今回の記事では、自宅のシステムキッチンを理想的なL型キッチンにリフォームするまでの流れを解説していきます。
作業スペースが左右に広がるため、とても便利で使いやすいのが特徴のL型キッチン。
その一方、システムキッチンのリフォームは手間も費用もかかると敬遠している方も多いのではないでしょうか。
たしかに、リフォームはある程度まとまった予算が必要になってきますし、時間もかかります。
ですが、このような考えを持っている方は安心してください。
リフォーム費用の相場と、L型キッチンにリフォームするまでの流れをおさえれば、リフォームのハードルは一気に下がります。
また、自宅の広さや予算などによって最良のリフォームは人それぞれです。
本記事では、L型キッチンのレイアウトやL型キッチンにリフォームするメリット・デメリットも紹介していきます。
ぜひ、この記事を参考にして自宅に最適なL型キッチンを見つけてください。
L型キッチンへリフォームする際には、火災保険の申請サポート業者に相談してみましょう。
火災保険を使って、リフォーム費用を抑えられる可能性があります。
専門家の調査により、火災保険を申請できる家屋の傷が見つかり、受給した給付金をリフォーム費用に充てられる可能性があるのです。
L型キッチンとは?どんな間取り?
そもそも、L型キッチンとはどのようなキッチンのことを指すのでしょうか。
L型キッチンの特徴に詳しくなることにより、リフォームの時に業者との意思疎通がしやすくなります。
自分の理想的なシステムキッチンにするためには必要不可欠な知識です。
リフォームし終わってから後悔しないように、まずはL型キッチンの魅力を知っていきましょう。
L型キッチンの特徴を解説!使い勝手は?収納は?
L型キッチンとは壁の1面、または2面を利用して、L時型に配置したシステムキッチンのことです。
L字の1辺はコンロ、もう1辺はシンクとカウンターなど、使い勝手を考慮した作りをしていることが多いですが、デザインの仕方はさまざま。
L型キッチンは、辺と辺の間のコーナー部分に立った時に左右それぞれに作業スペースがあり、作業効率がとてもいいことが特徴です。
基本的に歩数が少なく済むので、体の負担や料理をした後の疲労感が減り、使い勝手は抜群。
しかし、L型キッチンはメリットばかりではなく、収納が少し使いにくいという面があります。
特にコーナー収納は、奥に手を入れづらいため物を取り出しにくいということもあります。
ですが、コーナー収納はデザインによって改善されるので安心してください。
メーカーによっては、スライド式や段差式などコーナー収納でも使いやすく設計しているものもあります。
リフォームにかける予算と相談して選ぶようにしましょう。
L型キッチンの3つのレイアウトを紹介!
L型キッチンのレイアウトは、主に3パターンから選べます。
レイアウトによって特徴はさまざま。
それぞれのレイアウトの特徴を知り、自宅のシステムキッチンはどのレイアウトでリフォームするのが最適なのか考えましょう。
L型キッチンのレイアウト1:対面式レイアウト
リビングに向かって設置されたキッチンを対面式キッチンと言います。
I型キッチンとL型キッチン、どちらも対面式があり、特にキッチンの片側は対面、片側は壁側についたL型キッチンをペニンシュラキッチンと呼びます。
・メリット:リビングの状態を観察しながら作業できる
対面式レイアウトの大きなメリットは、作業中もリビングが視界に入るということ。
小さい子どもがいるような家では、なるべく子どもから目を離したくはありません。
その点、対面式レイアウトだと、子どもに目を配りながら料理や食器洗いをすることができます。
なので、小さい子どもがいる方には対面式レイアウトをおすすめします。
・デメリット:調理中の油はねや食器洗い中の水しぶきがリビングに飛び散る場合がある
一方で、対面式レイアウトの場合、油や水がリビングまで飛び散ってしまう可能性があります。
油は臭いもあるので、リビングにはできるだけ飛び散ってほしくないもの。
ですが、コンロやシンク部分を壁側に設置すれば、このデメリットを防ぐことができます。
対面式レイアウトにリフォームするときは、レイアウト作成時にコンロやシンクは壁側に設置するように作っておきましょう。
L型キッチンのレイアウト2:壁付けレイアウト
L型キッチンを全面壁付けしたものを壁付けレイアウトと言います。
・メリット:部屋のスペースを無駄なく活用できる
壁付けレイアウトは、デッドスペースができにくく部屋の面積を無駄なく使えるということが大きな特徴です。
キッチンの面積が小さくなるので、リビングが大きくなりテーブルなどの家具を大きくすることができるということ。
部屋の模様替えや家具の位置替えをこまめにしたい方は、壁付けレイアウトをおすすめします。
・デメリット:キッチン家電の置き場所が足りない場合がある
壁付けレイアウトは壁の2面を占領するため、冷蔵庫などのキッチン家電の置く場所が固定されてしまいます。
なので、大きな家電を所有していると家電の置くスペースが足りなくなるかもしれません。
壁付けレイアウトのL型キッチンにリフォームする時は、家電の大きさを計算して設計をするようにしてください。
L型キッチンのレイアウト3:壁付け+アイランドレイアウト
壁付けレイアウトにアイランドタイプのシンクやカウンターを設置したものを壁付け+アイランドレイアウトと言います。
・メリット:作業スペースがとても広く、作業効率も抜群
キッチンで作業してても振り返ればすぐアイランドがあるため、作業効率がとてもいいです。
洗い物を次々シンクに入れるのも簡単ですし、料理の献立を増やしても調理スペースが足りなくなることはありません。
・デメリット:床面積が減るため、通路が狭くなる
アイランドパーツが存在するため、キッチンの通路が狭くなります。
通路に気軽にものを置くことができなくなりますし、複数人での調理もしづらくなる面も。
壁付け+アイランドレイアウトにリフォームするときは、家族内で料理を頻繁にする人の意見を聞くようにしましょう。
L型キッチンにリフォームするメリットは?詳しく解説!
特に料理が好きな人にとって、L型キッチンはメリットが多いです。
メリットをしっかり理解した上で、リフォームを検討する様にしましょう。
L型キッチンにリフォームするメリット:作業効率が抜群
先程から何度か紹介していますが、L型キッチンは最大の特徴は圧倒的に高い作業効率です。
なぜなら、作業動線が短くなるから。
キッチンにはコンロ、シンク、冷蔵庫の3つの距離を線で繋げたワークトライアングルと呼ばれる作業動線を表すものがあります。
このワークトライアングルが正三角形に近づくほど、作業動線は短くなり使いやすくなるということ。
そして、このワークトライアングルが最も正三角形に近くなるものがL型キッチンなんです。
なので、L型キッチンの最大の特徴でありメリットなのが作業効率の高さということになります。
L型キッチンにリフォームするメリット:広い作業スペースを確保できる
L型キッチンは、2つのキャビネットがあるため作業スペースが広いということもメリットの1つです。
広い作業スペースの分、複数人での作業がしやすくなります。
1人が料理を作りながらもう1人が食器洗いをするなど、キッチンの使い方のパターンはさまざま。
家族が多い家庭は、L型キッチンの導入を検討してみてください。
ですが、壁付け+アイランドレイアウトにすると通路が狭くなる可能性もありますので、間取りなどを考えてリフォームしましょう。
L型キッチンにリフォームするデメリットはないの?
L型キッチンにはメリットが多いですが、もちろんデメリットもあります。
L型キッチンのリフォームを考えている人は、デメリットも知った上で検討しましょう。
L型キッチンにリフォームするデメリット:サイズが大きいため、広めのキッチンスペースが必要
作業スペースが大きくなる分、L型キッチンを設置するのには大きな床面積が必要になります。
そのため、自宅の間取りを考えて、キッチンに割くことができる面積が小さいと思う場合はL型キッチンの導入が難しいかもしれません。
特に対面式レイアウトの場合は、リビングやダイニングに面しているキャビネットの間口の広さを計算してリフォームの検討をしましょう。
L型キッチンにリフォームするデメリット:コーナーがデッドスペースになりやすい
L型キッチンは、コーナー部分がデッドスペースになりやすくなるというデメリットもあります。
また、コーナーの収納スペースは物の出し入れがしにくいため、よく出し入れするものは収納するのに不向きという面も。
L型キッチンのリフォームを検討している方は、コーナーをうまく使えるような工夫も考えてみてください。
L型キッチンの便利な使い方はデッドスペースをうまく活用する
L型キッチンのデッドスペースをうまく活用する手軽な方法としては、あまり手をつけないものを置くことがおすすめ。
例えばインテリアを置き、ディスプレイスペースとして活用したり、レシピ本を置き、調理時の参考スペースにしたりしてみてください。
コーナー部分のデッドスペースは工夫次第でキッチンが一段とおしゃれになるので、自分の好みに合わせて活用しましょう。
L型キッチンのリフォームにかかる費用はいくら?
さて、L型キッチンの特徴には詳しくなりましたが、リフォームの費用はどうなっているのでしょうか。
まず、L型キッチンはレイアウトによって費用の相場は変わります。
キッチン本体価格を100万円とすると、対面式レイアウトのL型キッチンは150万円から、壁付けレイアウトのL型キッチンは120万円からが相場。
しかし、システムキッチンのリフォームにかかる費用は本体価格だけではありません。
元々のキッチンの解体工事などさまざまな工程で工事費用がかかります。
ここからは、L型キッチンにリフォームするときの全体の費用だけではなく、費用の内訳も詳しく紹介していきます。
L型キッチンのリフォーム費用の内訳その1:キッチン本体の費用
システムキッチンの工事費用で、その大半を占めるのがシステムキッチン本体価格。
やはり、L型キッチンはI型キッチンと比べると本体価格は高くなってしまいます。
また、システムキッチンにはグレードがあり、グレードによって大きく価格が変わるため、予算に合わせてグレードを選ぶ様にしましょう。
シンプルタイプ | スタンダードタイプ | ハイクラス |
60〜90万円 | 70〜100万円 | 80〜130万円 |
他にも、食洗機取り付け工事は15万円から、ガスからIHに変更する工事は15〜30万円とオプション追加にも費用がかかりますので注意してください。
L型キッチンのリフォーム費用の内訳その2:その他の工事にかかる費用
次に、L型キッチンのリフォームにかかる工事費用について説明します。
システムキッチンのリフォーム工事では、既存のキッチンの解体工事と新しいキッチンの取り付け工事が必要になります。
取り付けるキッチンによっては、電気工事や給排水工事を行わなければならないかもしれません。
それぞれの工事にかかる費用は以下の通りです。
・既存キッチンの解体工事・・・5~10万円
・キッチン取付工事・・・12万円~
・給排水設備工事・・・3万円~
・電気設備工事・・・3万円~
L型キッチンにリフォームするときは、本体価格に上記の工事費用も加わるということを頭に入れておいてください。
レイアウトも変えるリフォームの場合は追加工事が必要
既存のキッチンのレイアウトとは違うレイアウトにリフォームする場合は追加工事が必要になるため、費用もさらに上がります。
この場合の追加工事にかかる費用は以下の通り。
・壁クロス張り替え・・・5万円~
・給排水管延長工事・・・3万円~
・ガス管延長工事・・・4万円~
・排気ダクト移設工事・・・10万円~
リフォームしたいと考えているL型キッチンのレイアウトだと費用はどれくらいかかるのか、把握しておきましょう。
L型キッチンのリフォームするまでの流れを解説!
L型キッチンの特徴と費用を確認したら、いよいよリフォーム工事の発注です。
ここからは、L型キッチンにリフォームするまでの流れを紹介していきます。
実際にリフォームを依頼するときにスムーズに対応できるように、流れを把握しておきましょう。
L型キッチンにリフォームするまでの流れ1:計画を立てる
まずは、どのようなL型キッチンにするか計画を立てていきます。
キッチンを利用するのは自分だけではないので、家族で話し合いましょう。
現在不満なことを改善する方向性で考えるのがより良いリフォームをするポイントです。
この段階で、予算とリフォームに必要な期間も確認しておきましょう。
L型キッチンにリフォームするまでの流れ2:情報を集める
次は、理想のL型キッチンを見つけるための情報収集を始めます。
リフォームに関する書籍や雑誌、インターネットを利用して情報を集め、住宅メーカーやショールームを訪問し、実際の設備を確認しましょう。
ここで妥協してしまうとどんどん理想から外れていきますので、しっかり情報収集して次のステップに進んでください。
L型キッチンにリフォームするまでの流れ3:リフォーム業者に依頼する
情報収集を終えると、次はリフォーム業者に依頼します。
ここでのポイントは、1つの業者に絞らないということ。
より良いリフォームをするためには、複数社に相見積もりをしてもらうことが大切です。
同じ内容の希望を伝えても、業者によってできることも費用もさまざま。
複数の業者に同じ内容を伝えて同じ工事内容の見積もりをしてもらい、比較をして依頼する業者を選びましょう。
L型キッチンにリフォームするまでの流れ4:着工
相見積もりをして、1つの業者を選び終えたらいよいよ契約です。
契約内容や費用の支払い方法、保証の有無などに誤りがないことを改めて確認してから契約してください。
契約すると着工に入り、必要な場合はリフォームの期間だけ仮住まいの家を探し、転居します。
リフォームは騒音など近所に迷惑がかかるため、近所の方へ挨拶をしておきましょう。
L型キッチンにリフォームするまでの流れ5:リフォーム完了
リフォームが完了したら、仕上がりをチェックして契約内容と異なることがないか確認しましょう。
異常がない場合は工事完了確認書にサインし、ここでL型キッチンのリフォームが完了となります。
キッチンのリフォームはL型キッチンがおすすめ!
いかがでしたでしょうか。
L型キッチンは、I型キッチンに比べ費用こそかさみますが、とても使い勝手のいいシステムキッチンです。
L型キッチンは、自分の作業スタイルを最適化できる可能性を秘めているシステムキッチンです。
ぜひ、この記事を参考にしながら業者と相談して理想のL型キッチンにリフォームしてください。
L型キッチンのリフォームを依頼する前に、火災保険が利用できるか確認してみましょう。火災保険の給付金でリフォーム費用がまかなえるかもしれません。
リフォーム後に申請してしまうと、被害箇所の確認ができないため給付金がもらえない可能性があります。
もし、火災保険申請を自分で行うのに不安があるなら、火災保険申請サポートを利用するのがおすすめです。
火災保険の申請は複雑な専門知識が必要なため、ご自身で給付金請求を行うと、見落としや間違いが発生する可能性もあります。スムーズな申請と最大限の給付金を受け取るには、プロの力をかりるといいでしょう。
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