「玄関をリフォームしたいけど、費用はどのくらいだろう?」
「玄関の雰囲気を明るくするにはどうしたらいいのだろう?」
「住まいの顔」といわれることもある玄関について、このような考えを持つ人もいることでしょう。
玄関をリフォームすることで、住まい全体のイメージを変えられます。
玄関リフォームはドア交換だけの場合、10万円前後の費用で工事期間も1日だけの「1デイリフォーム」で済んでしまいます。
ケースによっては補助金などの制度を活用できることも。
ここでは、玄関をお得にリフォームする方法や、補助金が使えるケースなどを解説します。
また、玄関リフォームするときにチェックしておきたいのが火災保険です。
火災以外の自然災害による被害も補償対象になるので、心当たりがあれば申請することをお勧めします。
火災保険の申請の際には、申請サポート業者を利用するのがおすすめです。
【種類別】玄関リフォームの費用相場
玄関リフォームをするときには、予算から見通しを立てましょう。
玄関には、以下の通りさまざまなリフォームポイントがあります。
- 玄関ドア
- 収納スペース
- 床や土間
ここでは、上記3箇所のリフォーム費用の相場を解説します。
最初に予算を明確にして、コストパフォーマンスのいいリフォーム計画を立てましょう。
防犯性や採光性を向上させられる「ドア交換」
玄関ドアの交換にかかる費用相場は3万円〜11万円です。
玄関ドアを交換するだけで、玄関全体の明るさや断熱性をアップできます。
ただし、ドアのデザインや性能によって価格は大きく左右されるので、注意が必要です。
開き戸を別のデザインの開き戸にリフォームする場合、ほとんどのケースで「カバー工法」が使われます。
カバー工法とは、もとのドア枠の上からカバーするように、新しいドア枠を取り付ける工法です。
壁を壊すなどの大掛かりな工事が不要な点がメリットです。
費用が安く済み、また施工も数時間で完了します。
ただし、カバー工法は戸口が狭くなってしまう点がデメリットです。
玄関の整理整頓が楽になる「収納スペースの設置」
玄関収納を新設、拡張する費用相場は6万円〜25万円です。
玄関周りに大量の物が置かれていると、出入りが不便になるだけでなく、家の印象も悪くなってしまいます。
そのため、玄関収納は広く取った方が良いと言えます。
アイデアとしては、以下のようなものが挙げられます。
- 飾り棚を靴箱に変更する
- 天井部分に吊るし棚を取り付ける
- 未使用の部屋やスペースをシューズクローゼットに改装する
- 壁にシューズラックを取り付ける
収納スペースを有効に利用して、スッキリとした玄関を目指しましょう。
家に入ったときの印象を変えられる「床・土間工事」
玄関タイルの変更や、土間の工事にかかる費用相場は5万円〜11万円です。
土足で使用する玄関タイルは、劣化の起こりやすい部分です。
タイルの破損や染みがあると、玄関全体のイメージを低下させてしまいます。
新しいタイルに変えることで見た目が美しくなるだけでなく、雨の日の転倒防止にもなることでしょう。
また、土間を拡張することで開放的な玄関をつくることができます。
ただし、居住スペースを土間に変更する場合は費用が高額になるので、注意しましょう。
玄関リフォームの工事期間は?ドア交換以外は2週間~
玄関リフォームは、ドア交換のみなら1日で完了します。
しかし、床や土間などの大規模な工事を行う場合、工事期間は2週間〜1ヶ月と見積もっておきましょう。
現在、玄関ドアの交換で主流になっているのがカバー工法です。
今あるドア枠を再利用するため、以下の施工が数時間で済みます。
- 補助錠の追加
- ドアノブの交換
- 網戸の取り付け
一方で、以下の場合は壁の工事が必要なので、1週間以上かかります。
- 開き戸を引き戸にする
- 玄関の大きさを広げる
床や土間などを変更する大きなリフォームは、天候の影響も考えなければなりません。
雨が強い日には工事が延期されてしまうため、工事期間は余裕を持って2週間以上を想定しておきしましょう。
DIYで出来る玄関のリフォーム
DIYに自信のある人には、自分で玄関に手を加えてみることもおすすめです。
- 簡単なスペースの追加
- ドアの色変更
- ドアノブの交換
上記のことなら、比較的簡単にDIYでリフォームできます。
ホームセンターなどでは簡単なキットも販売されているので、ぜひチャレンジしてみてください。
以下では、それぞれの施工方法を詳しく解説します。
①玄関に簡単なスペースを追加する
飾り棚や吊りフックの設置は比較的簡単にDIYできます。
注意点としては、壁の内側に間柱がある場所へ釘を打ち込む点です。
釘の位置がずれると棚の耐久性が低くなったり、壁を傷つけたりするおそれがあります。
間柱を見つける方法としては、壁を叩いて音の違いを探る方法が一般的です。
1,000円程度で間柱センサーを買うこともできます。
また、棚を床と水平にすることも重要です。
棚が斜めになっていると見た目が悪くなったり、上に載せた物が落下したりします。
棚が水平かどうかを確認するためには、水準器を使用しましょう。
百均で購入できるほか、スマートフォンアプリも利用できます。
②ドアの色を変える
ドアの色を変更するだけで、玄関のイメージは大きく変わります。
手順は以下の通りです。
- ドアの取り外し
- ネジや鍵穴など金属部分の撤去
- マスキングテープで塗装しない部分の保護
- ペンキなどで着色
以下作業上の注意点も併せて覚えておきましょう。
- ドアの重さ
- 通気性のいい場所で行うこと
- 広いスペースが必要
壁紙シールやカッティングシートを使用することで、より手軽に施工できます。
③ドアノブを交換する
ドアノブを変更することで機能性が上がるほか、ドアの印象を変えることができます。
防犯対策がされた玄関用のドアノブは2万円程度かかります。
室内用ドアに比べて、内部構造が複雑になっていることにも注意しましょう。
ドアノブは大きく分けて4種類あります。
- 円筒錠
- サムラッチハンドル
- レバーハンドル
- プッシュプルタイプ
同じメーカーの同じタイプのものを選ぶことで、サイズミスなどを防ぐことができます。
玄関のリフォームは業者に任せるのが一般的
玄関のリフォームはDIYでも可能ですが、プロの業者に依頼することが一般的です。
玄関ドアは防犯上の理由から強固に作られているため、重量は40キロ〜50キロほどあります。
値段も室内ドアの2万円程度に比べて、ベーシックな開き戸でも10万円以上はかかります。
そして、最も注意しなければならないのはドアやドアノブの選び方です。
サイズやメーカーを間違えると、ドアの開閉ができなくなってしまいます。
たとえ商品が交換可能だったとしても、運搬やドアの付け直しで大きなロスが発生することでしょう。
大がかりなリフォームを行った場合、廃棄物の処理についても考えなければなりません。
DIYをするときに大切なのは、無理をしないことです。
難しいと感じたときは、プロの業者に依頼しましょう。
玄関リフォームに火災保険が使える可能性がある!
玄関をリフォームするとき、場合によっては火災保険が利用できることがあります。
火災保険が適用される条件は以下の2点です。
- 自然災害による破損
- 不測かつ突発的な事故による損害
上記に該当するのは、具体的には以下のようなケースです。
- 台風で飛んできたものがドアに当たり破損した
- 泥棒にドアを壊された
- 子供が遊んでいて壊してしまった
ただし、経年劣化による破損などは適用されません。
火災保険の申請の際には、申請サポート業者を利用するのがおすすめです。
玄関リフォームに使える3つの補助金
玄関をお得にリフォームするためのポイントが、補助金を有効活用することです。
持続可能で地球に優しいストック型社会を目指し、行政ではさまざまな補助金制度が設けられています。
住宅のリフォームには以下のような補助金が用意されています。
- グリーン住宅ポイント制度
- 次世代省エネ支援事業
- 長期優良住宅課リフォーム推進事業
ここでは、上記3つの補助金を詳しく解説します。
また、市町村が独自に制定している補助金もあるので、リフォームをするときには事前にチェックすることがおすすめです。
①グリーン住宅ポイント制度
国が運営する、住宅のリフォームや新築を支援する制度です。
対象のリフォームを行うことでポイントが加算され、家電や食品などの景品と交換することができます。
玄関リフォームの場合は、「開口部の断熱改修」が該当するでしょう。
ドアや窓をリフォームするときに断熱素材を使用することで、ポイントを取得することができます。
本制度を利用する際は、以下の2つのことに注意しましょう。
- 契約や工事期間、ポイント交換にはそれぞれ期限があること
- 合計5万ポイント以上のリフォームを行わないと制度の対象にならない
たとえば、玄関ドア交換だけの場合、最大2万8,000ポイント獲得できます。
そのため、ほかのリフォームを一緒に行い、5万ポイント以上加算する必要があります。
②次世代省エネ建材支援事業
今住んでいる住宅を「省エネ法」で定められた基準をクリアさせるために、国から補助が受けられる制度のことです。
玄関リフォームの場合、「既存住宅における断熱リフォーム支援事業」が該当します。
ドアや窓などを断熱性の高い資材に交換することで、補助の対象となります。
補助金額は120万円を上限に、全経費の1/3です。
申請期間が定められているので、注意しましょう。
2021年の期限は下記のURLより確認してください。
https://sii.or.jp/meti_material03/overview.html
③長期優良住宅化リフォーム推進事業
次世代まで快適に暮らせる住まいづくりのために国が認定した住宅のことです。
玄関リフォームの場合、以下のような施工が補助対象となります。
- 断熱化などの省エネ対策
- 手すりの設置などバリアフリー化
- 高齢期に備えた玄関の拡大
リフォームでは全経費の1/3が補助され、上限金額は原則100万円です。
ただし、三世代世帯や子育て世帯など、条件によっては上限が150万円になる場合もあります。
本事業を利用する際には、以下の点に注意しましょう。
- インスペクションを受ける必要がある
- 耐震性や省エネの基準をクリアしている
- 申請期間の定めがある
事前のインスペクションで住まいの劣化が発見された場合、該当部分のリフォームを行う必要があります。
条件によって、リフォーム費用が補助される場合とされない場合があるので、注意しましょう。
玄関リフォーム時の確認すべきポイント3選
リフォームをするときに「リフォームをしたいが具体的なビジョンが見えない」と悩人は多いです。
特に住まいの顔である玄関は、デザイン性と機能性を両立させなければなりません。
リフォームで失敗しないよう、ここでは以下の3つのポイントを紹介します。
- 断熱性
- 採光性
- 防犯性
一つずつ解説するので、上記のポイントを押さえて住まいをより快適にリフォームしましょう。
①断熱性を確認する
玄関をリフォームするときには断熱性を意識しましょう。
ドアや窓などの開口部は、熱の出入りが激しい場所です。
夏は家の中に外の熱気が入りこみ、室内の気温を上昇させます。
熱気のおよそ70%は開口部から家に侵入します。
一方で、屋根や外壁からの熱気の侵入は5〜15%程度。
また、冬に室内から外へと漏れる暖気のうち、約60%が開口部から流出すると言われています。
玄関の断熱化によってエアコンの使用量が減り、電気代を節約することができます。
②採光性を確認する
玄関リフォームは採光性も重要です。
まず、日光は玄関の臭い対策になります。
紫外線の殺菌作用が、臭いの原因となるカビや雑菌の繁殖を防ぐからです。
また、自然光は家全体を明るく照らすので、照明代の節約にもなります。
玄関窓には、以下のような種類があります。
- ランマ窓
- 小窓
- スリット型窓
玄関窓は玄関の明るさや印象を大きく変えるので、住まいに合ったものを選びましょう。
③防犯性を確認する
玄関リフォームでは防犯性もおろそかにしないよう注意しましょう。
ドアや窓の防犯対策として主流なのが「ワンドアツーロック」です。
最低でも2つの鍵を取り付けることで、防犯性が高くなります。
特に空き巣対策に有効と言われているのが、ピッキングやこじ開けに強いシリンダー箱錠です。
最近人気があり、かつ防犯性が高いドアのタイプは、プッシュプルタイプです。
縦に長い取っ手の上下に、鍵穴が付いているデザインが多いです。
まとめ:火災保険を活用して安く玄関をリフォームしよう
玄関を部分リフォームする場合、予算は最低10万円からです。
しかし、玄関全体や土間などの改装が含まれると、50万円以上かかることもあります。
DIYに自信があるなら、ドアや取っ手などを自分好みにカスタマイズすることも良いでしょう。
ただし、失敗したくないならリフォーム会社に頼むことがおすすめです。
断熱性や防犯性などを考慮しながら、家の顔とも言える玄関のリフォームを検討しましょう。
なお玄関リフォームは、補助金や火災保険を活用することで費用を抑えられる可能性があります。
もし、玄関のリフォームで火災保険申請をご自分で行うのが難しければ、火災保険申請サポートのプロである「修復ナビ」を利用するのがおすすめです。
火災保険の申請は複雑な専門知識が必要なため、ご自身で給付金請求を行うと、見落としや間違いが発生する可能性もあります。
スムーズな申請と最大限の給付金を受け取るには、プロの力を借りるといいでしょう。
「修復ナビ」ではご相談から火災保険の申請サポートまですべて無料で対応しています。また弁護士監修で、現地調査も一級建築士などのプロが行うため安心してご利用できます。
気になることがございましたら、まずはお気軽にメールやLINEでご相談ください。すべて無料で対応させていただきます。