今回の記事では、IHクッキングヒーターとガスコンロを徹底比較しました。
IHクッキングヒーターとガスコンロのそれぞれの特徴やメリット・デメリットなどを紹介していきます。
毎日料理を行う方にとって調理器具での失敗は避けたいもの。
また、IHクッキングヒーターとガスコンロの料金比較やそれぞれの料金を安く抑えるコツについても紹介します。
さらに、コンロのリフォームにかかる交換費用についても紹介しているので、自宅のコンロのリフォームを検討している方はぜひ参考にしてください。
この記事を読んで、自分に合ったコンロを選びましょう。
IHクッキングヒーターやガスコンロの交換や修理には、火災保険を適用できることもあります。
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IHとガスコンロの比較の前に!それぞれの特徴を紹介
まずは、IHとガスコンロの特徴について紹介していきます。
そもそもIHとガスコンロはどのような仕組みで加熱するのでしょうか。
それぞれの特徴を把握しておくと、IHとガスコンロの違いをより理解しやすくなります。
料金比較の前に、IHとガスコンロの特徴や種類を把握しましょう。
IHクッキングヒーターとは
IHクッキングヒーターの”IH”とは、”Induction Heating”の略で日本語に訳すと”誘導加熱”という意味になります。
コイルに電気を流すことで発生する磁場が鍋底に伝わり、渦電流を発生させることで鍋底が発熱するという仕組みです。
鍋やフライパンを置かない限りガラストップは熱くならない所が、IHクッキングヒーターが「安全に使える」と言われるポイント。
また、IHクッキングヒーターは次の3種類に分けられます。
・卓上型
卓上型のIHクッキングヒーターは、その名の通り食卓でお鍋を楽しむ時に使われるタイプ。
薄くて持ち運びやすい点から家庭やお店、最近ではアウトドアでも使われています。
・据置型
据置型はキッチン調理器具として設置するタイプのもの。
2口モデル、3口モデルなどがあり、ガスコンロの半分以下の薄いタイプもあります。
・ビルトイン型
ビルトイン型はシステムキッチンに採用されている一体化タイプ。
簡易的な据置型にはない魚焼きグリルが付いており、最近ではタイマーや煮込みモードなど便利な機能も追加されています。
ガスコンロとは
ガスコンロは、ハンドルを回して圧電素子の火花で着火させるタイプと、電池に火花を生じさせて着火させるタイプの2通りがあります。
仕組みや構造は昔から変わらずとても単純。
また、ガスコンロにもIHクッキングヒーター同様に3つの種類があり、使用目的や設置場所もほぼ変わりません。
光熱費はどっちが安い?IHクッキングヒーターとガスコンロの料金比較!
IHクッキングヒーターとガスコンロの仕組みの違いがわかった所で、次に光熱費の違いについて検証しましょう。
電気やガス代は、住んでいる地域、ガスや電力会社、使用する時間帯、火力の強さによって異なります。
ここでは、平均単価として電気代約25円/kWh、都市ガス約20円、LPガス約29円を元に、1日3回調理を行った年間光熱費を計算してみました。
年間光熱費(365日) | |
IHクッキングヒーター | 約27,000円/年 |
都市ガス | 約21,000円/年 |
LPガス(プロパンガス) | 約31,000円/年 |
都市ガスがIHクッキングヒーターよりも年間約6千円安くなり、LPガスが最も高いという結果になりました。
しかし、この結果は大まかな比較でしかなく、とくに電気代は時間帯によりランニングコストが変化します。
さらに細かく比較をする場合は、IHクッキングヒーターとガスコンロのランニングコストについても追求しましょう。
ここから、それぞれの詳しい料金とランニングコストを解説していきます。
IHクッキングヒーターとガスコンロの料金比較:IHクッキングヒーターの料金
IHクッキングヒーターにかかる料金はガス代ではなく電気代です。
なので、ここではガス代ではなく電気代の1kWhあたりにかかるランニングコストを追求しました。
1kWhあたり28円で、30分中火(700W)で使用した場合のIHクッキングヒーターの電気代の場合は以下のような計算になります。
700W÷1000(kWh)×0.5h×28円=9.8円
この場合は9.8円なので、中火で30分使用した場合の電気代は約10円程度。
例えば、IHクッキングヒーターでカレーを中火で1時間煮込んだ場合は約20円程度の電気代がかかるという計算になります。
安く抑える方法:搭載されている機能をうまく活用する
IHクッキングヒーターは電気代が高いと思っている方も多いかもしれません。
ですが、強い火力を使いすぎないように注意すれば電気代を抑えることが可能。
例えば、IHクッキングヒーターにはタイマーが装備されているので、一定の時間だけ煮込みたい時に利用すると電気代を抑えることができます。
さらに、煮込む際には落としぶたをする、電子レンジで予熱調理を行っておくなどの時短調理を心がけましょう。
時短調理は、IHを使う上では欠かせない節約法になります。
オール電化の場合は電気代が節約できる?
自宅がオール電化の方は、電気代を安く抑えるプランもあります。
それは、時間帯によって電気料金が変わるプラン。
朝晩、昼、夜間の3つに分かれ、朝晩が最も安く昼が最も高くなるというプランです。
なので、電気代を抑えたい方は時間帯を考えて料理するようにしましょう。
IHクッキングヒーターとガスコンロの料金比較:ガスコンロの料金
ガスの場合、都市ガスとLPガス(プロパンガス)によって料金に差があり、特にLPガスの料金は比較的高くなる傾向にあります。
また、ガス代は基本料金に従量料金を加算する料金システム。
例えば、都市ガスの場合は、「基本料金1,000円+ガス単価×使用量(㎡)」が1ヶ月のガス代となります。
では、中火1.68kWで1時間使用した場合の都市ガスとLPガスそれぞれのランニングコストを確認しましょう。
・都市ガス…20円
・プロパンガス…31円
このように、プロパンガスの方が11円高くなる結果になりました。
安く抑える方法:ガス会社を切り替える
ガス代の節約に最も有効な方法は、ガス会社を切り替えること。
今はガス会社を選べる時代となり、基本料金やプランを見直すことができます。
お住まいの地域で利用できるガス会社を探し、まずは比較検討してみましょう。
最近では、ガスと電気をまとめたプランを提供するガス会社も登場しています。
LPガスを使っている方は、都市ガスへ切り替えるかIHクッキングヒーターを使用した方が光熱費を節約できるかもしれません。
オール電化でもガスコンロにできる?
オール電化でも従来と変わらずガスコンロを使用したいという方も多いはずです。
もちろん、オール電化でもガスコンロを使うことは可能。
ガスだと、電気のように時間帯を気にせず使えるメリットがあり、停電しても使うことができます。
ただし、ガスの基本料金もかかってしまうため、電気代とガス代を合わせた光熱費を見積もっておかなければなりません。
必ずしもお得になるとは限らないため、電気とガス料金を比較した上で利用することをおすすめします。
IHクッキングヒーターのメリット
最新型のIHクッキングヒーターには便利な機能が搭載されているので、とても魅力的に感じるものです。
ここでは、ただ安全に使えるだけではないIHクッキングヒーターのメリットをまとめました。
IHクッキングヒーターのメリット:安全性が高い
火を使わないIHクッキングヒーターは、安全性が高い調理器具です。
炎がないため衣服や髪の毛などに燃え移ることがなく、鍋を外せば自動的に消火されるので消し忘れがありません。
火災リスクが少ないため、子どもやペットがいる家庭、高齢者の方に選ばれています。
IHクッキングヒーターのメリット:手入れに手間がかからない
ガスコンロと大きく差を付けるのが、IHクッキングヒーターの手入れのしやすさです。
フラット状なので拭き取りやすく、ガスコンロのようにパーツを取り外す手間もありません。
飛び散った油や焦げがこびりつきにくいという点は、使う人にとって大きなメリットとなります。
IHクッキングヒーターのメリット:火の立ち上がりが早い
火力が弱いと思われがちですが、実はIHクッキングヒーターは熱伝導が高く、ガスよりもお湯を沸かすのが早いです。
ガスコンロのようなすき間がなく、鍋底を密着させるため無駄がありません。
火の強さもガスコンロと同様に、強火まで上げることができます。
IHクッキングヒーターのデメリット
上記のようなメリットが多いIHクッキングヒーターですが、デメリットもあります。
電気だけで調理する上で、IHクッキングヒーターでは使いにくい、困難になる場面がやはりいくつかありました。
ここからは、使う前に把握しておきたいIHクッキングヒーターのデメリットについて紹介します。
IHクッキングヒーターのデメリット:停電すると使えない
当然ですが、停電した際には使えなくなってしまいます。
これは、電気を使うIHクッキングヒーターの最大のデメリット。
災害時など復旧に時間がかかる際には電子レンジや炊飯器も同時に使えなくなり、調理する術がなくなってしまう可能性があります。
IHクッキングヒーターのデメリット:プレートに面していないと火力が伝わらない
不便に感じるのが、フライパンを振る調理ができないという点です。
フライパンを振ってチャーハンを作ろうとしても、プレートから離れると火力が伝わらなくなるため動かすことができません。
プレートに置いた状態での調理となるため、ガスコンロと同じ調理方法ができなくなる部分が出てきます。
IHクッキングヒーターのデメリット:調理器具が限定される
基本的に、鍋底が金属でフラットになったIH対応の調理器具しか使えなくなります。
そのため、土鍋やセラミックや耐熱ガラスが使えません。
IH対応の調理器具は増えつつありますが、これまで愛用してきた調理器具が使えなくなる場合はデメリットになってしまいます。
ガスコンロのメリット
ここからは、ガスコンロのメリットについて紹介します。
今まで当たり前のように使ってきたガスコンロのメリットについて再確認してみましょう。
ガスコンロのメリット:火力の微調整がしやすい
ガスコンロはダイヤルを回して火加減を微調整できます。
IHクッキングヒーターだと、種類によってはボタンを押して4~5段階の火力でコントロールしなければなりません。
炎の大きさを目で見て確認できる所もガスコンロのメリットとなるでしょう。
ガスコンロのメリット:停電しても使える
停電になってもガスコンロだと使うことが可能という点も、ガスコンロのメリットの1つ。
災害のためにカセットコンロを常備する方も増えています。
電気だけで不足する部分は、ガスで補っていく方が安心かもしれません。
ガスコンロのメリット:調理器具が限定されない
IH化は進んでいますが、一般的に販売されている調理器具の大部分はガスコンロに対応しています。
ガスコンロは、土鍋料理、フライパンを振って作るチャーハン、炙り調理などあらゆる料理に対応可能。
キッチンによって調理器具を変えたくない方にとっては、ガスコンロの方がメリットを感じられるでしょう。
ガスコンロのデメリット
火を使った料理ができる分、ガスコンロにも欠点があります。
ここで、改めてガスコンロのデメリットについても確認しておきましょう。
ガスコンロのデメリット:安全性が低い
火を使うことから安全性が低いという点が、ガスコンロの最大のデメリット。
消し忘れ、風による移り火などで火災が起きるリスクが上がってしまいます。
小さな子どもや高齢者がいる家庭は、安全性について再検討してみましょう。
ガスコンロのデメリット:手入れに手間がかかる
ガスコンロに関する悩みといえば手入れの難しさです。
五徳と呼ばれる突起したパーツは油がこびりつきやすく、受け皿を取り外して掃除するのはとても面倒。
フラット状のIHクッキングヒーターと大きな差を付けるデメリットです。
ガスコンロのデメリット:キッチンの温度が上がり暑くなる
火を付けて調理するとキッチンの温度が上昇しやすく、夏場のキッチンはサウナのように暑くなることがあります。
その分冬場は温かいともいえますが、近年の猛暑を考えるとデメリットの要素が強くなってしまうかもしれません。
電気コンロって?IHクッキングヒーターともガスコンロとも違う?
電気を使う調理器具の中に、”電気コンロ”と呼ばれるものもあります。
IHクッキングヒーターともガスコンロとも違い、蚊取り線香のような渦巻の形をした電熱線が加熱すると真っ赤になるのが特徴。
ここで、電気コンロのメリットとデメリットを簡単にまとめて紹介します。
・メリット:ガスコンロ用の調理器具が使える
IHクッキングヒーターとは違い電熱線が熱くなるタイプなので、通常の調理器具がそのまま使えます。
・デメリット:火の立ち上がりが遅い
電気コンロは温度が上がるまで時間が掛かってしまうため、どの調理器具よりお湯が沸くのが遅いです。
火の立ち上がりが遅い分電気代も掛かってしまいます。
なので、コンロのリフォームを検討している方に電気コンロはあまりおすすめしません。
電気コンロしか備え付けられてない場合の解決策
引っ越し先に電気コンロしか備え付けられていない場合は、次のような解決策を使ってみてください。
・解決策1:卓上型コンロを使う
カセットコンロ、IHコンロのような小さな調理器具は場所をとらず、小さなキッチンで自炊することができます。
安全性を重視するならIHコンロを使ってください。
・解決策2:予熱を上手く利用する
電気コンロは電熱線が熱くなれば、オフにしてもしばらく保温が続きます。
この予熱を利用してお湯を沸かしたり、土鍋で煮物を調理したりするなどの使用がおすすめ。
コツを掴むまで難しいかもしれませんが、電熱線が熱くなったらオフにすると電気代がかさみにくくなります。
家庭用コンロをリフォームしたい!IHクッキングヒーターとガスコンロの交換費用
ここからは、自宅のコンロの交換リフォームにかかる費用について紹介していきます。
ここまでのIHクッキングヒーターとガスコンロの比較内容を見て、自宅のコンロを交換したいと思った方は、ぜひ参考にしてください。
コンロの交換リフォームは、現在の自宅のコンロによって費用は変わります。
ここでは4つのパターン別に紹介していくので、現在の自宅のコンロと交換したいコンロを決めて検討しましょう。
IHからIH
IHからIHへ交換する場合は、据置型かビルトイン型によって費用が大きく異なります。
ただ置くだけで設置できる据置型の場合は、本体価格のみの1万5千円~2万円程度。
システムキッチンの一部となっているIHクッキングヒーターを新しいタイプへ交換する場合は工事費用も加算され、およそ5~20万円前後の見積もりとなります。
ガスコンロからガスコンロ
ガスコンロから新しいガスコンロへ交換する場合、工事費用込みで1万5千円~30万円が相場。
2口よりも3口タイプ、ガラストップやビルトインを選ぶほど価格は上昇します。
ガスコンロからIH
ガスコンロからIHへ交換する場合、据置型を選べば工事費用がかからず1万5千円~2万円程度の本体価格のみで済みます。
ビルトイン型を選ぶ際には電気の増設工事も必要となり、本体と工事費用合わせて8万円~30万円の予算を見ておいた方がいいでしょう。
IHからガスコンロ
IHからガスコンロへ交換する場合、ガス栓の有無で費用が大きく異なります。
もしガス栓があるキッチンなら本体と工事費用合わせて1万5千円~2万円程度で交換が可能。
ガス栓がない場合はガスの配管工事が必要となり、リフォーム業者の見積もりによっては10万円~15万円と工事費用がかかります。
予想以上に大掛かりな工事となるため、よく検討した上で決断をしてください。
自宅に合っている家庭用コンロを選ぼう
いかがだったでしょうか。
光熱費だけで見ればガスの方がお得に感じますが、IHクッキングヒーターの安全性はやはり見逃せません。
また、ガスコンロの魅力にも改めて気づいたのではないでしょうか。
これからの時代は電気やガス会社を選択しながら、よりお得で便利な生活へと変えていくことが望ましいです。
ぜひ、自宅の環境に合う家庭用コンロを選んでください。
IHクッキングヒーターやガスコンロの交換や修理には、火災保険を適用できることもあります。
火災保険の申請にお悩みなら、申請サポート業者の利用がおすすめです。
火災保険の申請は複雑な専門知識が必要なため、ご自身で給付金請求を行うと、不払い認定されたり、見落としや間違いが発生する可能性があります。
IHクッキングヒーターやガスコンロの交換や修理を含め、家全体の破損箇所の調査見積もりから、書類作成のアドバイスまでトータルで手厚くサポートします。
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