理想の家を新築する、またはリフォームするにあたって内装と同じぐらい力を入れたいのが外装です。
外構工事は施工箇所や施工の種類など、内容によって大きく費用が変わります。
この記事では、外構工事の代表的な内容と相場を解説します。
外構工事においてこだわる部分と、費用を抑える部分を考える参考にしてください。
また、災害等による修理の場合は外構工事に火災保険が適用される場合もあります。
火災保険の申請にお悩みなら、申請サポート業者の利用がおすすめです。
外構工事は大きく分けて7種類
一般的に外構工事は大きく7種類に分けられます。
基本的にどの外構工事を行うにしても、リフォーム、新築問わず工事費用は変わりません。
ただし、撤去すべきものがある場合や修理の場合には、費用が変わる可能性があります。
一口に外構工事と言っても、数十万円でできるものから100万円を超える大型工事までさまざまです。
ここからは外構工事の相場や費用が変わる場合の条件など、各施工内容を詳しく解説します。
①コンクリート施工やカーポートの設置など駐車場の外構工事
駐車場の外構工事は、カーポートの設置やコンクリート施工の有無によって費用が変わります。
車1台分に対して、駐車場のコンクリート施工はおおよそ15万円程度、カーポートの設置は30万円程度が相場です。
駐車場のコンクリート施工は、1平米あたり約1万円の費用がかかります。
車1台分の駐車場で余裕を持った広さとなると15平米程度が必要です。
芝生や砂利による施工も可能ですが、泥で近隣道路を汚す可能性があるため、あまりおすすめできません。
どうしても費用を抑えたい場合には、コンクリート施工を一部分にすることで材料費を抑えることが可能です。
カーポートは支持柱が両側についているかどうかによって、片持ちタイプと両持ちタイプの2種類に分けられます。
片持ちタイプは大体30万円程度、両持ちタイプになると100万円を超えるものもあります。
耐風や耐雪性能を重視するなら両持ちタイプを選ぶようにしましょう。
②フェンスなど囲いの設置
囲いの代表的なものといえば、塀やフェンスです。
どちらも素材によって費用が変わりますが、一般的に塀は100万円程度、フェンスは30万円から100万円程度が相場です。
高さ1mのブロック塀なら外周の長さ×1~2万円が相場ですが、ブロックの種類によっては費用が高くなる場合があります。
また、ブロック塀は風通しが良くない部分があるとカビや苔が発生するので、一部フェンスと併用することがおすすめです。
フェンスは特に素材による費用の差が大きく、アルミやスチールメッシュなどで囲むと外周の長さ×5000円~1万円で済みます。
しかし、単価が数万円もする高級素材もあります。
高さもブロック塀より自由に決められるため、しっかり目隠しできる180cm以上の高さで費用を見積もりましょう。
素材の種類も豊富なので、自宅の雰囲気にあった囲いを用意したい人にはフェンスがおすすめです。
③門の設置
門を設置する場合は15万円~30万円が相場です。
樹脂やアルミ、木製などの素材のほか、デザインや機能によっても費用が大きく左右されます。
門のデザインは大きく分けて以下の4種類です。
- 片開き
- 両開き
- 親子開き
- 引き戸
また、門には電子錠などの機能を付けることもできます。
門をリフォームする際には、周囲や自宅の外観に気を配ることも大切です。
門は外構の中でも、人の目に触れやすく、街の景観の一部を作っています。
周囲と全く同じにする必要はありませんが、あまりにも周りとかけ離れたデザインにしないように注意しましょう。
近隣の住民から「街の景観を損なう」と、クレームが来る原因になりかねません。
④庭の外構工事
庭も駐車場の考え方と似ており、基本的には広さと素材によって費用が変わります。
芝生を引くだけなら1平米で1万円程度なので、庭の平米数×1万円が相場です。
タイル敷きなど特殊な装飾を施すのであれば、さらに数万円上乗せされます。
また、植栽やウッドデッキなどの設置を行うと費用も増えるので、予算と相談しましょう。
⑤小屋の設置
庭に物置小屋を設置する場合は、基本的に大きさと機能によって費用が変わります。
幅が数m程度のちょっとした小屋を建てる程度であれば、10万円から15万円が相場です。
バイクなどを入れておくような簡易ガレージに近い物置小屋を設置するなら、防犯性能も考慮する必要があるので、50万円を超える場合もあります。
夏場の暑さが厳しかったり冬に雪が多かったりと、極端な気候の変化がある地域では、断熱材を使用したり耐久性を向上させたりする必要があります。
小屋を設置する地域の環境にあった材質やオプションを選びましょう。
⑥テラスの設置
テラスは素材と構造によって費用が変わります。
工事費や材料費など、全て合わせて50万円程度がテラスを設置する際の相場です。
代表的なものにウッドデッキがありますが、高級な木材を使用すれば当然値段も高くなります。
屋根の有無とグレードによっても値段が変わり、屋根の設置には大体10万円~30万円程度かかります。
⑦サンルームの設置
サンルームはリビング等からせり出す形で伸びており、全面ガラス張りで日光を取り込みやすいスペースです。
窓の広さや、開閉機能の有無によって金額は変わりますが、大体40万円~50万円が相場です。
部屋の増築に比べると工事が簡単なため、比較的短い工事期間で設置ができます。
外構工事費用の目安はいくら?住宅建築費用の約1割
一般的な外構工事にかけるべき費用の目安は、住宅建築費用の1割程度と言われています。
詳細な計算項目は以下の通りです。
- 家や建物自体の価格
- 工事にかかった費用
- 上記以外の諸経費(土地の費用は除く)
上記3項目の合計の1割程度を、外構工事費用の上限とするのが一般的です。
新築の場合もリフォームの場合も変わらず、大体100万円~300万円が平均的な費用と言われています。
予算に合わせて外構工事の費用を抑える方法3選
外構工事は建築費用の1割が相場と言っても、安くない金額のためできるだけ費用を抑えたい人もいることでしょう。
外構工事の費用を安くしたい場合は以下の3つの方法を試してみるのがおすすめです。
- 火災保険が使えるか申請サポート業者に相談する
- 複数の外構工事業者から相見積りを取る
- 簡単な部分は自分で工事する
以下で、それぞれの方法を詳しく解説します。
①外構工事に火災保険を使えるか申請サポート業者に相談する
台風や積雪などの災害が原因で修理をするのであれば、火災保険が適用される可能性があります。
気づかなかった補償対象になる傷が業者による調査で見つかることもあるので、外構工事を検討しているなら相談してみましょう。
火災保険を申請するなら、申請サポート業者を使うのがおすすめです。
②複数の外構工事業者から相見積もりをとる
同一の外構工事であっても、業者によって料金に差が出ることがあります。
たとえば、大手のハウスメーカー経由で依頼した場合には仲介手数料などが加算されるため、結果として高くなる傾向があります。
そのため、1社のみで見積もりをとって結論を出すのではなく、いくつかの業者から相見積もりをとった上で比較検討することが大切です。
③簡単な部分は自分で工事をする
近年のDIYブームもあり、簡単な工事は自分で行う人も増えています。
ホームセンターにも業務用の商品などが並ぶようになったため、庭に芝生を敷くというようなごく簡単な内容なら自分でやるのもよいでしょう。
DIYすれば施工費用がかからないため、大幅な費用の削減になります。
しかし、コンクリート打ちなどを行う場合は専門的な技術や工具が必要なので、業者に依頼するのをおすすめします。
【予算別】外構工事の金額による施工範囲の違い
ここまでは外構工事の施工内容を中心に紹介しましたが、ここからは予算ごとに可能な外構工事の内容を紹介します。
- 50万円~100万円
- 100万円~300万円
想定している予算でどの程度まで工事ができるのかを確認しておきましょう。
50万円~100万円で可能な外構工事
50万円~100万円で施す外構でポピュラーなのはフェンスや塀の設置です。
100万円程度のまとまった金額があれば、施工箇所を絞ることでこだわったエクステリアを作ることも可能です。
たとえば、全自動カーポートの場合は、機材と施工費を合わせて100万円程度で設置できます。
しかし、100万円では駐車場のコンクリート施工まではできないため、限定的なリフォームと言えるでしょう。
100万円~300万円で可能な外構工事
フェンスや駐車場など外構全体の工事を行うなら、100万円から300万円ぐらいは予算として見ておきたいところです。
デザインや機能面にこだわるのであれば、300万円ぐらいの予算を組むことをおすすめします。
これだけの金額があればエクステリア全体に手を入れるような工事も可能で、こだわりも反映しやすくなります。
ただし、前述の通り外構工事にかけるべき費用は建築費用全体の1割程度と言われています。
必要以上に費用をかけないよう気をつけましょう。
まとめ:外構工事の費用を抑えるために火災保険を活用しよう
外構工事は施工内容や使用する素材、必要な機能によって金額が大きく変わります。
家の全体に本格的な外構工事を行う場合には、数百万円という多大な費用がかかる可能性があります。
目安は建築費用全体の1割程度とはいえ、施工内容によっては相場以上の金額がかかることも少なくありません。
芝生を敷くなど、自分でできる簡単な作業はいくつかあります。
費用を抑えつつ、予算内で理想の外構工事を実施できるように計画を立てましょう。
費用の負担を抑える手段の一つとして、火災保険を活用することをおすすめします。
外構工事を依頼する前に、火災保険が利用できるか確認してみましょう。火災保険の給付金でリフォーム費用がまかなえるかもしれません。
リフォーム後に申請してしまうと、被害箇所の確認ができないため給付金がもらえない可能性があります。
もし、火災保険申請を自分で行うのに不安があるなら、火災保険申請サポートを利用するのがおすすめです。
火災保険の申請は複雑な専門知識が必要なため、ご自身で給付金請求を行うと、見落としや間違いが発生する可能性もあります。
スムーズな申請と最大限の給付金を受け取るには、プロの力をかりるといいでしょう。
「修復ナビ」ではご相談から火災保険の申請サポートまですべて無料で対応しています。
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