あなたの屋根の状態を把握できていますか?
家全体の状態は屋根の影響を大きく受けるものです。
今回は屋根の葺き替えに関して一挙解説していきます。
費用面から工程、時期、火災保険まで詳しく解説していくので、最後まで読んでくださいね。
屋根は自然災害などで破損することも多く、火災保険が適用しやすいです。
火災保険の申請の際には、申請サポート業者を利用するのがおすすめです。
屋根の葺き替えとは
屋根の葺き替えとは、屋根をまるごと一新させる大掛かりな工事のことです。
表面の瓦だけを変えるだけでなく、下地から替えていきます。
もともとの瓦は剥がして、新しい瓦を貼るのが葺き替えに対して、既存の屋根を残して、その上から新しい瓦を重ねて貼るのが重ね葺き(カバー工法)です。
屋根の葺き替えをすれば、家の長持ちにも繋がります。
屋根の葺き替え時期とは
おすすめの工事時期は春や秋です。
葺き替えは屋外の工事となるため、天気に左右されやすいのが特徴。
天気の良い週を狙って業者と日程を組みましょう。
どれくらいの期間メンテナンスをしていないか
屋根は瓦の種類によって、メンテナンス時期が変わってきます。
あなたの家の瓦の種類と、メンテナンスしていない期間を今一度確認してみて下さい。
瓦の種類 | 耐用年数 |
スレート屋根 | 20~30年 |
アスファルトシングル | 10~20年 |
瓦屋根 | 30~50年 |
ガルバリウム屋根 | 25~30年 |
ハイブリッド屋根 | 50年 |
トタン屋根 | 15~20年 |
屋根の状態
屋根の状態は部屋の中の湿気状況で確認できます。
湿気が引かないと悩んだら、もしかしたら屋根に原因があるかも知れません。
雨によってシミやカビ、苔がある
屋根にシミやカビがあったり、苔がついてしまっている状態が湿気の原因です。
これくらいと思っていたら時期に雨漏りとなります。
無理に自分で修理しようとはせず、必ず業者に相談してください。
瓦がヒビ割れ、欠けを起こしている
瓦屋根の場合ひび割れや欠けを起こしていることが多いです。
こちらも、雨漏りの原因の1つです。
ひび割れや欠けが発生しているのは、瓦の寿命とも言えます。
すぐに対処を打ちましょう。
屋根の葺き替え工事の工程
1週間~2週間が目安。
工事前に日程を決めても天気によって左右してしまうこともあります。
足場の組み立て(1日目)
まずは足場を組みます。
屋根工事をするには必要不可欠の工程です。
大きい家の方が時間がかかる作業です。
既存の屋根を剥がす(1~3日目)
次に既存の屋根を剥がします。
屋根の大きさにも左右しますが、2日くらいかかるもの。
1つ1つ手作業で丁寧に取り除く作業です。
取り除いた屋根は撤去していきます。
下地修繕(3~4日目)
次に下地の補強・修繕です。
屋根の歪みを修正していきます。
雨漏りの原因となるので重要な作業です。
カバー工法では下地修繕ができません。
野地板の設置(4~5日目)
野地板は下地の上に重ねて貼り付けていくものです。
屋根材を支え、強度を上げる役割です。
野地板がなければ、屋根材が剥がれやすくなってしまいます。
防水シートの設置(5~6日目)
20種類以上ある防水シート。
長持ちする防水シートを選択しましょう。
雨に強い屋根にするために最重要ポイントです。
新しい屋根材の設置(6~7日目)
屋根材の種類によって値段も寿命も見た目も大きく変わるポイントです。
おすすめは断熱材一体型の屋根材。
たくさんの種類があるので、予算と見比べて業者に相談してみてくださいね。
調整、手直し、足場解体、清掃等(7~8日目)
最後の確認。
きっちり清掃まで終えて、工程終了です。
屋根を葺き替え工事する際にかかる費用の相場
屋根の葺き替え工事にかかる費用相場について解説していきます。
基本的に30坪の家で約90~250万円。
葺き替えは値段がかかってしまうもの。
相場を知って、正しい会社選びをして下さい。
屋根の葺き替え作業にかかる費用の相場
まずは屋根材以外にかかる部分の費用について解説していきます。
工程に沿ってかかる費用を表にしました。
項目 | 費用 |
足場 | 500~1,500円/㎡ |
屋根撤去 | 1,500~3,000円/㎡ |
下地補修 | 2,000~3,000円/㎡ |
防水シート | 500~1,000円/㎡ |
屋根材にかかる費用の相場
屋根材にかかる費用は種類によって変わります。
屋根材の種類 | 費用 |
スレート屋根 | 4,500~7,000円/㎡ |
アスファルトシングル | 5,000~9,000円/㎡ |
瓦屋根 | 5,000~40,000円/㎡ |
ガルバリウム屋根 | 6,000~10,000円/㎡ |
トタン屋根 | 4,000~6,000円/㎡ |
屋根の葺き替え工事に出る補助金・助成金について
補助金・助成金は国や都道府県、市区町村が実施しているものがあります。
どんな条件なら補助金・助成金が出るのかはしっかり確認してくださいね。
また、工事前に申請しなければ補助金・助成金は出ません。
会社によっては、一言補助金・助成金について助言をくれたり、代行申請してくれることもあります。
お得にするには補助金・助成金を上手く活用しましょう。
屋根の葺き替え工事に適用される火災保険
工事費用を安く抑えたい方は、火災保険を活用しましょう。
適用される条件は加入している火災保険のプランや工事が必要となった原因によるので、ここでは適用されない条件を解説していきます。
火災保険を申請する際には、申請サポート業者を利用するのがおすすめです。
専門家の調査によりあなたが見つけられなかった屋根の傷や歪みを発見でき、受給できる給付金が増える可能性もあります。
経年劣化
経年劣化と判断された場合は適用されません。
基本的に、火災保険が適用されるのは、自然災害の雪や台風などで被害を受けた場合です。
そのため経年劣化などは認められません。
また、破損から3年以上経っていても適用外。
破損したらすぐに修理してくださいね。
工事費用が20万円以下
工事費用が20万円以下の場合も適用外です。
適用された方が安くなるかも知れないので、会社としっかり相談して決めていきましょう。
カバー工法
カバー工法とは古い屋根の上に新しい屋根を被せる方法です。
被せなければならないので軽い屋根材が使われます。
剥がす作業や撤去作業がないので葺き替えより、期間も短く費用も安く抑えられます。
カバー工法の場合は時に、適用されることもあります。
屋根の素材の質を上げた場合の差額
屋根材をもともとの屋根材よりグレードアップさせた場合は、その差額分が適用されません。
予算を出し、適用される金額を確認してグレードアップ具合を考えましょう。
屋根の葺き替えは時期と費用を吟味しよう
屋根の葺き替えは時期と費用をしっかりと吟味して慎重に検討する必要があります。
また、会社選びも重要なポイントです。
今回紹介した金額は相場となっています。
これらの値段から大きく外れる場合は注意が必要かもしれません。
また、火災保険を乱用してもっとリフォームしましょうと投げかけてくる会社もあります。
火災保険がどれくらい自分に適用されるのかは、必ず加入している保険会社に直接確認してくださいね。
もし、屋根の葺き替えで火災保険申請をご自分で行うのが難しければ、火災保険申請サポートのプロである「修復ナビ」を利用するのがおすすめです。
火災保険の申請は複雑な専門知識が必要なため、ご自身で給付金請求を行うと、見落としや間違いが発生する可能性もあります。スムーズな申請と最大限の給付金を受け取るには、プロの力を借りるといいでしょう。
「修復ナビ」ではご相談から火災保険の申請サポートまですべて無料で対応しています。また弁護士監修で、現地調査も一級建築士などのプロが行うため安心してご利用できます。
気になることがございましたら、まずはお気軽にメールやLINEでご相談ください。すべて無料で対応させていただきます。