今回の記事では、3つの床暖房の種類の特徴や費用を解説していきます。
冬を迎えるとヒンヤリと冷たくなるフローリングの床。
そこで、床暖房を設置すると部屋全体も温かくなり、結果的に暖房費の節約につながります。
そんな床暖房ですが、床暖房のタイプや工事費用、マンションの場合での設置などリフォームに関する疑問が多くあるかもしれません。
床暖房は、電気式と温水式(電気・ガス)の3つの種類に分けられます。
そこで、本記事では電気式と温水式(電気・ガス)それぞれの特徴やメリットとデメリットをまとめました。
それぞれ違う特徴があり、光熱費やリフォーム費用もさまざま。
気になる種類別の光熱費や工事費についても合わせて徹底比較しています。
決して後悔しない床暖房の後付けリフォームを行うためにも、ぜひこの記事を参考にしてください。
床暖房へリフォームする際には、火災保険の申請サポート業者に相談してみましょう。
火災保険を使って、リフォーム費用を抑えられる可能性があります。
専門家の調査により、火災保険を申請できる家屋の傷が見つかり、受給した給付金をリフォーム費用に充てられる可能性があるのです。
床暖房の後付けリフォームができるのは戸建てだけ?マンションもできる?
冬を迎えるたびにヒンヤリとした床に不快感を感じる方には、床暖房の設置が大変おすすめです。
床暖房があれば冬でも素足で過ごせるので、寒い冬の快適度が格段とアップします。
そんな床暖房ですが、基本的にどんな住宅でも設置が可能。
木造やコンクリート住宅問わず、戸建てでもマンションでも後付けリフォームができます。
マンションに住んでいる方も「床暖房は一戸建てにしか後付けリフォームできないはず」と諦めず、ぜひ検討してみてください。
また、床暖房はどのタイプの床暖房を選ぶかによって施工方法や費用、温まり方に特徴があります。
自宅に合う床暖房を見つけて、暖かくて快適な冬を過ごしましょう。
床暖房の特徴を紹介【電気ヒーター/温水式電気/温水式ガス】
ここからは、3つの床暖房の特徴をそれぞれ紹介していきます。
具体的に床暖房を選ぶ際にポイントとなるのが、どのタイプを設置するのかという点。
床暖房は、大きく電気式・温水式の2タイプに分かれます。
さらに、温水式は電気・ガスの2つのタイプに分かれるため、床暖房の種類は合計で3つ。
同じ温水式でも、電気とガスではそれぞれ床の暖まり方や工事費用、メンテナンス方法など異なります。
自宅に合う床暖房を知るために、それぞれの床暖房の特徴を見ていきましょう。
電気ヒーター式
従来からある床暖房といえば電気ヒーター式です。
電気ヒーター式床暖房は、床下に電熱線ヒーターを設置して暖めるタイプのもの。
小スペースに適しており、設置工事も比較的簡単なためキッチンや脱衣場など小スペースを暖めたい方に向いています。
温水式電気
温水式電気床暖房は、床下に温水パネルを通してお湯の熱で暖めます。
熱源機(エコキュートやエコジョーズなど)で温めたお湯を循環させて、床全体を暖めることが特徴。
電気式より大規模な工事となるため、設置費用を含めて検討する必要があります。
温水式ガス
温水式ガス床暖房は、ガスの熱源を利用し床全体を暖めることができる循環システムが特徴。
大規模な工事が必要な電気タイプよりも、ガスタイプは小さな熱源機で済むためマンションにも採用されています。
電気ヒーター式よりも効率よく暖めたいけど工事費用を抑えたい方、小スペースに設置したい方におすすめです。
床暖房のメリット:電気式の場合
ここからは、それぞれの床暖房のメリット・デメリットを紹介していきます。
床暖房は、電気式と温水式それぞれ特徴が異なるため、どのタイプにすればいいか悩みやすいもの。
そこで自宅にぴったり合う床暖房を選ぶために、メリットとデメリットを把握しておきましょう。
まずは、電気式床暖房のメリットから紹介します。
電気式床暖房のメリット:設置費用が安い
電気式床暖房の後付け工事は、電気ヒーターを床下に埋め込むだけで設置が終わります。
温水式のような熱源機がいらないため、設置費用が安く済むことが大きな魅力。
小さいサイズから選べるので、コストを抑えたい方や簡易的に後付けリフォームしたい方に選ばれています。
電気式床暖房のメリット:メンテナンスが必要ない
電気式床暖房はメンテナンスの必要がありません。
定期的なメンテナンスや交換が必要な床暖房もありますが、電気式は故障などしない限り何もしなくて大丈夫。
メンテナンスがない分、さらにコストカットにつながることは電気式床暖房の大きなメリットになります。
床暖房のデメリット:電気式の場合
比較的安いコストで後付けリフォームできる電気式床暖房ですが、デメリットもあります。
事前にデメリットを把握してから、電気式床暖房の後付けリフォームを検討してください。
ここからは、電気式床暖房のデメリットについて紹介していきます。
電気式床暖房のデメリット:光熱費が高くなりやすい
電気式床暖房は、光熱費が高くなりやすいというデメリットがあります。
エアコンと併用した際にかかる電気代を想定しておく必要があり、節電が見込まれるオール電化ではない場合は割高になるかもしれません。
暖房費を抑えたい方は、他の暖房器具にかかる光熱費を含めた検討を行ってください。
電気式床暖房のデメリット:立ち上がりが遅い
寒い冬はいち早く温まりたいものですが、電気式床暖房は立ち上がりが遅いのが難点。
電気ヒーターが温まってしまえば快適な温度になりますが、そこま時間がかかります。
雪が降り積もる寒冷地などでは大きなデメリットになるかもしれません。
床暖房のメリット:温水式の場合
次に、温水式床暖房のメリット・デメリットについて紹介していきます。
温水を床下で循環させて暖める温水式床暖房には、電気式床暖房にはないメリットがあります。
それぞれの床暖房のメリット・デメリットを把握してから、床暖房の後付けリフォームを検討しましょう。
まずは、温水式床暖房のメリットから紹介します。
温水式床暖房のメリット:光熱費が安い
熱源機を使用する温水式床暖房は、電気式に比べて光熱費が比較的安くなることが大きなメリット。
とくに、オール電化住宅は床暖房と冷暖房をセットにしたプランがお得となり、給湯器やお風呂の光熱費も節約したい方に選ばれています。
本格的な後付けリフォームになりますが、冬場の光熱費を抑えたい人におすすめです。
温水式床暖房のメリット:立ち上がりが早い
温水式床暖房は電気式に比べて、床全体が暖まる時間が早いです。
電気式は、ヒートポンプの機能によって空気の熱を上手く活用する温め方。
ガス式は、ホットダッシュと呼ばれるシステムでお湯を循環させて床を温めます。
朝起きた時、帰宅後など素早く暖めて欲しい際に重宝するメリットです。
床暖房へのリフォームには火災保険が使えることもある
床暖房へのリフォーム費用を抑えたい方は、火災保険の申請サポート業者に相談してみましょう。
専門家の調査により、火災保険で申請できるフローリングなどの家屋の傷を発見でき、火災保険を申請できる可能性があります。
火災保険で受け取った給付金の使い道は自由なので、床暖房へのリフォーム費用に充てることができます。
たとえば、以下のような原因による床の張り替えには、火災保険を適用可能です。
- 火災による被害
- 自然災害による水害や風災、落雷による被害
賢くお得にリフォームをするために、あなたもぜひ一度火災保険の申請サポート業者に相談してみてはいかがでしょうか。
床暖房のデメリット:温水式の場合
効率よく床を暖める温水式床暖房ですが、もちろんデメリットもあります。
ここからは、温水式床暖房のデメリットをまとめました。
しっかりと把握しておきましょう。
温水式床暖房のデメリット:設置費用が高い
温水式床暖房の最大のデメリットは、設置費用が高いということです。
温水式床暖房を後付けリフォームするとなると、床下に温水パイプやパネルを通さなければなりません。
また、温水配管工事も伴い室外には熱源機の設置も必要。
光熱費は安いとはいえ、初期投資に高い費用がかかることになります。
温水式床暖房のデメリット:定期的なメンテナンスが必要
電気式はメンテナンスは不要でしたが、温水式床暖房の場合はメンテナンスが必要です。
熱源機は10年に1度メンテナンスを行い、修理や交換を行わなければなりません。
温水パイプも経年劣化を考慮し、30年を目安に交換することが推奨されています。
メンテナンス費用もかかるため、デメリットと言えます。
1番お得な床暖房はどれ?それぞれのコストを比較【電気式/温水式(電気・ガス)】
ここからは、3つの床暖房のコストを比較していきます。
先ほどのメリットとデメリットでお伝えしたように、床暖房のタイプによりコストが異なります。
そこで、ここでは電気式・温水式(電気・ガス)床暖房それぞれを1ヶ月使用した場合のランニングコストを比較しました。
以下の表を見てください。
床暖房のタイプ | 熱源 | 1ヶ月使用した際のランニングコスト |
電気式床暖房 | 電気 | 約6,100円 |
温水式床暖房 | 温水式電気 | 約3,900円 |
温水式ガス | 約3,400円 |
ここでは、8畳または10畳間の部屋で8時間連続使用した際の1ヶ月にかかるランニングコストをそれぞれ挙げています。
結果は、温水式床暖房が電気式床暖房の約半分のコストに抑えられています。
さらに、最もコストが安い床暖房は温水式ガスということがわかりました。
効率よくお湯を沸かし循環させることがランニングコストを抑える結果につながっています。
また、ランニングコストは床暖房以外のエアコンや灯油ファンヒーターなどの暖房器具の光熱費も合わせて検討することが重要。
エコタイプの熱源機やガス会社のお得な料金プランも合わせて検討を行ってみてください。
床暖房の後付けリフォームにかかる工事費用
床暖房の後付けリフォームは、電気式か温水式かで工事費用は大幅に変わります。
選ぶタイプにより簡易的な工事で済むのか、大掛かりな工事となるのか全く異なるのでよく検討しなければなりません。
基本的な工事期間は1日~3日程度ですが、施工方法や床暖房の設置以外のリフォーム(バリアフリー化など)により異なります。
ここからは、床暖房の後付けリフォームにかかる工事費用の相場を、電気式と温水式(電気・ガス)それぞれまとめました。
床暖房の後付けリフォームにかかる工事費用:電気式
電気式床暖房は、設置工事が比較的簡単なためコストを抑えることができます。
電気式床暖房の後付けリフォームにかかる工事費用はおよそ25~55万円(6畳間の場合)。
床暖房の工事費用は部屋の広さに比例して高くなるので、12畳であればおよそ50~80万円が目安です。
床暖房の後付けリフォームにかかる工事費用:温水式【電気/ガス】
温水式床暖房の場合、温水パネルの設置だけでなく新たに熱源機の設置をしなければならないため工事費用が高くなります。
温水式床暖房の後付けリフォームにかかる工事費用はおよそ30~65万円(6畳間の場合)。
電気式に比べて5~15万円ほど高くなり、部屋の面積が12畳以上になるとおよそ65~110万円の工事費用が相場となります。
床暖房の商品や住宅の状態により異なりますが、大まかな工事費用として参考にしてください。
床暖房の後付けリフォームの施工方法
ここからは、床暖房の後付けリフォームの施工方法について紹介していきます。
施工方法は大きく「直張り」と「張り替え」の2つ。
どちらの施工方法を選ぶかで工事費用や床の見た目に大きな変化が出ます。
直張りと張り替えそれぞれの施工方法とメリット・デメリットを把握した上で、どちらにするか選択しましょう。
具体的にリフォームしたい場所や目的をイメージしておくと判断しやすくなります。
ぜひ、参考にしてください。
直張り
直張りとは、床暖房の設備を今の床の上に設置する施工方法。
重ね張りと呼ぶこともあり、その名の通り重ねるだけなので工事期間もかからず、範囲によっては1日で終わります。
・メリット:工事費用が比較的安い
直張りの工事費用は1畳あたり5~8万円と比較的安価でリフォームすることができます。
・デメリット:段差ができてしまう
一部だけ直張りすると段差ができてしまいます。
見た目や安全面でも今ひとつとなってしまうかもしれないので、直張りでリフォームする際は注意してください。
張り替え
張り替えとは、既存の床を剥がして床暖房を設置する施工方法。
畳からフローリングへリフォームを検討する方、バリアフリー化を希望する方は張り替えが適しています。
・メリット:床をフラットにできる
張り替えでのリフォームだと、通常のフローリングと同じようにフラットな状態に仕上げることができます。
・デメリット:工事費用が割高になる
床を剥がす工事もプラスされるため費用は1畳あたり8万~11万円と、直張りより高くなります。
老朽化した床をリフォームする方、見た目にこだわりのある方、バリアフリーを求める方は張り替えがおすすめ。
小範囲で簡易的な床暖房を求める場合は、直張りも含めて検討するといいでしょう。
自宅に合った床暖房にリフォームしよう
いかがだったでしょうか。
足元がポカポカ暖まる床暖房があれば、寒い冬も想像以上に快適に過ごせます。
床暖房を後付けリフォームしたいと考える方は、まずは自宅に合う床暖房のタイプを選択しましょう。
光熱費を抑えたい方は、オール電化住宅にする、床暖房とエアコンを合わせたプランを検討するなど大胆なリフォームもこの機会に検討してみてください。
床暖房へリフォームする際には、火災保険の申請サポート業者に相談してみましょう。
火災保険を使って、リフォーム費用を抑えられる可能性があります。
もし、床暖房のリフォームで火災保険申請をご自分で行うのが難しければ、火災保険申請サポートのプロである「修復ナビ」を利用するのがおすすめです。
火災保険の申請は複雑な専門知識が必要なため、ご自身で給付金請求を行うと、見落としや間違いが発生する可能性もあります。スムーズな申請と最大限の給付金を受け取るには、プロの力を借りるといいでしょう。
「修復ナビ」ではご相談から火災保険の申請サポートまですべて無料で対応しています。また弁護士監修で、現地調査も一級建築士などのプロが行うため安心してご利用できます。
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