屋上を防水処理する費用相場は?工事の種類や業者の選び方も徹底解説。DIYはできる?

屋上を防水処理する費用相場は?工事の種類や業者の選び方も徹底解説。DIYはできる?

「屋上防水が劣化して、ひび割れや水たまりができてしまった…。」

「屋上に防水処理をしたいけれど、方法が分からない…。」

上記のような悩みを抱えているあなたに、屋上の防水処理の値段や依頼できる業者を徹底解説!

また、屋上の防水処理には火災保険が適用される可能性も。

火災保険の申請の際には、申請サポート業者を利用するのがおすすめです。

目次

屋上防水とは平らな屋根の屋上に防水層を張ること

v屋上防水とは平らな屋根の屋上に防水層を張ること

屋上防水とは、平らな屋根の屋上に防水層を張ることです。

屋根に傾斜のある一軒家と違い、屋上が平らなビルやマンションには雨が降ると雨水が溜まりやすいです。

雨水が屋根に染み込むと、雨漏りの原因になります。

そこで、防水機能を持つ専用の塗料を塗り重ね、膜を作り防水機能を持たせる屋上防水を行います。

屋上防水の現在の主流は、塗料により薄い膜を張る防水方法です。

安価で耐久性も優れた塗膜防水には、ウレタンや液状アスファルトなどの塗料が使われています。

【種類別】屋上防水の施工費用は?

【種類別】屋上防水の施工費用は?

ビルやマンションの屋上には、定期的な防水メンテナンスが必要です。

ここでは、以下4つの屋上防水工事の特徴や費用を徹底解説します。

  • ウレタン防水
  • アスファルト防水
  • シート防水
  • FRP防水

対象となる施工面積の広さのほか、施工方法や素材の耐用年数により費用は違うため、各工事の特徴をしっかりつかんでおきましょう。

以下では、各工法の特徴と費用について詳しく紹介します。

①どんな形状の屋上にも対応できる「ウレタン防水」

「ウレタン防水」は1966年から使用されている、信頼性の高い施工法です。

液体状のウレタン樹脂を流し込んで防水層を形成するので、形状が複雑な屋上でも施工可能なのが特徴。

ウレタン防水のメリットデメリットは、以下の通りです。

メリット

  • 継ぎ目がなく仕上げられる
  • 施工面の凹凸に影響されない
  • 重ね塗りも可能でコストが低い

デメリット

  • 施工に技術を要し難度が高い
  • 乾燥に日数がかかる

また、ウレタン防水にかかる費用や耐用年数などの詳細は以下の通りです。

項目詳細
耐用年数10~12年
施工単価/㎡4,000~7,000円
年間コスト93,000円程度
工期4~5日

防水技術が進んだ現在では、ウレタン防水は日本でもメジャーな施工法となりました。

そのため、施工法に迷ったときには、ウレタン防水を選択することをおすすめします。

②耐久性に優れ長期間使用できる「アスファルト防水」

液状アスファルトとシートを重ね合わせる工法で、メンテナンス頻度が少なく済むため大型ビルに向いています。

アスファルト防水のメリットデメリットは以下の通りです。

メリット

  • 実績に裏打ちされた信頼性がある
  • 耐荷重性、水密性に優れている
  • 耐久性に優れ長期間使用できる

デメリット

  • 重くなるので耐震性に不安のある物件には不向きなことがある
  • 臭いがきつく、苦情が来る場合がある 

アスファルト防水にかかる費用や耐用年数などの詳細は、以下の通りです。

項目詳細
耐用年数15~25年
施工単価/㎡5,000~8,000円
年間コスト64,000円程度
工期6~7日

しかし、施工層には重みがあるため、耐震性の低い物件には施工できない点に注意が必要です。

③既存の防水層の上から施工ができる「シート防水」

③既存の防水層の上から施工ができる「シート防水」

塩化ビニルシートを被せることで防水層を作る工法です。

他の工法と違い、既存の防水層の上から防水シートを敷き詰めるだけで施工が完了します。

シート防水のメリットデメリットは、以下の通りです。

メリット

  • 下地を選ばずに施工ができる
  • 広い面積でも短期間、少ない人数で施工できる
  • 厳しい環境下での耐候性に優れている

デメリット

  • 凹凸など複雑な形状には不向きである
  • 継ぎ目があるので、漏水の可能性がある

シート防水にかかる費用や耐用年数などの詳細は以下の通りです。

項目詳細
耐用年数13~20年
施工単価/㎡4,000~7,500円
年間コスト75,000円程度
工期4~5日

シート工法のシート素材はかつてはゴム製で、耐久性に難のある工法でした。

しかし現在は塩化ビニールシートに改善され、強度面の問題は改善されています。

④短期間で施工ができる「FRP防水」

床面にFRPシートを敷いて、ポリエステル樹脂で固める工法です。

軽くて強度が高いので、衝撃に強い床面に仕上がります。

メリット

  • 軽量なので建物への負担が少なく済む
  • 強度が高く摩耗に強く、耐水性に優れる
  • 樹脂の硬化速度が速く、施工後1、2時間で防水層を形成する

デメリット

  • プラスチック樹脂なので紫外線による劣化がある
  • 伸縮性がないので、下地によってはひび割れが生じる

FRP防水にかかる費用や耐用年数などの詳細は、以下の通りです。

項目詳細
耐用年数10~12年
施工単価/㎡5,000円~8,000円
年間コスト130,000円程度
工期1~2日

FRP防水で仕上げた屋上防水は、継ぎ目がなく平らな防水層となります。

よって、屋上全体をきれいに仕上げたい人にはおすすめの防水法だといえるでしょう。

屋上防水の工事費用を安くするポイント3選

屋上防水の工事費用を安くするポイント3選

屋上防水は物件の状態に合わせて、最適な工法で施工する必要があります。

屋上防水の費用相場は「1㎡あたり1万円前後」ですが、ポイントを理解することで費用を抑えることが可能です。

抑えておきたいポイントは、以下の3つです。

  • 相見積もりをする
  • トップコートの塗装のみで補修する
  • 火災保険を利用する

高額な支払いを避けるためにも、ぜひ理解しましょう。

①相見積もりをする

屋上防水の施工費用は、依頼する業者によってさまざま。

適正価格を把握するためには、複数の業者から相見積りを取るのがおすすめです。

相見積りのメリットは3つあります。

  • 適正価格を把握できる
  • 提案内容で優良業者を見分けられる
  • 相見積りを明らかにすることで、価格の競争が期待できる

相見積りをすると、リーズナブルに施工してくれる業者を見つけやすくなります。

複数業者による現場の調査で適正金額だけでなく、建物の傷み具合を知ることも可能です。

「一括見積もり」などの無料サービスを活用すれば、手軽に相見積もりができます。

相見積りを上手に使って、適正な修理内容と費用で対応してくれる業者に依頼しましょう。

②トップコートの塗装のみで補修できないか確認する

費用を抑えるためには、トップコートの塗装だけで補修可能か確認するのが効果的です。

トップコートとは、防水施工の最終工程として、紫外線や雨風から防水層を守るために行う塗装です。

防水層をコーティングできるので、5年を目安に塗り直すと防水層の延命につながります。

トップコートの塗り替えの費用相場は下記の通りです。

防水層の種類1㎡あたり単価
ウレタン防水1,500~1,800円
アスファルト防水1,000~3,000円
シート防水900~1,500円
FRP防水1,700~2,500円

痛んでいる箇所がトップコートのみなら、新たに防水加工をせず再塗装だけで防水機能を維持できるため、費用は抑えられます。

③屋上防水の工事に火災保険を利用できる可能性も

③屋上防水の工事に火災保険を利用できる可能性も

防水加工したにもかかわらず、いつの間にか屋上にヒビや剥がれが生じることもあるでしょう。

屋上の修理には、火災保険が適用できるケースもあります。

火災保険の補償対象は「偶発的な事故や自然災害による損害」と規定されています。

補償される災害は、以下の通りです。

  • 風害
  • 台風
  • 大雪
  • 雹災
  • 落雷
  • 飛来物による破損

保険申請の手続きが不安なら、申請サポート業者に相談するのがおすすめ。

屋上防水の工事はDIYでは不可能!業者に依頼しよう

屋上防水の工事はDIYでは不可能!業者に依頼しよう

屋上防水を素人がDIY施工するのは不可能です。

知識と技能がない中で施工するとムラが生じて、防水効果をうまく発揮させられません。

DIYが難しい理由は以下の通りです。

  • 高所作業で転落の危険が高い
  • 専用の材料選びが難しい
  • 自己流で間違った施工をしてしまう

特に高所での作業は転落の危険があり、最悪の場合、死亡事故にも繋がります。

プロの建設業者でも、転落による死傷事故が平成31年には5,171件も発生しています。

難しいうえに危険を伴う作業なので、屋上防水の施工はプロの業者に依頼しましょう。

屋上防水の工事を依頼する業者を選ぶポイント3選

屋上防水の工事を依頼する業者を選ぶポイント3選

屋上防水は専門性が問われる施工なので、防水工事専門の業者を選定することが重要です。

以下では、防水工事の業者を選ぶポイントを3つ紹介します。

  • 防水施工技士のいる会社かどうか確認する
  • 建築許可番号を持っているか確認する
  • アフターフォローがあるかを確認する

それぞれ詳しく解説します。

①防水施工技士のいる会社かどうか確認する

屋上防水を依頼する際には、まずその業者に「防水施工技士」がいるかを確認しましょう。

防水工事に資格は必要なく、施工自体は誰でも行えますが、検定をクリアした有資格者には確かな技術が保証されています。

国家検定である防水施工技師は、学科試験に加えて以下の実技試験をクリアした施工のプロです。

  • アスファルト防水工事作業
  • 合成ゴム系シート防水工事作業
  • 塩化ビニル系シート防水工事作業
  • 改質アスファルトシートトーチ工法防水工事作業

防水施工技士は、2級で2年以上、1級で7年以上の実務経験が必要です。

防水施工技士が在籍している会社なら、より安心して施工を任せられることでしょう。

②建築許可番号を持っているか確認する

依頼前には、業者が「建築許可番号」を持っているかも確認しましょう。

建築許可番号を取得できる条件としては、「経営実績」「施工能力」「資金信用」について、以下の要件を満たしている必要があります。

  • 経営業務の管理責任者がいる
  • 営業所ごとに専任技術者がいる
  • 一定の財産的基礎を有している
  • 社会保険と雇用保険に加入している
  • 欠格要件に該当しないことが証明されている

都道府県知事や国土交通大臣が発行する建築業許可を取得している業者なら、安心して施工を任せられます。

③アフターフォローがあるかを確認する

③アフターフォローがあるかを確認する

屋上の防水工事はアフターフォローが不可欠です。

防水塗料では、優れた業者であっても塗装剥がれは起きるものです。

そのため、塗膜が剥がれても無料でフォローしてくれる業者に依頼しましょう。

屋上防水は施工後に時間が経過しないと、品質の良し悪しが判別できません。

それだけに、アフターフォローの充実した業者を選ぶ必要があります。

防水施工の終了後に保証書を発行し、定期的に巡回点検してくれる良心的な業者も存在します。

ホームページや打ち合わせの際に、必ずアフターフォローがあるかをチェックしましょう。

まとめ:屋上防水の工事費用を節約したいなら火災保険を利用しよう

屋上防水の施工費用や安く抑えるポイント、業者の選び方などを解説しました。

屋上は外気に触れ続けるため、年を経るとひび割れや塗装の剥がれなどが生じます。

雨漏りが深刻な状態になる前に、早期の防水対策をしましょう。

なお、相見積りや塗装の方法を工夫する他に、火災保険を活用することで費用を抑えられるケースがあります。

屋上の防水処理が必要になったさいは、費用無料で完全成果報酬型の火災保険申請サポートを選ぶとよいでしょう。
火災保険の申請は複雑な専門知識が必要なため、ご自身で給付金請求を行うと、不払い認定されたり、見落としや間違いが発生する可能性があります。

台風の被害を含め、家全体の破損箇所の調査見積もりから、書類作成のアドバイスまでトータルで手厚くサポートします。
費用については完全成功報酬型のため、申請しても万が一給付金が得られなければ、一切費用がかからないのでリスクなく依頼できます。

「修復ナビ」ではご相談から火災保険の申請サポートまですべて無料で対応しています。また弁護士監修で、現地調査も一級建築士などのプロが行うため安心してご利用できます。

気になることがございましたら、まずはお気軽にメールやLINEでご相談ください。すべて無料で対応させていただきます。

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