内窓のリフォームがしたいけど、たくさんの商品があって悩まれていませんか?
せっかくリフォームするので、後悔のないように選びたいですよね。
しかし、どの商品も同じように見えて違いが分かりにくいので、決めきれないと思います。
そこで今回は、内窓サッシのメリットやデメリットに触れつつ、メーカー別の費用や品質の比較を解説します。
安く施工できる方法も紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
内窓のリフォーム後の姿をイメージしながら、おしゃれな空間に変えていきましょう。
内窓の増築費用をお得にするには、火災保険を利用しましょう。
1.リフォームで二重窓は効果なしって本当?
結論から言うと、二重窓の効果はあります。
そもそも二重窓は窓が凍らないようにするために、北海道や東北などの雪がたくさん積もる地域では、昔から使用されてきたものです。
つまり、寒い地域でも二重窓にすれば冷気が入りにくいので、通常の窓と比べて断熱効果が高まるという訳です。
二重窓は効果なし!と感じるのには別の原因があるかもしれません。
二重窓の内側が結露するのはどうして?
断熱効果があるとはいえ、二重窓にすると窓の内側に結露が目立つという口コミがあって不安に感じているかもしれません。
しかし、結露の原因は部屋の中にあります。
結露が発生する理由とは、部屋の外と中の温度・湿度の差が大きいからです。
二重窓は通常の窓と比べて断熱効果が高いので、暖房の効きが良くなります。
なので、暖房を通常の窓のときと同じような温度設定にしていると、部屋の温度が高くなりすぎてしまうのです。
また、結露が発生する部屋はたいていが、扉や窓を閉め切った寝室ではないでしょうか。
人は寝ている間に呼吸と汗でたくさんの水蒸気が出ているのですが、部屋を閉め切っていると滞っている湿度の逃げ場がなくなり、結露となってしまいます。
つまり部屋の湿度を一定に保つためには、部屋の扉や窓を開けて外に空気を逃がすとよいでしょう。
乾燥が気になる人は、加湿器などを利用して部屋に充満している空気を逃しつつ、部屋の湿度と温度を一定に保つようにすれば、結露はなくなります。
2.内窓サッシにする3つのメリット|便利な点はココ!
部屋の温度と湿度を管理すれば結露が防げると上述しましたが、他にも内窓サッシにするメリットが3つあります。
- 高い断熱効果
- 防音効果が高い
- 防犯対策になる
それぞれの効果を見ていきましょう。
メリット①高い断熱効果
前章でも少し触れましたが、内窓サッシは断熱効果が高くなります。
そもそも暖気や冷気が最も出入りするのが窓というのはご存じでしょうか。
通常の1枚窓の場合、どうしてもわずかな隙間から冷気や暖気が入り込んでしまいます。
つまり、内窓を取り付ければ窓枠にピッタリとはめ込むので、隙間がなくなり冷気や暖気の出入りを最小限にとどめてくれるということです。
メリット②防音効果が高い
内窓サッシにすれば、防音効果も高くなります。
断熱効果と同様、元の窓枠にピッタリと内窓を設置するので、窓の隙間を減らし密閉性を高めてくれるからです。
通常の窓は、窓ガラスやサッシの隙間から音が漏れているので防音性は低くなります。
外の音が気になる人は内窓を取り付ければ、防音効果が高くなるでしょう。
具体的に内窓を設置する前とした後では、以下のように家の中に入ってくる音が軽減されています。
- 内窓設置前…90db
- 内窓設置後…50db
このように約40dbも軽減されたという実例もあります。
90dbというと家の前にトラックが通り過ぎるぐらいの音ですが、50dbになると一般的な生活音レベルです。
ただし、どの内窓でも軽減できる訳ではなく、使用するサッシや内窓で軽減率は異なるので注意してください。
メリット③防犯対策になる
最後のメリットは、防犯対策になることです。
空き巣は、たいてい窓を割って家の中に侵入してきます。
しかし、二重窓を設置している家に侵入するためには、2枚のガラスを割らなければいけません。
空き巣はスピード重視なので、侵入に5分以上かかる家は諦める傾向にあります。
つまり、家の中に侵入するために2枚の窓を割るのはリスクが高いので、空き巣に入られる可能性は低いと言うことです。
3.内窓サッシにする3つのデメリット|事前確認必須!
では、次にデメリットについても紹介します。
人それぞれの感じ方が違うので、デメリットだと感じない人もいるかもしれません。
二重窓にするデメリットは以下の通りです。
- 換気がしにくい
- 掃除がたいへん
- 価格が高くなる
それぞれについて解説するので、ご覧ください。
デメリット①換気がしにくい
まず1つ目のデメリットは換気がしにくい点です。
単純に2重になっているので、換気をするには2つの窓を開けなければいけません。
家の中の窓をすべて二重サッシにしていれば、通常の窓と比べて2倍の時間がかかってしまいます。
また、開けるだけでなく窓を閉める場合も同じで、1回につき2枚閉めなければいけないので、面倒に感じる人も少なくありません。
性格の問題でもあるかと思いますが、1日に何度も開け閉めをするわけではないですし、慣れれば面倒に感じることも少なくなるでしょう。
デメリット②掃除がたいへん
次に換気と同様、通常の窓と比べて窓の枚数が多いので掃除がたいへんです。
全ての窓を掃除するには物理的に2倍の時間がかかってしまうので、窓の拭き掃除が億劫に感じる可能性もあります。
とはいえ、窓ガラスは毎日掃除しなければいけない場所ではありませんし、汚れやすいのは一番外側の窓ガラスです。
外気に触れる外側をこまめに掃除していれば、間や内側の窓ガラスは気になった時に掃除をすれば充分ではないでしょうか。
デメリット③価格が高くなる
最後のデメリットとして、内窓サッシのリフォームはどうしても価格が高くなります。
内窓の取り付け工事を依頼すれば、ガラス代と窓枠、工事費用がかかるからです。
また、内窓を取り付けたいと希望している人であれば、より機能性を重視したガラスや窓枠を選びたいと考えるでしょう。
当然ですが、良いものを選べばそれだけ価格が高くなってしまいます。
では実際に、内窓のリフォームにはどれくらいの費用がかかるのでしょうか。
以下の章で詳しく解説しているので、見ていきましょう。
4.二重サッシの後付けにかかる費用目安とは?
デメリットの1つに価格が高くなるとありましたが、二重サッシの後付けにかかる費用の目安はいくらなのでしょうか。
結論から言うと、相場は3~12万円と言われています。
かなり金額の差がありますが、窓の大きさやガラスの種類、商品によって価格は異なるので、一概にいくらとは言えません。
また、取り付けは1つの窓だけではなく複数取り付けるのであれば、取り付ける個数分の費用が必要です。
内窓のリフォームには補助金を活用すべき
内窓のリフォームは高額になるので、補助金を利用する人もいます。
実は、内窓のリフォームは条件次第で補助金が出る可能性があるのです。
とはいえ、いつでも申請すればもらえるものではありません。
SII補助金と言って、一般社団法人イニシアチブが定期的に行っている補助金制度を利用します。
ただし募集期間が決まっており、なおかつ条件を満たしている人が、補助金を受け取れるチャンスがあるということです。
他にも、各自治体で補助金制度を行っている地域もあるので、こまめにチェックしてみましょう。
5.二重窓サッシの価格とは?内窓の価格をメーカー別に比較しよう
では、ここからは具体的にメーカー別に内窓の価格を比較していきます。
今回紹介するメーカーは以下の3つです。
- YKKAPの「プラマードU」
- リクシルの「インプラス」
- 大信工業の「インプラスト」
それぞれの価格を見ていきましょう。
(1)YKKapのエコ内窓「プラマードU」の価格
まずは、YKKAPのプラマードUの価格から見ていきましょう。
サイズ | 幅1601~1700㎜×高1101~1200㎜ |
ガラスの種類 | 複層ガラス |
窓の種類 | 引き違い窓(2枚建) |
金額 | 56,200円 |
腰高の窓に内窓を設置する場合の金額は、約56,200円です。
(2)リクシルの「インプラス」の価格
次に、リクシルのインプラスの価格は以下の通りです。
サイズ | 幅1650㎜×高1100㎜ |
ガラスの種類 | 複層ガラス |
窓の種類 | 引き違い窓 |
金額 | 65,000円 |
腰高の窓に内窓を設置する場合の金額は、約65,000円です。
(3)大信工業の内窓プラストサッシ「インプラスト」の価格
最後は、大信工業のインプラストの価格は以下の通りです。
サイズ | 幅1700㎜×高1800㎜ |
ガラスの種類 | 引き違い戸 |
窓の種類 | 複層ガラス |
金額 | 110,000円 |
腰高の窓に内窓を設置する場合の金額は、約110,000円です。
インプラストは一番高額ですが、他のメーカーに比べて構造が緻密で複雑なので、コストがかかります。
- プラマードU
- インプラス
- インプラスト
以上の3商品で比較した結果、プラマードUが一番安いと言えるでしょう。
6.口コミで評価の高いプラマードU・インプラスのインナーサッシを徹底比較!
では次に、プラマードUやインプラスの品質は、どちらの方が上なのでしょうか。
以下では、それぞれの商品の特徴を紹介します。
- 性能
- カラーバリエーション
- 取付枠
では、一緒に見ていきましょう。
YKKapの二重窓「プラマードU」
まずは、プラマードUの性能は以下の通りです。
性能 | 等級 |
断熱性 | H-5 |
気密性 | A-4 |
遮音性 | T-4 |
※等級については日本サッシ協会の基準に基づくもの
窓枠の色は以下の6色展開です。
- ダークブラウン(木目模様あり)
- ミディアムオーク(木目模様あり)
- 木目ナチュラル
- 木目クリア
- ホワイト
- グレイ
取付枠については、幅70㎜×奥行73㎜が必要です。
幅が足りない場合は、ふかし枠を取り付けて設置します。
リクシルの二重窓「インプラス」
次に、インプラスの性能は以下の通りです。
性能 | 等級 |
断熱性 | H-5 |
気密性 | A-4 |
遮音性 | T-4 |
※等級については日本サッシ協会の基準に基づくもの
窓枠の色は以下の6色展開です。
- ショコラーデ
- キャメルウッド(木目模様)
- ニュートラルウッド(木目模様)
- ライトウッド(木目模様)
- ホワイト
- ライトグレー
取付枠については、幅67㎜×奥行70㎜が必要です。
幅が足りない場合には、ふかし枠を取り付けて設置します。
断熱性や気密性などの性質は全く同じものですが、窓枠のカラーや取付枠の幅が違います。
つまり、好みのカラーや窓枠の幅で、メーカーを決めるのも一つの手ではないでしょうか。
7.後付けサッシの内窓を激安で工事するには?
内窓の値段や品質を理解したところで、本格的に部屋に設置するイメージが出てきたかと思います。
しかし全ての部屋に取り付ける場合、費用が高額になるので悩んでいませんか。
実は、内窓を激安で工事できるお店が2つあるのです。
- エコ内窓ショップ
- 激安内窓クラブ
それぞれのショップを見ていきましょう。
①エコ内窓ショップ
内窓専門店のエコ内窓ショップは、品ぞろえが豊富なうえ、格安で購入可能です。
エコ内窓ショップは以下の5社から選べます。
- リクシル
- YKKAP
- 大信工業
- ウッドマン
- 旭硝子
現地調査や見積もりを無料で行ってくれるので、内窓を設置するか悩んでいるのであれば一度見積もりを取ってもらって、検討しても良いかもしれません。
見積もり後に購入をやめたとしても、別途費用を取られることはありませんので、ご安心ください。
②激安内窓クラブ
次に激安内窓クラブは、リクシルのインプラスをメインに取り扱っています。
メーカーから直接商品を購入している小売業者なので、激安価格で商品を提供できるのです。
見積もりから注文~設置まで依頼できますが、商品を購入して自分で内窓を取り付けられます。
自分で取り付けができれば工事費は不要なので、かなり価格を抑えられるでしょう。
8.DIYで内窓のリフォームはできる?
結論から言うと、内窓のDIYは可能です。
費用をとにかく抑えたいと考えているのであれば、内窓のDIYに挑戦しましょう。
通販で買える簡易2重窓を自分で取り付けよう
DIYをするのであれば、通販で買える簡易2重窓を選びましょう。
素人でも簡単に設置できるので、初めての人でも安心して取り付けられます。
また、通販で購入できるものであれば、YouTubeなどSNSで検索すれば動画の取付方法も載っています。
説明書を読んで取付が難しい場合は、動画も併せて見れば比較的簡単に取り付けができるのではないでしょうか。
DIYに興味があれば、ぜひ挑戦してみてください。
【Q&A】気になる内窓についての悩みを解決しよう
では、最後に気になる内窓についてのQ&Aを解説していきます。
悩みは以下の2つです。
- 樹脂内窓は防音性が高いって本当?
- 口コミで人気の内窓って何がある?
それぞれについて解説します。
Q1.樹脂内窓は防音性能が高いって本当?
結論から言うと、樹脂内窓は防音性能が高いです。
樹脂はアルミに比べ断熱性が高く、アルミの1,000倍熱を伝えにくいと言われています。
そのため、暖気や冷気を取り込みにくくなっているので、1年中快適に過ごせます。
Q2.口コミで人気の内窓って何がある?
口コミで人気の内窓は以下の通りです。
- リクシルのインプラス
- YKKAPのプラマードU
- 三協アルミのぷらメイクE
内窓を取り扱っているメーカーは他にもあるので、自分の好みに合った商品を探してみてください。
まとめ:防犯・断熱に優れた内窓は快適空間に役立つ
内窓は断熱性があるうえ、防犯性・防音性にも優れており家の中で快適に過ごせるようになるアイテムの一つです。
ただし、全ての窓に取り付けるとなると高額になります。
費用を抑えたいのであれば、補助金や激安ショップ、DIYを上手く活用してください。
また、火災保険を利用するのも1つの手です。
内窓のリフォームを依頼する前に火災保険が利用できるか確認してみましょう。火災保険の給付金でリフォーム費用がまかなえるかもしれません。
リフォーム後に申請してしまうと、被害箇所の確認ができないため給付金がもらえない可能性があります。
もし、火災保険申請を自分で行うのに不安があるなら、火災保険申請サポートを利用するのがおすすめです。
火災保険の申請は複雑な専門知識が必要なため、ご自身で給付金請求を行うと、見落としや間違いが発生する可能性もあります。スムーズな申請と最大限の給付金を受け取るには、プロの力をかりるといいでしょう。
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