「家をリフォームしたいけど、全体的にどれくらいの費用がかかるか不安…」
「そもそもフルリフォームとリフォームの違いは?」
フルリフォームを検討したとき、様々な疑問が浮かぶはずです。
この記事では、ピンポイントの施工費用や建物の種別による費用の違いを解説します。
フルリフォームにまつわる疑問や事例も紹介するので、イメージを明確にするためにぜひご活用ください。
多額の費用がかかるフルリフォームを行う前には、火災保険を申請することをおすすめします。
火災保険の補償対象となる家屋の損傷に対して火災保険を一括申請することで、受け取った給付金をリフォーム費用として活用することができます。
しかし、火災保険の対象となる家屋の損傷を自分ですべて見つけ出すことは困難です。
火災保険の申請の際には、申請サポート業者を利用するのがおすすめです。
1.一戸建てでも可能なフルリフォームとは|大規模なリノベーション
フルリフォームとは、大規模なリノベーションのことです。
骨組みだけを残し、その他の部分をすべて新しいものに変えます。
そもそも、リフォームとは、壁紙の貼り替えや建具の交換などの簡単な作業を指します。
そして、リノベーションは解体作業を伴う大掛かりな工事のことです。
フルリフォーム・リフォーム・リノベーションと分かれているので厄介ですが、意味が分かるとすんなり理解できますね。
意味を理解したら、どのような場所でフルリフォームが必要になるか確認していきましょう。
2.大規模でもOK!フルリフォームを考えたい8つの設備
フルリフォームは家のどのような場所でもできます。
家のどこをフルリフォームしたいか、イメージを膨らませて考えてみましょう。
住宅に欠かせない設備として、以下の8つがあります。
- キッチン
- トイレ
- 風呂場
- リビング
- 個人部屋
- 外壁
- 庭
- 外構
今回は、上記設備のリフォームを考える理由ごとに、3項目に分けて見ていきましょう。
- キッチン・トイレ・風呂場|老朽化や劣化しやすい
- リビング・個人の部屋|利用頻度が高い
- 外壁・庭・外構|見た目が気になる
それぞれ、どのようなところが気になってリフォームするのでしょうか。
(1)キッチン・トイレ・風呂場|老朽化や劣化しやすい
キッチンやトイレ・風呂場といった水回りは、劣化しやすいためリフォームする機会が多いです。
日常生活の中でよく使う箇所で、常に水気があるためサビやカビなどで劣化しやすくなります。
また、水回りの設備は、時代の流れとともに次々と新しい商品が開発されています。
例えば、お風呂に設置できるミストサウナや新しいタイプのシステムキッチン等がありますね。
古くなった設備を新しく、より便利にするために、リフォームを検討する機会が多くなります。
(2)リビング・個人の部屋|利用頻度が高い
家族が集うリビングや個人の部屋は、暮らすうちに変更したい点が見えてきてリフォームを考えることが多いです。
利用頻度が高いため、細かい傷などの劣化や使いづらい点が気になることもあるでしょう。
さらに、家族の年齢や構成が変わることで、欲しい機能が変わることもあります。
家族の高齢化すれば、バリアフリーを意識してリフォームする必要があるかもしれません。
歳月の経過とともに変化する使い勝手を、改善するためのリフォームが必要です。
(3)外壁・庭・外構|見た目が気になる
外壁・庭・外構は、見た目を変える目的でリフォームすることがほとんどです。
外壁は、直射日光を浴び続ける部分が紫外線で劣化します。
庭や外構の手入れを怠ると、雑草や伸びすぎた樹木で景観を損ねることも。
外壁の汚れや手入れできない庭を放置するなら、リフォームで一新する方法もあります。
3.失敗回避!古屋のフルリフォームを成功に導くビフォーアフター事例集
続いては、フルリフォームのビフォーアフターの事例を見ていきましょう。
- 古屋を活かす!スケルトンリフォームで既存の家を大胆に生まれ変わらせる
- 必要以上に基礎がいじれないマンションならではのリフォーム
- 補助金も使える!身の安全を確保するための耐震補強工事
これらの事例を参考に、フルリフォームを経て家がどのように生まれ変わるかを解説します。
事例1.古屋を活かす!スケルトンリフォームで既存の家を大胆に生まれ変わらせる
スケルトンリフォームとは、古屋の基礎や骨組み(スケルトン)だけ残し、その他をすべて一新するフルリフォーム方法です。
建て替えでは、土地を更地にして施工となり時間とお金がかかります。
それに対し、スケルトンリフォームは古屋の骨組みを有効活用。
更地にする工程がなくなるため、施工期間は短く、費用も抑えられます。
さらに、古屋の間取りを参照して家事動線の改善策を検証しやすいといったメリットも。
同じ立地にありながら、住み心地を大幅に改善できます。
事例2.必要以上に基礎がいじれないマンションならではのリフォーム
家同士が隣接するマンションでも、フルリフォームは可能です。
例えば、老朽化したユニットバスの交換やセカンドライフに向けてリビング全体をフルリフォームする方法があります。
外壁を変えるリフォームなどはできないため、長く住んで劣化した設備を新しくするリフォームが主流です。
また、ペットとの生活を考慮して、壁紙をペット用クロスにリフォームする事例もあります。
事例3.補助金も使える!身の安全を確保するための耐震補強工事
基礎や土台のぎりぎりまで家を解体するフルリフォームの特徴を活かし、耐震補強工事を施すリフォームもできます。
昔の建築基準法に基づいて作られた古屋の場合、耐震設備が心もとないこともあるでしょう。
リフォームついでに耐震補強できる点は、嬉しいですね。
自治体によって、耐震補強工事に対して補助金を用意している所もあります。
リフォーム費用が安く済む可能性もあるので、耐震補強工事をするなら見逃せない点です。
4.業者への依頼はマスト?diyなど自分でセルフリフォームした事例
この章では、セルフリフォーム・リノベーションについて見ていきましょう。
- 住みながら育てる|愛着が増すセルフリフォームの利点とは
- 壁?床?特別な技術がなくてもセルフリフォームできる場所とは
自分でリフォームするのはかなりの時間と労力が必要です。
しかし、自分好みのこだわりの住まいを作るには良い方法でもあります。
(1)住みながら育てる|愛着が増すセルフリフォームの利点
セルフリフォーム最大の利点は、住みながら進行形でリフォームできることです。
「ここの収納をもう少し増やしたい」
「壁紙の色を変えて部屋の印象を明るくしたい」
住んでみて気付いた様々な理想を、思い通りの形にできるでしょう。
リフォームする労力がかかりますが、必要な費用は材料費のみで金額の負担を抑えられます。
手作りならではのメリットとして、家への愛着も生まれるはずです。
セルフリフォームの技術を習得して、住みやすい家に改善していきましょう。
(2)壁?床?特別な技術がなくてもセルフリフォームできる場所
実際にセルフリフォームできる部分の大多数は、家の内装です。
中でも、リフォームする機会が多い3箇所のDIY方法を解説します。
- 簡単に部屋全体の印象を変えるなら壁
- 傷みが出やすく取り換えで見違える床
- プチリフォームで見た目と利便性を向上できる建具
それぞれの項目ごとに、セルフリフォームでどういった変化が生まれるか見ていきましょう。
DIY1.簡単に部屋全体の印象を変えるなら壁
部屋の印象を変えるなら、比較的手軽に替えられる壁紙にチャレンジしましょう。
シールタイプやのりが付いていてすぐに貼り付けられるタイプの壁紙なら、DIYでも簡単に張り替えられます。
内壁の代表的なDIY方法は、次のとおりです。
- 既存の壁紙を剥がして一から新しい壁紙を貼る
- 塗料で壁に色を上塗りする
アクセントカラーとなる色や柄の違う壁紙を選ぶと、インテリア性がグッと増します。
DIY2.傷みが出やすく取り換えで見違える床
水気などで劣化しやすい床は、張り替えでフルリフォームしたように部屋が見違えます。
同じ木目調の床であっても、色合いが違うだけで部屋の印象は変わるはずです。
DIYでは、次のような床材を使います。
- フローリング
- クッションフロア
- フロアタイル
- カーペット
フローリング・クッションフロア・フロアタイルなど、床にはめ込むタイプの素材は、少し難易度が高くコツが必要です。
慣れない作業が日を追うごとに上達し、部屋が美しく生まれ変わるのも楽しみの1つとなるでしょう。
カーペット状の床材は重ね貼り可能なものが多く、簡単に部屋の雰囲気が変わります。
気分によって変えたい場合は、カーペットタイプの床材も検討してみましょう。
DIY3.プチリフォームで見た目と利便性を向上できる建具
ドアなどの建具を替えるだけでも、利便性は向上します。
フルリフォームの序章となる、プチリフォームを施しましょう。
例えば、次のようなプチリフォーム方法があります。
- 塗装の剥がれたドアノブを替える
- 北欧調やアンティーク風などに風合いを変える
建具は普段目に留まりづらいですが、少しの変化でも部屋の印象がおしゃれに変わる部分です。
5.概算価格・費用別!建物の種類別フルリフォームの相場一覧
リフォーム・フルリフォームへの意欲が高まったところで、費用相場を見ていきましょう。
まずは、以下3つの建物種別ごとのリフォーム費用相場を確認します。
- 賃貸の古屋の全面リフォーム
- 一戸建て(二階建て・三階建て)・古屋付き土地のフルリフォーム
- マンション・アパートのフルリフォーム
自分に当てはまるもので、どのくらいの費用がかかるのか見ていきましょう。
(1)賃貸の古屋の全面リフォーム
1人暮らし向けの1Kやワンルームのリフォーム費用相場は、50万円~350万円程です。
賃貸の古屋であれば水回りや壁紙など、限られた部分のリフォームが見込まれます。
各設備のサイズもそこまで大きくないため、金額は比較的安価です。
(2)一戸建て(二階建て・三階建て)・古屋付き土地のフルリフォーム
一戸建てのフルリフォームの費用相場は、500万円~2,500万円程度です。
戸建リフォーム水回り一式と壁紙や外壁の貼り替え、塗装の費用相場から500万円程かかります。
約4,000万円といわれる建て替え費用と比較して考えると、フルリフォームの方が圧倒的に安く済みます。
(3)マンション・アパートのフルリフォーム
中古のマンション・アパートのフルリフォームは、500万円~1,000万円程度です。
戸建てと比べ、マンション・アパートの工事は小規模で済む傾向にあります。
なぜなら、壁紙などの簡単なリフォームは、入居時に済んでいるケースがあるためです。
つまり、同じ間取りなら、戸建てに比べて費用が安くなるというわけです。
6.ピンポイントでリフォームしたい!家の場所別フルリフォームの相場一覧
続いて、リフォームしたい場所ごとの相場費用を見ていきましょう。
- 水回りのリフォーム
- リビングなど一部屋だけのリフォーム
- 外壁や外構など屋外のリフォーム
設備や空間をピンポイントでフルリフォームすると、利便性が向上します。
より良い住環境作りにかかる費用を見ていきましょう。
(1)水回りのリフォーム
キッチン・トイレ・お風呂場などの水回りリフォームは、10万円~200万円程度で施工できます。
それぞれの費用相場は、下記の通りです。
- システムキッチン取り換え…50万円~200万円程度
- トイレ本体取り換え…10万円~50万円程度
- ユニットバス取り換え…50万円~150万円程度
設備のグレードによって価格は前後します。
(2)リビングなど一部屋だけのリフォーム
一部屋のリフォームは、20万円~200万円程度でできます。
リビングと個人の部屋に該当する洋室や和室の費用相場は、以下の通りです。
- リビング…50万円~200万円程度
- 個人部屋(洋室)…20万円~50万円程度
- 個人部屋(和室)…50万円~100万円程度
リビングは家のなかで大きい割合を占めるので、おのずと施工費用も高くなります。
洋室のリフォームは、壁紙の貼り替えや窓ガラスの交換など比較的簡単な施工で済むことが多いため、費用相場も安いです。
和室のリフォームは、部屋を洋室に変える施工依頼が多く、費用相場が高くなっています。
(3)外壁や外構など屋外のリフォーム
最後は、家の屋外のフルリフォーム費用です。
- 外壁…100万円~200万円程度
- 外構…20万円~200万円程度
- 庭…10万円~100万円程度
屋外は、雨風や日光などで劣化が出やすい部分です。
そのため、劣化の具合によってリフォームの金額に差が生まれます。
外壁は塗装の塗り直しであれば50万円程度でききますが、貼り替えを検討すると100万円を超えるケースもあります。
カーポートの設置や修繕がメインの外構はシンプルな工事内容ですが、施工範囲が広いため費用相場も幅広く10万円~200万円程。
庭はエクステリアを設置が10万円程度から可能で、植樹の植え替え・撤去作業も入れば100万円程度かかります。
外構と庭は外観イメージの統一もかねて、セットで依頼する人が多いようです。
7.補助金を活用!フルリフォームの予算を作る方法・ふるさと納税は使える?
最後は、フルリフォームにおける、お金にまつわる疑問を解消します。
ローンや補助金・税金面の以下5つの項目を確認してみましょう。
- 住み替えローンを活用したフルローン
- 耐震やバリアフリーなど家の仕様次第で補助金が出る自治体も
- 確定申告は必要?ふるさと納税で使える制度がある場合も
- 固定資産税の変更・登記の必要性
- 建て替えはフルリフォームで可能?
リフォームにかかる費用をどのように捻出するか見ていきます。
(1)住み替えローンを活用したフルローン
既に住宅ローンを支払っており、住み替える予定であれば住み替えローンを利用できます。
住み替えローンとは、古いローンの残高を新しく契約するローンにて支払う方法です。
既存の家を売却して得たお金をローンの支払いにあてられるので、ローンが1つにまとまるのがメリット。
審査は通常のローンより厳しくなりますが、一時的に多額のお金を用意せずとも、新しい家をローンで買うことができます。
(2)耐震やバリアフリーなど家の仕様次第で補助金が出る自治体も
耐震補強工事やバリアフリーを目的としたリフォームには、自治体によって補助金が出るところがあります。
古い家屋が立ち並び、リフォームを推進したい自治体に多くみられる制度です。
上限を100万円とする自治体が多く、支払いが確定する細かな要件が定められています。
また、所得に応じて補助金が加算される場合もあるので、お住まいの市町村のホームページなどで確認してください。
(3)確定申告は必要?ふるさと納税で使える制度がある場合も
住宅ローン控除(住宅借入金等特別控除)を利用する場合、確定申告をしなければ税金面のメリットを受けられません。
家のリフォームでは、控除額も大きくなるので忘れずに確定申告しましょう。
確定申告をするなら、減税手段としてふるさと納税も活用してもいいかもしれません。
中には、ふるさと納税の返礼品としてリフォームの補助金を出している自治体も。
お住まいの地域のホームページで、優遇制度や補助金についての情報を集めましょう。
(4)固定資産税の変更・登記の必要性
フルリフォームを経て建物が生まれ変わると、固定資産税額が変更になる可能性があります。
不動産評価額の変動により、不動産の価値が変わるからです。
しかし、固定資産税は建物より立地に依拠するので、そこまで大きく変わるわけではありません。
詳しくは、お住まいの役所にてお問い合わせください。
フルリフォームにて新しい家を手にする場合、登記の書き換えも行いましょう。
市町村などの公的な機関から登記変更催促が来ることは、基本的にありません。
土地の権利関係に関わる話で、登録を怠るとトラブルが発生した際に厄介ですので、自分から忘れずに行いましょう。
(5)建て替えはフルリフォームで可能?
建て替えとフルリフォームは、似て非なるものです。
冒頭にもお伝えした通り、フルリフォームは骨組みぎりぎりまで家を解体します。
それに対し、建て替えは基礎から家を建て直すことを意味します。
フルリフォームの費用相場は、数百万円〜2,000万円程度。
これに対し、建て替えは1,000万円〜4,000万円を超える例もあります。
建て替えの費用は、一から家を建てるのと変わらない金額です。
しかし、住んだときの快適さやリフォーム内容は、フルリフォームと建て替えに大きな違いはありません。
どうしても建て替えしなければいけない理由がない限り、フルリフォームを検討しましょう。
まとめ:建て替えよりお得なフルリフォームを検討!
フルリフォームの基礎知識から費用相場まで見てきました。
新築を建てるのと同じくらいの費用がかかる建て替えに比べると、フルリフォームは安価です。
住宅ローンや工事の種別によっては補助金を活用できる場合もあります。
フルリフォームを実施する際は、市町村の制度を確認してお得に施工しましょう!
多額の費用がかかるフルリフォームを行う前には、火災保険を申請することをおすすめします。
フルリフォームでお困りの場合は、費用無料で完全成果報酬型の火災保険申請サポートを選ぶとよいでしょう。
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