょう。

「修復ナビ」ではご相談から火災保険の申請サポートまですべて無料で対応しています。また弁護士監修で、現地調査も一級建築士などのプロが行うため安心してご利用できます。

気になることがございましたら、まずはお気軽にメールやLINEでご相談ください。すべて無料で対応させていただきます。

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