この記事ではフローリングの張り替え方と費用の相場を解説します。
フローリングは掃除やお手入れがしやすく、部屋も清潔に見えるため人気の材質。
そんなフローリングですが、実はフローリングの張り替えは自分で行うこともできます。
もちろん張り替えを業者に頼むこともできますが、費用が高くなってしまうことが難点。
その点、自分でリフォームするDIYは、好みを追及できて費用も抑えられると人気を集めています。
本記事では、業者に頼むメリット・デメリットとDIYのメリット・デメリットについても紹介しています。
この記事を読んで、自宅の床をフローリングに張り替えるときに、業者に頼むかDIYをするか判断できるようになりましょう。
ぜひ、自宅の床をフローリングに張り替えようと検討している方は参考にしてください。
床の張替え理由が自然災害によるものである場合には、火災保険を使えることもあります。
火災保険の申請には、専門の申請サポート業者を利用するとよいでしょう。
フローリングに張り替える前に!フローリングの基礎知識を紹介
まずはフローリングについての基礎知識を紹介します。
フローリングの種類は大きく2種類。
・無垢フローリング
・複合フローリング
この2つのフローリングには違った特性があります。
それぞれのフローリングの特徴を覚えておきましょう。
無垢フローリング
無垢フローリングとは、木を切り出し、そのまま加工してフローリングにしているもののことを言います。
無垢フローリングのメリットは、年を経る毎に自然な光沢が出て木材の本来の色、木目の風合いを楽しむことができること。
また、木本来の優しい肌触りと質感があると人気がある床材です。
しかし、複合フローリングに比べて値段が高い傾向があるので、価格を気にする人はネックになるポイントかもしれません。
複合フローリング
複合フローリングとは、基材となる合板や集成材の上に天然板の単板や化粧材を貼り付けたもののことを言います。
複合フローリングのメリットは、張り替える部屋によって違った機能を付与したフローリング材を使うことができるということ。
キッチンや洗面所などの水が床に飛びやすい部屋には、水のシミが付きにくい機能の複合フローリングに張り替えることで、床の腐敗などを守ることができます。
他にも、傷や凹みの付きにくい材質や変色しにくいものなど複合フローリングの種類は様々。
なので、複合フローリング材を検討する場合はしっかりと事前に調査してからフローリング材を選ぶのを忘れないようにしましょう。
お手入れしやすいという特性もありますが、傷がつくと簡単に補修できないというデメリットもあります。
自宅の床をフローリングに張り替えるメリット
ここからは、フローリングに張り替えるメリットについて紹介します。
床の材質は様々ですが、フローリングに張り替えるメリットは大きく3つ。
ここでフローリングに張り替えるメリットをしっかりと把握しておきましょう。
メリット1:手入れが簡単
フローリングは畳などの材質に比べると水分を吸収しにくいため、お手入れが簡単です。
コーヒーなどシミになりやすい液体をこぼしてしまっても雑巾やウェットシートで拭くだけで簡単に汚れを取ることが可能。
また、カーペットなどに比べてほこりが繊維に入り込むということが少ないという特徴もあります。
メリット2:メンテナンスの必要がない
このメリットは複合フローリングに限定されますが、メンテナンスが必要ありません。
無垢フローリングにはワックスがけなどのメンテナンスが必要になります。
ですが、複合フローリングは衝撃や摩擦に強いためメンテンナンスをする手間が省けるということなんです。
ただ、複合フローリングは1度大きな傷をつけてしまうとその部分の張り替えを検討しなければならないこともありますので気をつけてください。
メリット3:ダニが発生しにくい
ダニが発生しにくいという特徴もフローリングに張り替えるメリットの1つです。
ダニが発生しにくい理由は、フローリングは平らで隙間がないため。
逆に、畳やカーペットは、ほこりが溜まりやすいのでダニが住みやすい環境になってしまいます。
ダニアレルギーの人は、フローリングに張り替えることで改善されるかも知れません。
ただし、継ぎ目にほこりが溜まりダニが発生するパターンもあるので掃除を怠るのは厳禁です。
自宅の床をフローリングに張り替えるデメリット
ここからは、フローリングのデメリットについても紹介します。
フローリングに張り替えるデメリットは大きく2つ。
デメリットも知った上で、フローリングにするか他の材質にするか検討してみてください。
デメリット1:滑って転びやすい
フローリングのデメリットは、滑って転びやすくなるということ。
転んで怪我をしてしまう可能性があるので注意してください。
滑りやすくなる理由としては、フローリングのワックスが剥がれてしまっていることが1番の原因となっています。
なので、フローリングのワックスがけは定期的に行いましょう。
子供や高齢者、ペットと一緒に住んでいる方は、特に注意が必要です。
デメリット2:冬に足の裏が冷たい
フローリングに張り替えると冬場は足の裏がかなり冷たくなるというデメリットもあります。
フローリングの床が冷たくなる原因は、畳などに比べて断熱性が低いから。
複合フローリングの場合だと、床下の冷気が直に伝わってくることもあります。
足の冷えは健康にも影響を及ぼす可能性もあるので注意してください。
なので、冬場はカーペットを敷くなどの足の冷え対策をするようにしましょう。
床をフローリングに張り替える費用は?工事費用もかかる?
メリットとデメリットを把握した結果、フローリングに張り替えることにした時に重要になるのが費用。
フローリングを張り替える際は、現在の家の床材によって、重ね張りか新規張りかに張り方が分かれます。
それによって費用が変わってきます。
重ね張りは、今あるフローリングの上から新しいフローリングを張る方法。
新規張りは、今ある別の床材を撤去して新しくフローリングを張る方法になります。
また、業者に依頼した場合とDIYした場合でも変わるので、それぞれにかかる費用も確認しておきましょう。
フローリングの張り替えリフォーム費用:業者に依頼した場合
まずは、業者に依頼した場合の費用を見てみましょう。
業者に依頼 | 重ね張り | 新規張り(フローリングからフローリング) | 新規張り(カーペットからフローリング) | 新規張り(畳からフローリング) |
6畳 | 6〜14万円 | 9〜18万円 | 9〜18万円 | 12〜22.5万円 |
8畳 | 8〜18万円 | 10〜20万円 | 10〜20万円 | 13〜24.5万円 |
業者の場合は、張り替えとは別に床の撤去工事などの工事費もかかるということに注意してください。
6畳であれば10〜20万前後でフローリングを張り替えることができます。
フローリングの張り替えリフォーム費用:DIYの場合
次に、DIYで行う場合の費用を見てみましょう。
DIY | 重ね張り | 新規張り(フローリングからフローリング) | 新規張り(カーペットからフローリング) | 新規張り(畳からフローリング) |
6畳 | 3〜5万円 | 3〜7万円 | 3〜7万円 | 3〜7万円 |
8畳 | 3〜7万円 | 3〜10万円 | 3〜10万円 | 3〜10万円 |
DIYは、最初の床材を剥がすのに費用がかからないため、業者に依頼する半分以下の費用に抑えることができます。
しかし、道具を1から集める場合は上の表に加えて2〜5万円ほど高くなることに注意してください。
フローリングの張り替えは業者に頼むべき?DIYでもできる?
ここからは、業者に依頼する場合とDIYの場合のメリット・デメリットを紹介します。
上記の表を見ると、費用が抑えられるDIYに魅力を感じる方も多いはず。
ですが、費用が抑えられるという理由だけでDIYでフローリングを張り替えるということはおすすめできません。
ここで業者に依頼する場合とDIYの場合の特徴を理解して、改めて自宅のフローリングの張り替えはどちらでするか検討してください。
フローリングの張り替えを業者に頼むメリット・デメリット
・メリット:スムーズで、綺麗に張り替えてもらえる
業者は張り替えに手慣れており、イレギュラーな処理も可能なので、張り替えにかかる期間が長くても2〜3日です。
プロなので張り替えの質は間違いありません。
時間をかけず、完璧に仕上げて欲しい場合は業者に依頼することをおすすめします。
・デメリット:費用が高い
業者に頼んだ場合、材料費に加え工事代がかかるため、必然的に費用がかさみます。
特に新規張りの場合は、元々の床材を撤去する工事に高い費用がかかるので注意してください。
DIYでフローリングに張り替えるメリット・デメリット
・メリット:自分で家づくりをしたいという欲求を満たせる
もちろん、費用を抑えられるのもメリットですが、自分のペースで楽しみながらリフォームができることがDIYのメリット。
DIYが好きで自分で家づくりがしたいという人には、DIYでのフローリングの張り替えをおすすめします。
逆に言うと、ものづくりが好きではない人は業者に依頼した方がいいかもしれません。
・デメリット:途中であきらめて業者に頼んだ場合、逆に費用がかかってしまう
DIYで床を張り替えている時に、下地が傷んでいて自分ではどうにもならないイレギュラーな事態が起きてしまうことがあります。
そうなると、最初から業者に頼むよりも高い費用がかかってしまうかもしれません。
そのため、最後まで自分でやり切る技術と強い意志がない限りは業者に依頼することが賢明だと言えます。
フローリングを張り替える手順【業者】
ここからは、業者に依頼してフローリングに張り替えてもらう場合の手順を解説します。
実際に業者に依頼する時にスムーズに対応できるように、流れを把握しておきましょう。
手順1:フローリング材を選ぶ
まずは、張り替えたいフローリング材を選んでおいてください。
フローリング材によって木目を楽しめたり、手入れがしやすかったりとさまざまな特徴があることは前述の通りです。
フローリングの色調により部屋の雰囲気は大きく変わってしまうため、部屋のバランスも考えながら選ぶことを忘れないようにしましょう。
手順2:依頼する業者を探す
張り替えたいフローリングの材質が決まれば、施工を依頼する業者を探しましょう。
ただ、フローリングの材質を決めた後に業者に依頼すると、別のフローリング材を提案される場合もあります。
業者の都合で材質を変えられてしまうこともありますので、自分の希望はしっかりと伝えるようにしてください。
手順3:施工方法と日程を決める
業者が決まれば、次に施工方法と日程を決めます。
新規張りか重ね張りか施工方法を選びましょう。
床の状態によっては業者から新規張りを提案されることもあります。
新規張りは床を剥がす作業が加わりますので、重ね張りよりも少し長い期間が必要。
フローリングの張り替えは、家具の移動などが必要な大掛かりな工事になるので、日程は慎重に決めてください。
手順4:施工開始、完成
施工方法と日程が決まれば業者と契約し施工開始。
施工期間は、張り替える前の床材にもよりますが長くても2〜3日程度でフローリングの張替は完了します。
フローリングを張り替える手順【DIY】
次に、DIYでフローリングを張り替える手順について説明します。
流れを把握してない状態で始めてしまうと取り返しのつかないことになってしまうかもしれません。
ここでしっかりと流れを理解しておきましょう。
DIY手順1:古い床板を剥がす
まずは、不要な古い床板を剥がしてください。
この作業は、新規張りをするときに行う作業になります。
重ね張りの場合は必要ない作業になるので、次の手順に進んでください。
カーペットや畳など元の床板を剥がし、下地合板をむき出しの状態にしましょう。
もし、途中にクッションや断熱材などが入っていて、その部分より下をはがすことができない場合は、その上に新しいフローリングを貼り付けます。
DIY手順2:新しい床板を張る
古い床材を剥がし終えた後は、新しい床板を貼り付けます。
フローリングを1枚ずつ、部屋の隅から貼り付けましょう。
床板を支える柱である根太に対して、フローリングの木目が直角になる向きにして張ります。
フローリング材の裏側にはあらかじめ木工用ボンドを塗っておきましょう。
それから各場所に釘を打っていき完成となります。
最後の列は初心者には難しいですが、幅木と呼ばれる床の端と壁が接する部分に取り付ける部材を使って綺麗に仕上げましょう。
床を張り替えてフローリングに交換するときはリフォームの方法を選ぶことが大事
いかがでしたでしょうか。
フローリングの張り替えは業者に頼むこともできますし、DIYで行うこともできます。
安く済ませるならDIYですが、イレギュラーも多いため業者にリフォームを頼む選択肢もあるということは忘れないようにしましょう。
フローリングの張り替えは、自分の財布やDIYの腕と相談しながら、業者に頼むかDIYをするか判断してください。
自然災害による浸水や不測かつ突発的な事故が原因でフローリングの張替えが必要となった場合には、火災保険が適用できるケースがあります。
フローリングの張替えを安く気軽に済ませたい方は、ぜひ火災保険の申請サポート業者を利用してみてください。
もし、フローリングの張替えで火災保険申請をご自分で行うのが難しければ、火災保険申請サポートのプロである「修復ナビ」を利用するのがおすすめです。
火災保険の申請は複雑な専門知識が必要なため、ご自身で給付金請求を行うと、見落としや間違いが発生する可能性もあります。スムーズな申請と最大限の給付金を受け取るには、プロの力を借りるといいでしょう。
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