「玄関アプローチを素敵なデザインにしたい!」とお考えですね。
玄関アプローチは外から見えるため、デザインによって大きく家の印象が変わります。
しかし、デザインばかりを重視していると、防犯面での機能が果たせません。
今回は、素敵な玄関アプローチのデザインや施行例をご紹介しつつ、防犯をどのように行うかを解説します。
気になる費用も紹介しているので、参考にしてください。
玄関アプローチのデザインのイメージを膨らませ、家族が快適に暮らせる家づくりをしましょう。
玄関アプローチの設置費用を抑えたい方は、火災保険を申請できるか確認してみてください。
火災保険を申請するなら、申請サポート業者を利用しましょう。
1.一戸建ての玄関アプローチとは?3つの役割を知っておこう
一戸建ての玄関アプローチとは、門から玄関までの通路のことです。
外から見える部分なので、住居や居住者の第一印象となります。
つい「おしゃれにしたい!」とデザインに目が行きがちですが、玄関アプローチには3つの役割があることを知っておきましょう。
- 家族や客を出迎える
- 防犯対策をする
- プライバシーを守る
役割を知れば、機能面を考慮したデザインに決められます。
役割1.家族や客を出迎える
玄関アプローチは、家族や客を出迎える役割を持っています。
公道からプライベートな家につなぐ道なので、家族にとっては「ホッ」とする空間です。
心を落ち着かせ、帰宅や外出時にオン・オフを切り替えるスペースとなるでしょう。
また、家を訪ねてきた客にとって、家の第一印象は玄関アプローチで決まります。
快適に人を迎え入れられる空間づくりをすることを意識してください。
役割2.防犯対策をする
門から玄関までに距離を作っておくことで、防犯対策になります。
玄関アプローチが公道から見えるようにしておくことで、不審者が侵入しても周りから気づかれやすいです。
少しカーブをつけて奥行きを作っておくと、玄関までが遠く感じ侵入を躊躇させることも可能です。
「この家は入りづらい」と思わせる玄関アプローチにすることで、防犯性を高められます。
役割3.プライバシーを守る
玄関アプローチは、プライバシーを守る役割も持っています。
というのも、公道から家の中が丸見えにならないように工夫できるからです。
たとえば、植樹をしたり塀やフェンスを設置したりすると玄関や窓を隠せます。
扉や窓のカーテンが開いていても、家の中が見えない玄関アプローチを作りましょう。
玄関アプローチには3つの役割があるからこそ、デザイン重視でなく、役割を果たすための玄関アプローチを作り機能性を高めるのがおすすめです。
2.外構工事で玄関・エントランスのアプローチは選べる?
外構工事で玄関やエントランスのアプローチを選べるのか気になりますよね。
結論から言うと、外構工事で玄関やエントランスのアプローチを選ぶことができます。
そもそも、外構工事とは家の外側の工事のことです。
門扉・門柱・駐車場・庭はもちろん、アプローチも外構に含まれます。
外構工事を業者に依頼するのであれば、玄関アプローチの相談も一緒に行いましょう。
まとめて依頼すると、リフォームのための打ち合わせの回数が少なく済みます。
外構工事を依頼するのであれば、スムーズにリフォームを進めるためにも玄関アプローチの相談をしてみることをおすすめします。
おしゃれな玄関ポーチと玄関アプローチの違いとは
玄関アプローチと似た言葉に「玄関ポーチ」という言葉があります。
外構工事の中に玄関ポーチという言葉があると、「玄関アプローチのことだ」と勘違いをする人がいますが、違う空間です。
玄関ポーチとは、玄関前の屋根のある空間のことです。
家の中に雨や雪を吹き込ませない役割があります。
他にも訪問者を対応したり、傘をさしたり畳んだりするスペースとして活用することが可能です。
別の空間を指しますが、デザインの統一性がある方が良いでしょう。
というのも、門から玄関に続く玄関アプローチを通って玄関ポーチへたどり着くからです。
玄関アプローチは落ち着いた和風なのに、玄関ポーチは明るい洋風にすると違和感があります。
そのため、玄関アプローチと玄関ポーチにはデザインに統一性を持たせましょう。
3.家の玄関を彩るアプローチデザインとは?新築のエクステリアにも
ここからは、家の玄関を彩るアプローチデザインについて見ていきましょう。
どのような素材を玄関アプローチに使うかで、大きく玄関の印象が変わります。
よく玄関アプローチに使われる素材は、以下の8つです。
- タイル
- 枕木
- コンクリート
- レンガ
- 砂利
- 石畳
- 洗い出し
- 御影石
それぞれどのような素材なのか、確認していきましょう。
素材1.タイル
タイルとは、焼き物でできた薄い板状のものです。
どんな色にも対応するので、住居に合わせたデザインを選ぶことができます。
たとえば、暖かい雰囲気を出したい時にはベージュや赤っぽい色、モダンな雰囲気を出したい時には黒色、など使い分けが可能です。
多くが正方形・長方形なので、設計しやすく並べやすいです。
ただし、水に濡れると滑りやすくなるので注意しなければなりません。
安全面から考えるなら、滑りにくいタイルを選ぶようにしましょう。
素材2.枕木
枕木とは、茶色くて太い長方形の角材のことです。
一定間隔で玄関に向かって配置すると、線路のレールのように自然と玄関まで導かれます。
階段にも使えますし、石や砂利と組み合わせることも可能なため、デザインの幅が広いです。
ただし、水に濡れたり踏まれたりすることで劣化しやすい素材でもあります。
多少の劣化であれば味が出て良い見た目になりますが、痛みがひどくなると歩きにくくなります。
定期的な交換が必要であることを、事前に理解しておきましょう。
素材3.コンクリート
コンクリートの粒子は細かいので、さらっとした仕上がりになります。
無機質でモダンな印象になりやすい素材です。
凹凸がなく、掃除がしやすいのも特徴です。
ただし、さらっとした仕上がりだからこそ滑りやすいので注意しなければなりません。
スロープや階段にコンクリートを使うのであれば、手すりを付けるなどの工夫が必要です。
素材4.レンガ
レンガとは、粘土や泥を鎌焼してブロック状の形にした素材です。
こげ茶や赤っぽいレンガは、あたたかみのある印象を醸します。
大きさや形が均等なので玄関に並べやすく、デザインしやすいです。
並び方を変えると印象が変わるので、個性的な玄関アプローチを作ることもできます。
レンガで花壇を作るのもオシャレです。
素材5.砂利
玄関アプローチには、化粧砂利と呼ばれる形の綺麗な砂利が適しています。
砂利の大きさや色によって、与える印象は大きく変わります。
グレー・黒・白はもちろん、赤や黄色、茶色、緑など選択肢が多いです。
タイルや枕木、石畳と組み合わせると、デザイン性が高まります。
水はけが良い一方で、雑草防止には弱いです。
雑草が気になる場合は、下に防草シートを引いておくのがおすすめです。
素材6.石畳
石畳とは、一面に石を敷き詰める舗装のことです。
立体的な石を使うため、石の配置によって印象が大きく変わります。
たとえば、長方形の石を並べれば市松模様になり、前列と後列を半分ずつずらして並べれば馬踏の模様に。
長方形や正方形ではない、鋭角・鈍角のある統一性のない形の石を乱張りすれば、モザイクアートのようになります。
石の形・色・並べ方を生かして、個性的な玄関アプローチを演出できます。
素材7.洗い出し
洗い出しとは、コンクリートや樹脂が固まる前に表面を水で洗って、砂利を露出させる施工方法です。
地面の表面に砂利が出ており雨が降っても滑りにくいので、階段にもスロープにも適しています。
洗い出しに使う砂利の色によって印象が大きく変わるので、色選びには慎重になりましょう。
たとえば、赤系なら温かみのある印象に、黒ならモダンな印象になります。
また、白なら主張のない小道作りが可能です。
ただし、施工が難しくプロの職人に任せなければ劣化が早くなります。
洗い出しにするなら、プロに依頼すると安心の品質を保てるでしょう。
素材8.御影石
御影石とは、墓石に使われる石のことです。
ピカピカと落ち着いた輝きがあり、和風にも洋風にも合う上品な質感です。
特に、洋風に仕上げるには枕木と組み合わせることをおすすめします。
御影石は割れにくく丈夫なため、メンテナンスの回数は少なく済みます。
4.【画像付】玄関アプローチと玄関ポーチのデザイン施工例5選
玄関アプローチでよく使われる素材を紹介しましたが、素材を組み合わせることでデザインのイメージが大きく変わります。
以下のデザイン施工例を見ていきましょう。
- モダン
- 和風
- 階段
- 敷石洋風
- 目隠し用の植栽
施工例見て、どんな玄関アプローチにしたいのかイメージをさらに膨らませてください。
デザイン1.モダン
モダンな玄関アプローチを作るためには、無機質なコンクリートがおすすめ。
コンクリートであれば、自由な形状を作れるのでさまざまな表現を実現してくれます。
シンプルかつシャープな印象を与えてくれるため、リノベーションでもよく活用されます。
デザイン2.和風
和風な一軒家には、和風な玄関アプローチを設計しましょう。
青っぽくて細かい砂利を敷けば、神社や寺院を連想させます。
歩きやすいように石で歩道を作れば、玄関までスムーズに誘導できます。
スペースがあるなら、大きな石や盆栽を置くことで和風感を増すことが可能です。
デザイン3.階段
玄関アプローチに階段を設置することで、公道とプライベートスペースを明確に区切ることができます。
玄関ドアの位置が道より一段高くなるため、通行人の目線を外す効果があります。
また、人の出入りが外から見えるため、防犯面の機能性も高いです。
階段のある玄関アプローチは、機能性がとても高いと言えます。
デザイン4.敷石洋風
洋風の住宅には、敷石洋風が合います。
敷石と聞くと和風を想像するかもしれませんが、赤っぽい色やベージュを使うと洋風になります。
温かみのあるナチュラルな玄関アプローチを作ることが可能です。
存在感があまりないため、庭と融合させることもできます。
デザイン5.目隠し用の植栽
玄関アプローチに植栽すれば、ドアや窓が開いても家の中が丸見えになることはありません。
配置によっては日除けにもなるため、壁の日焼けを防いでくれます。
石やコンクリートを使うと無機質な印象となりやすいですが、周りに植栽すれば自然で暖かい玄関が作れます。
人目が気になるなら、植栽を使って自然な目隠しを作りましょう。
5.玄関アプローチのデザインで気をつけたいポイント
玄関アプローチの機能を十分発揮させるためには、デザインする前に気をつけたいポイントがあります。
- 奥行きを意識する
- 扉の奥が見えない作りにする
- 死角を作らない
3つののポイントを守ることで、防犯としての役割がグッと高まります。
順番に確認していきましょう。
ポイント1.奥行きを意識する
玄関アプローチは、奥行きを意識しましょう。
防犯上、「入りづらい」という意識を持たせることができるためです。
門と玄関を直線距離で結ばずに、カーブを描くことで奥行きができます。
空間を広く見せる効果もあるため、奥行きのある玄関アプローチを作りましょう。
ポイント2.扉の奥が見えない作りにする
玄関の扉の奥が見えない作りにしましょう。
なぜなら、プライベート空間を守ることができるからです。
家から外へ出るときや、少しドアを開けた際に通行人に家の中を見られるのは気分の良いものではありません。
そのため、一直線にして扉の奥が見えるような作りにはしないようにしましょう。
空間的に難しい場合は、門の位置を道と垂直に配置したり、植栽を配置したりして工夫することが大切です。
ポイント3.死角を作らない
人が潜んでいても分からないため、死角を作らないようにしましょう。
たしかに、家の中が見えないように塀や植栽で目隠しを作ることもあります。
しかし、適度に隙間を作っておかなければ不審者の隠れる場所となってしまいます。
死角を作らない設計にして、家族を守りましょう。
6.玄関アプローチに必要な幅と費用の目安
早速「玄関アプローチをリフォームしよう!」と思っている人もいるかもしれませんが、少し待ってください!
心地よく家の出入りをするためにも、最低限の幅を知っておきましょう。
玄関アプローチは人が心地よく通れるように、90cm〜120cm程度の幅が必要です。
狭いと、傘をさして歩くことができません。
90cm〜120cm程度の幅を確保した上で、デザインを決めていきましょう。
また、費用についても気になりますよね。
リフォーム会社紹介サイトのホームプロによると、玄関アプローチリフォームの費用は、43.8%の人が50万円未満、18.8%の人が50万円〜100万円未満だったと回答していました。
もちろん、敷地面積や使う素材によって費用は大きく変化しますが、多くの人が50万円以内で設計していることが分かります。
予算に合わせて材料やデザインを決定していきましょう。
7.安く済ませたいならDIYで玄関アプローチを作ろう
もし、安く済ませたいということであれば、DIYで玄関アプローチを作ってしまう手もあります。
というのも、材料と道具を揃えれば良いだけなので、安く済ませられるからです。
タイルやレンガ、砂利なら敷き詰めるだけなので、比較的簡単に作業できるでしょう。
一方で、コンクリートや洗い出しは一般人には難しい作業です。
職人技がなければ不格好になってしまうので、自信のない人はやめておきましょう。
最近はホームセンターに敷石風タイルや人工芝タイルが販売されています。
うまく組み合わせて地面に敷き詰めるだけで、玄関アプローチが完成します。
安く済ませたい人や普段からDIYが好きな人は、挑戦してみましょう。
まとめ:役割からデザインを選んで防犯の1つに!
今回ご紹介した玄関アプローチの施行例に、参考になるデザインはありましたか?
玄関アプローチには、以下の3つの役割があることを理解した上でデザインを考えましょう。
- 家族や客を出迎える
- 防犯対策をする
- プライバシーを守る
つい「素敵な玄関を作りたい!」とデザインばかりに目が行きがちですが、防犯やプライバシー保護の観点も大切にしましょう。
玄関アプローチのイメージを膨らませて、家族全員が心地よく暮らせる家づくりを試してみてください。
玄関アプローチの設置をする前に、火災保険が利用できるか確認してみましょう。火災保険の給付金でリフォーム費用がまかなえるかもしれません。
施行後に申請してしまうと、被害箇所の確認ができないため給付金がもらえない可能性があります。もし、火災保険申請を自分で行うのに不安があるなら、火災保険申請サポートを利用するのがおすすめです。
火災保険の申請は複雑な専門知識が必要なため、ご自身で給付金請求を行うと、見落としや間違いが発生する可能性もあります。スムーズな申請と最大限の給付金を受け取るには、プロの力をかりるといいでしょう。
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