「雨漏りしてるけど、どうすれば良いのかわからない!」とお困りでありませんか。
雨漏りは建物内を痛めるので、発見したらすぐに対処すべきトラブルです。
しかし、「どのくらい費用が必要なのかわからない」「悪徳業者に引っかかるのが怖い」と感じる人は少なくありません。
今回は、雨漏り修理の費用の目安と適切な業者の選び方を紹介します。
さらに、応急処置の方法も紹介しているので、雨漏りに困っているなら参考にしてください。
適切に雨漏りの修理をして、自宅を長持ちさせましょう。
雨漏りの修理には、火災保険を使えることがあります。
火災保険の申請の際には、申請サポート業者を利用するのがおすすめです。
1.雨漏りの修理のリフォームを頼むと修理代が高い?
雨漏りの修理は、修理箇所や規模の大きさによって価格変動します。
しかし、保険や早めの修理で節約可能です。
少しでも価格を抑えて修理するなら、以下の2点を参考にしてください。
- 早めに修理することで総額の費用が変わる
- 契約中の火災保険を確認して!保険がおりるかも
それぞれ詳しく見ていきましょう。
ポイント1.早めに修理することで総額の費用が変わる
早めに修理することで、雨漏り修理にかかる費用を抑えられます。
なぜなら、雨漏りを放置すると腐食が進んで修理範囲が広がるからです。
雨が降らないと雨漏りのことを忘れて後回しにしがちですが、雨漏りしている時点で内部の湿度が上がり構造物の劣化が進みます。
最悪の場合、白アリの温床になる可能性があるので、早期に手を打つべきです。
早期に対処することで建物の劣化を防ぐので、費用を抑えられます。
ポイント2.契約中の火災保険を確認して!保険がおりるかも
火災保険に加入しているなら、契約内容を確認しましょう。
加入している保険に以下の災害保険が付帯しているなら、雨漏り費用を保険でカバーできるかもしれません。
災害名 | 内容 |
風災 | 強い風の影響で屋根瓦などが壊れた場合 |
雹災 | 氷の塊が降ってきて屋根にダメージを与えられた場合 |
雪災 | 大雪で屋根が壊れた場合 |
ただ、自分で負担すべき金額(自己負担金)を設定している商品を契約しているなら、修理金額によって保険金を受け取れないケースもあるので注意が必要です。
雨漏りしたときは、契約中の火災保険の内容を確認しましょう。
2.雨漏りしたときに確認すべき場所を把握しよう
自宅が雨漏りしたなら、原因となる場所を特定しなくてはいけません。
一般的な雨漏りの箇所と修理方法を知っておけば、どのような工事になるのかイメージできるので、安心して業者に頼めます。
確認すべき場所は、以下の順番です。
- まず最初は屋根部分を確認
- 次に窓や壁!他にはベランダも
紫外線や雨にさらされている箇所は、劣化が早いので雨漏りの原因となりやすいです。
確認1.まず最初は屋根部分を確認
まず最初に疑うべき場所は、屋根部分です。
しかし、屋根部分といえども、考えられる箇所は多岐にわたります。
以下の表で、雨漏りが考えられる場所と主な原因を確認しましょう。
考えられる場所 | 特徴 | 原因 |
棟板金 | ストレート屋根などの屋根の頂点に設置された板金 | 釘の抜けや経年劣化など |
棟瓦 | 瓦屋根の頂点に設置された瓦 | 強風による破損や経年劣化など |
屋根部品 | 瓦やストレートの屋根部分 | 物が当たったことによる割れ・欠けやメンテナンス不足 |
谷樋(たにとい) | 排水のために屋根で谷になっている箇所 | 雨水が集中することによる腐食 |
暴風雨で物が屋根に当たって破損したり、雨水による腐食が原因で雨漏り発生することが多いです。
確認2.次に窓や壁!他にはベランダも
屋根以外だと、窓や壁、ベランダなどが雨漏りの主な原因となります。
考えられる場所と原因を以下の表にまとめました。
考えられる場所 | 原因 |
窓と壁のヒビ | ・建材の膨張率の変化 ・窓を閉めるときの衝撃の積み重ね |
窓周辺のコーキング | ・コーキングの経年劣化 |
幕板 (1階と2階の間の細長い板) | ・コーキング(シーリング)の経年劣化 ・内部の腐食 |
ベランダ | ・頻繫な出入りによる劣化 ・紫外線による劣化 |
コーキング(シーリング)とは、壁と窓の隙間を埋めるために充填している箇所のことです。
雨漏りの特定ができれば、修理にかかる費用の目星をつけられます。
3.天井・屋根の雨漏り修理工事にかかる費用相場は?
修理工事にかかる費用は、修理代だけではありません。
現地調査代なども含まれます。
それぞれのおよその費用は以下の通りです。
内容 | 価格 |
現地調査(原因の特定) | 約30,000~300,000円 |
屋根の全体交換(葺き替えなど) | 約700,000~2,000,000円 |
ベランダの修理 | 約30,000~400,000円 |
窓周辺の修理 | 約30,000~250,000円 |
あくまでも、目安なので実際の価格は変動することがあります。
(1)雨漏りを部分修理するときの相場を把握しておこう
部分修理するときの料金相場を詳しく確認しましょう。
内容 | 価格 |
棟板金の交換 | 約5,500円~(1mあたり) |
棟瓦の交換 | 約11,000円~(1mあたり) |
谷樋 | 約6,500円~(1mあたり) |
瓦のズレ・取り換え | 約10,000円~(1枚あたり) |
外壁のヒビ割れの塗装 | 約2,000円~(1㎡あたり) |
窓周辺のコーキング | 約1,500円~(1mあたり) |
幕板の交換 | 約5,000円~(1mあたり) |
自分の目で確認できた箇所以外にも雨漏り箇所が見つかれば、加算されていきます。
(2)雨漏りの原因が見つからないときは費用がかさむ!
自分で雨漏りの原因を見つけられず、業者でもハッキリした原因がわからない場合は、費用がかかります。
なぜなら、雨漏りの原因を特定するためにさまざまな調査をするからです。
目視で原因特定できないと、赤外線カメラを用いた検査や紫外線に反応する塗料を使用した調査をすることになります。
追加で検査すると、現地調査費用が加算されるので費用がかさむことを覚悟しましょう。
雨漏り修理にかかる費用を把握しましたが、業者に来てもらうまでに時間がかかることがあります。
季節の変わり目や梅雨だと雨が続くときがあるので、自分でできる対処法を確認しましょう。
4.自分で出来る雨漏りの直し方!応急処置をしよう
雨漏りの原因箇所を見つければ、自力で処置可能です。
しかし、雨漏りの修理は危険が伴う上に、完璧に修理しないと再発する可能性があります。
あくまでも応急処置として対応しましょう。
自力でできる処置方法は、以下の3つです。
- 応急処置でDIYするなら防水テープを使う
- 応急処置でDIYするならコーキングする
- DIYできなくても室内でできる応急処置
雨漏り箇所が2階や屋根の場合、高所作業となり危険ですので絶対に控えてください。
応急処置1.DIYするなら防水テープを使う
雨漏り箇所が判明しているなら、防水テープを利用した応急処置ができます。
用意するものは、以下の3つです。
- 掃除道具とぞうきん
- 防水テープ
- ハサミ
では、さっそく手順を確認しましょう。
防水テープを貼る場所が汚れていると、粘着力が弱まって雨漏りの原因となります。
砂汚れなどをしっかり落とし、ホコリや空気など余計なものが入らないように貼りましょう。
- 雨漏りしている箇所(防水テープを貼りたい場所)を綺麗にする
- 防水テープを下から上へ向かって貼り付ける
以上で、処置は完了です。
防水テープを貼る時は、重力に反するイメージで下から上へ貼り付けると、雨水がつたってきません。
原因箇所が明確で簡単に処置するなら、防水テープを活用しましょう。
応急処置2.DIYならコーキングもアリ
しばらく業者に頼めない場合や腕に自信があるなら、コーキング剤を使う方法があります。
用意するものは、以下の6つです。
- コーキングセット(薬剤と薬剤を押し出す専用機器)
- カッター
- 養生テープ
- プライマー
- ヘラ
- ブラシなどの掃除道具
プライマーは、コーキング剤と壁を接着させる働きがあります。
用意ができたら、さっそく手順を確認しましょう。
- 壁とコーキングの間にカッターを入れて取り除く
- 取り除きづらい箇所はペンチでつまみ、掃除道具で綺麗にする
- コーキングする周辺を養生テープで保護する
- プライマーを目地底に付かないように左右の面にしっかり塗る
- 空気を入れなくするために、コーキング剤を多めに出しながら充填する
- ヘラでコーキング剤をならして、平滑にする
- 完全に乾くまでに1週間ほどかかるので、触らないよう注意する
以上で、コーキング作業は完了です。
プライマーの塗布量が少ないと壁から剥離するので、左右にしっかり塗ることが大切と言えます。
コーキング作業は非常に難易度が高く、再び雨漏りする可能性は高いですが、普段からDIYをしているなら挑戦してみましょう。
応急処置3.DIYできなくても室内でできる応急処置
DIYできない場合は、室内でできる簡単な方法で対応しましょう。
用意するものは、以下の3つです。
- レジャーシート
- バケツ
- ぞうきん
用意ができたら、手順を確認しましょう。
- 水が落ちる場所にレジャーシートを広げる
- バケツの中にぞうきんをセットする
- 水が落ちてくるポイントにバケツを設置する
以上で、完了となります。
バケツの内部にぞうきんをセットする理由は、水滴が飛び跳ねないようにするためです。
雨漏りしてもしばらくの間は、自分でできる応急処置で雨漏りを食い止めることができます。
応急処置したまま放置すると、建物内部の腐食が進んでしまうこともあり得るので、業者に頼んで完璧に修理してもらうべきです。
次の章で、雨漏りの修理業者の選び方を確認しましょう。
5.失敗しない!雨漏りの修理業者の選び方
雨漏りで屋根に原因があると、屋根専門の職人が修理することになります。
しかし、雨漏りの原因は意外なところに潜んでいることもあるので、明らかに原因がわかっている場合以外は、雨漏り専門の業者に頼むのが確実です。
どの業者を選んでいいかわからないなら、以下の資格を持っている業者を選びましょう。
- 建築板金基幹技能者
- 雨漏り診断士
上記の資格を持っていれば、知識や実務経験がある証明になるので安心です。
他にも、以下の3点で判断すれば悪徳業者を排除できます。
- 丁寧な現地調査と寄り添った提案をしてくれる
- 相見積もりをとって内訳をしっかり説明してもらう
- 施工後の保証がしっかりしている
それぞれ確認して、良い業者を見つけましょう。
ポイント1.丁寧な現地調査と寄り添った提案をしてくれる
丁寧な現地調査と寄り添った提案をしてくれる業者を選びましょう。
雨漏り修理では、原因究明のための現地調査が重要です。
たとえば、築浅物件で3分程度の現地調査して、屋根の葺き替えを提案されたなら他の業者にも見てもらうことをおすすめします。
基本的に築浅物件で葺き替え作業するのは災害時のみで、普段は必要ありません。
しっかり現地調査をして、依頼者の状況に合わせた解決方法を説明するところは、良い業者と言えます。
ポイント2.相見積もりをとって内訳をしっかり説明してもらう
時間があるなら、相見積もりをとって比較すると良い業者と出会えます。
相見積もりをとるなら、3社がおすすめです。
2社だとどちらが良いのか見分けがつきづらいですが、3社なら基準となる価格や工事内容が見えてきます。
相見積もりをとってそれぞれ内容を説明してもらってから、納得できた業者と契約しましょう。
ポイント3.修理後の保証がしっかりしている
修理して間もないのに再び雨漏りしたときでも、責任をもって施工してくれる業者がおすすめです。
気付いていない箇所で雨漏りしていることもあるので、保証がしっかりしている業者を選ぶと安心できます。
見積もりをとったときに、再度雨漏りしたときの対応を確認しましょう。
修理後の保証がしっかりしている業者なら、安心して任せられます。
雨漏りの修理に関して一通り見てきましたが、細かいところで疑問点が出てきた人もいるのではないでしょうか。
Q&A方式で確認して、疑問点を解消させましょう。
6.雨漏り修理に関する知っておきたいQ&A3選
雨漏り修理をする前に、気になる疑問点を集めました。
雨漏りに関するQ&Aは全部で4つです。
- 雨漏り修理を自分でするのは良くない?
- 雨漏り修理にガムテープは効果ある?
- 常備しておきたい雨漏り対策グッズはある?
「気になるけど、他の人に聞くほどではないな」と感じるような点も全てスッキリさせましょう。
Q1.雨漏り修理を自分でするのは良くない?
雨漏り修理を自力でするのは、おすすめしません。
なぜなら、素人が修理すると施工が甘いことが多く、再び同じ箇所から雨漏りする可能性が高いからです。
何度も修理をすると、修理箇所を除去するための時間が必要となります。
さらに、雨漏り箇所は壁や屋根など高所作業を要する場所が多いです。
高所の作業で足を滑らすと、大けがに繋がりかねません。
作業するのは応急処置に留めておき、高所作業が必要なら控えるべきです。
Q2.雨漏り修理にガムテープは効果ある?
雨漏り修理にガムテープは効果ありません。
ただ、大量の雨漏りでまともに生活ができないときは、ガムテープを貼って雨漏りを軽減することができます。
ガムテープが有効な場所は以下の通りです。
- ベランダ
- 窓のサッシ
- 外壁
室内にガムテープを貼ると跡が残る可能性があるので、屋外での使用に限定してください。
あくまでもガムテープは応急処置ですので、早急に雨漏り業者に修理してもらいましょう。
Q3.常備しておきたい雨漏り対策グッズはある?
常備しておくべき雨漏り対策グッズは、以下の3つです。
- バケツ
- ぞうきん
- ブルーシート
身近にあるもので雨漏り対策できます。
DIYの経験が浅い人は自力で修理しようとせずに、水滴を受け止めることに注力しましょう。
まとめ:DIYで無理をする前に業者に依頼するのがおすすめ
雨漏りの修理は、プロである業者にお願いすると確実です。
ただ、雨漏りの原因を突き止めるにはプロでも難しいことがあるので、保証のしっかりしている業者に頼むことをおすすめします。
業者がすぐに来れないなら自分でできそうな応急処置をほどこせば、しばらくの間しのげるはずです。
建物が痛まないように早めに雨漏りの修理をして、快適に過ごせる自宅にしましょう。
なお、雨漏りの修理には、火災保険を使えることがあります。
雨漏りの修理依頼をする前に、火災保険が利用できるか確認してみましょう。火災保険の給付金でリフォーム費用がまかなえるかもしれません。
修理後に申請してしまうと、被害箇所の確認ができないため給付金がもらえない可能性があります。もし、火災保険申請を自分で行うのに不安があるなら、火災保険申請サポートを利用するのがおすすめです。
火災保険の申請は複雑な専門知識が必要なため、ご自身で給付金請求を行うと、見落としや間違いが発生する可能性もあります。スムーズな申請と最大限の給付金を受け取るには、プロの力をかりるといいでしょう。
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