「玄関のドアをお得に交換したいけど、どうすればいいの?」
「玄関のドアを交換するのに使える補助金はあるの?」
などの思いをもって、玄関ドアのリフォームを検討している人もいることでしょう。
「住まいの顔」といわれる玄関は、家全体のイメージに大きく影響します。
採光窓や配色など、ドア1枚をリフォームするだけで印象をがらりと変えることができるでしょう。
ここでは、玄関ドアのリフォームに活用できる補助金を紹介します。
また、玄関ドアを選ぶときのポイントや、火災保険の活用方法も徹底解説。
玄関ドアを安くリフォームする情報満載なので、ぜひ最後まで読んで下さい。
玄関ドアのリフォームで使える補助金3選
玄関ドアのリフォームで利用できる補助金について、早速見ていきましょう。
以下の3つの補助金は、国から給付される補助金です。
- グリーン住宅ポイント制度
- 次世代省エネ建材支援事業
- 長期優良住宅リフォーム
ここではこれらの補助金を利用するときのポイントについて、詳しく紹介します。
①グリーン住宅ポイント制度
グリーン住宅ポイント制度は、エコな社会の形成やコロナウィルスの影響で落ち込んだ景気回復を目的とした、補助金制度です。
対象となるリフォームをすることで、ポイントを受けることができます。
ポイントを集めると、最終的には家電や食品などの景品と交換が可能です。
玄関ドアの交換は「必須工事」とされる「開口部の断熱改修」に該当します。
ただし、玄関ドア1枚の交換リフォームで受け取ることのできるポイントは、28,000ポイントが上限です。
50,000ポイント未満は申請できないので、追加工事を受ける必要があることに注意しましょう。
②次世代省エネ建材支援事業
高性能の断熱材や、省エネにつながる建材の使用を推進することを目的とした補助金制度です。
具体的には、以下の2つのうちどちらかの工事が必須となります。
- 外張り断熱
- 内張り断熱
外張り断熱とは、外壁や屋根などに断熱材を使用することです。
使用する商品に指定はありませんが、窓を含めた外気に接する部分すべてを断熱工法でリフォームしなければなりません。
内張り断熱とは、断熱パネルや潜熱蓄熱建材を使用することです。
商品の指定があり、居室のリフォームが必須となります。
戸建ての場合、以下が補助金額です。
外張り断熱 | 内張り断熱 |
リフォーム費用の1/2 または上限300万円 | リフォーム費用の1/2 または上限200万円 |
玄関リフォームはどちらを利用するか選べますが、玄関リフォームのみの場合は対象外になるので注意しましょう。
③長期優良住宅リフォーム
長期優良住宅リフォームとは、数世代に渡って子育てしやすい環境を作るため、住宅の長寿命化を目的とした制度です。
現在の住まいを、長期に渡り良好な環境を維持するための設備を施すためにリフォームすることで、補助金を受けることができます。
玄関ドアのリフォームは断熱による省エネルギー化、または高齢期に備えてドアを変更する場合に該当します。
補助金額はリフォーム費用の1/3です。
ただし、以下の2点に注意しましょう。
- 事前に建物が一定の基準を満たすかの調査を受ける必要がある
- 調査によって不備が発覚した場合は、改修工事を行い基準を満たさなければならない
リフォーム完了後に「長期優良住宅」と認定されるかどうかが、補助金を受けられる基準となります。
また、国の認定を受けた業者に依頼しなければなりません。
玄関ドアリフォーム補助金申請時の注意点3選
玄関ドアを補助金を利用してリフォームするときには、以下の3つの点に注意しましょう。
- 着工前に補助金の申請を行う
- 補助金の併用可否を確認する
- リフォーム会社の指定があるか確認する
利用する制度によってルールが異なるため、あらかじめ調べておく必要があります。
またリフォームを依頼するときに、業者に補助金制度が利用できるか確認しましょう。
①着工前に補助金の申請を行う
まずは着工する前に、補助金制度を利用することを国に申請しなければなりません。
上記で紹介した3つの補助金を利用する場合、おおむね以下が申請の流れとなります。
- 業者にリフォームを依頼する
- 国に補助金制度を利用することを申請する
- 国が審査を行う
- 国が補助金の交付を決定する
- 業者とリフォーム契約を行う
- 着工する
交付が決定すると、国から通知書が送付されます。
契約や着工が交付決定前に行われた場合、補助金を受け取ることができないので注意が必要です。
補助金を利用してリフォームするときは、工事期間に余裕を持って計画的に行いましょう。
②補助金の併用可否を確認する
玄関ドアのリフォームで補助金を利用する場合、その他の制度と併用が可能か事前に調べておきましょう。
上記で紹介した3つの補助金は、国が申請先になります。
国の補助金は原則的に併用が不可能なので、最も効果的に補助金を受けられる制度を選ぶ必要があるでしょう。
ただし、都道府県など地方公共団体が制定する補助金との併用は可能です。
地方公共団体が制定する補助金には、以下の3つのような種類があります。
- 子育て世帯へのリフォーム補助
- クリーンな住居へのリフォーム補助
- 高齢者にやさしいバリアフリーリフォーム補助
地方公共団体による補助金は、住んでいる地域によって内容や条件が異なります。
まずは住居のある地方公共団体に問い合わせてみましょう。
国の補助金制度であっても、工事期間や請負契約が異なる「別の工事」と認定されれば併用が可能です。
リフォームを依頼するときに、業者に確認することをおすすめします。
③リフォーム会社の指定があるか確認する
利用する補助金制度によっては、依頼する業者が国からの認定を受けている必要があります。
たとえば上記で紹介した3つの補助金制度を見てみましょう。
補助金制度 | 申請できる業者 |
グリーン住宅ポイント制度 | 自由に選べる。申請は個人でも行え、業者による代理申請も可能。 |
次世代省エネ建材支援事業 | 自由に選べる。 |
長期優良住宅リフォーム | 登録された業者のみ申請が行える。 |
認定されている業者については、各制度のHPより確認できます。
また業者に依頼するときに、補助金制度を利用することを伝えると確実です。
玄関のドアをリフォームする際に火災保険を利用できる可能性も
玄関ドアのリフォームは、火災保険を利用することでよりお得にに行える可能性があります。
火災保険は破損でも利用できることをご存知でしょうか?
具体的には、以下の4つのような例などが、火災保険の適用対象として該当します。
- 台風で飛来物が玄関ドアに当たり、壊れてしまった
- 空き巣が侵入する際にドアを破損した
- 子供が遊んでいてドアを壊してしまった
- 物を運び込むときにドアにぶつけてしまった
補助金は利用する制度によってルールがあり、複雑に感じることもあるでしょう。
玄関ドアリフォームの費用相場は?
それでは、ここで玄関リフォームを行ったときの費用相場を紹介します。
リフォーム箇所とそれぞれの費用相場は以下の通りです。
- 扉のみを交換するなら30万~55万円
- 玄関の枠を交換するカバー工法なら31万~50万円
- 玄関周辺のリフォームなら5万~50万円
玄関ドアのリフォームだけなら、ほとんどは50万円以内に収めることが可能です。
ただし、工事中は玄関からの出入りが制限されることに、あらかじめ注意する必要があります。
①扉のみを交換するなら30~55万円
ドア枠は既存のまま、玄関ドアのみを交換するときの費用相場は30万~55万円です。
玄関ドアの本体価格は、安くても10万円以上です。
業者に交換を依頼する場合、本体価格に加えて人件費や施工費用などが発生します。
玄関ドアの交換リフォームは、「1デイリフォーム」と呼ばれる簡易的な工事で済むことが多いです。
特に同じメーカーや同じシリーズで引き継ぐ場合は、ドアの取り替えだけで部品はそのま使用できることもあります。
ただし、古いドアはシリーズが廃盤になっている可能性もあるので注意が必要です。
②玄関の枠を交換するカバー工法なら31万~50万円
既存の玄関ドアの枠を利用してドアを交換するときの費用は、31万~50万円です。
現在、扉の取り替えリフォームで主流になっているのが「カバー工法」です。
既存のドア枠の上から新しいドア枠をかぶせ、文字通り「カバーする」工法のことをいいます。
カバー工法なら、外壁を壊してドア枠を撤去する必要がないため、工事も1日で完了します。
ただし、以下の2点に注意しましょう。
- 間口の幅と高さがやや狭くなる
- 条件によっては段差がつくことがある
車椅子での利用があるなどの場合には、あらかじめ業者に相談するのがおすすめです。
③玄関周辺のリフォームなら5万円~50万円
玄関周辺のリフォームについては、5万〜50万円まで幅広いです。
たとえば以下の3つような玄関ドアの修復は、5万円前後で済むことが一般的です。
- キズやへこみの修復
- 剥がれている部分の補修
- 汚れの洗浄
既存の玄関ドアをきれいにするだけでも、玄関のイメージは明るくなります。
また予算が50万円の場合、玄関ドアの交換に加えて以下3つのようなリフォームが可能です。
- 玄関収納の追加
- 玄関タイルの修復
- クロスの貼り替え
予算に応じて、効果的にリフォームを行いましょう。
玄関をリフォームする際のドアの選び方3選
ここで玄関ドアを選ぶポイントを紹介します。
玄関ドアは、機能性やデザインによってグレードがさまざまです。
そこで以下の3点について、特に重視することをオススメします。
- ドアの種類やデザイン
- 断熱性
- 防犯性
住まいの顔となる玄関を、ドアの交換リフォームで素敵に演出しましょう。
①ドアの種類やデザインで選ぶ
玄関ドアは、まずは種類とデザインから選びましょう。
具体的には、次の4つのポイントがあります。
- 引き戸または開き戸
- ドアの色
- 窓の形と大きさ
- ドアノブの形
ドアを引き戸にするか開き戸にするかによって、玄関スペースの広さが変わります。
ドアのデザインは、そのまま玄関全体のイメージにつながります。
たとえば、窓があれば玄関に光を取り込み、明るい雰囲気を演出することが可能です。
玄関ドアは、住まい全体のイメージに合うものを選びましょう。
②断熱性で選ぶ
補助金を利用して玄関をリフォームする場合は、ドアの断熱性を意識しましょう。
グリーン住宅ポイント制度や次世代省エネ建材支援事業では、断熱性の高い高性能建材を使用することが補助金対象となる条件です。
高性能建材とは、以下2つの条件を満たす建材を指します。
- 熱の伝えやすさを示す「熱貫流率」が、一定の基準値を下回ること
- JIS認証を受けていること
高性能建材については、国から具体的に商品の指定があります。
HPに指定商品の一覧が掲載されているので、あらかじめチェックしましょう。
③玄関ドアの防犯性で選ぶ
玄関ドアを選ぶときは、防犯性が必須です。
窓が大きいほど効率的に採光でき、玄関を明るくしますが、窓を割られて空き巣に侵入されるリスクも想定しなければなりません。
そのため以下2点のような対策が必要です。
- 割れにくい防犯ガラスを使用
- 窓の形状を細長いスリットにする
また、ドアノブは防犯上「ワンドアツーロック」が原則といわれます。
つまり、最低でも2ヶ所は施錠できるドアを選びましょう。
現在は、縦長の形状で、取っ手と鍵が一体化したプッシュプル型ドアノブが人気です。
玄関ドアのリフォームを依頼する前に、火災保険が利用できるか確認してみましょう。火災保険の給付金でリフォーム費用がまかなえるかもしれません。
リフォーム後に申請してしまうと、被害箇所の確認ができないため給付金がもらえない可能性があります。
もし、火災保険申請を自分で行うのに不安があるなら、火災保険申請サポートを利用するのがおすすめです。
火災保険の申請は複雑な専門知識が必要なため、ご自身で給付金請求を行うと、見落としや間違いが発生する可能性もあります。
スムーズな申請と最大限の給付金を受け取るには、プロの力をかりるといいでしょう。
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