この記事では、サンルームの基礎知識からおすすめの設置場所、増築リフォームにかかる費用相場を解説します。
サンルームと聞けば”ランドリールーム”といった簡素なイメージを浮かべる方も多いはず。
しかし、最近では日当たりの良い空間を活用しておしゃれな一室へとリフォームする方が増えています。
例えば、サンルームをカフェテラスのように使う、ガーデニングや家庭菜園を楽しむ、テントを張ってお子さんとおうちキャンプをするなど。
屋根つきのサンルームは季節を問わず利用できる所がメリットですが、増築リフォーム後に後悔する方もも実は少なくありません。
本記事では、サンルームの増築リフォームをする際の注意点も紹介しています。
失敗を避けるためにも、サンルームの増築リフォームを検討中の方は、ぜひこの記事を参考にしてください。
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サンルームとは?ガーデンルームやテラスとは違う?
まずは、サンルームの基礎知識について紹介していきます。
サンルームによく似たものにガーデンルームとテラスがありますが、この3つは同じ意味ではありません。
それぞれに違った特徴があるので、サンルームの増築リフォームを検討する前にどれが自分が理想としている部屋なのか見ておきましょう。
サンルーム
サンルームとは、太陽の光を取り入れる空間を指します。
一般的には洗濯を干す場所として使われており、屋根があるため天候を気にせず利用できることが特徴。
また、サンルームはガラスで一部を囲うことから”テラス囲い”と呼ぶこともあります。
主に、1階の庭先や2階のベランダやバルコニーにサンルームを設置する方が多く、明るい多目的スペースを生むことができます。
ガーデンルーム
ガーデンルームは、見た目は似ていますが作りが少し違います。
ガラス張りである点はサンルームと同じですが、異なる点は扉を開放できる作りや庭続きのスペースに設置される点です。
ガーデンルームは、陽だまり空間として植物を育てたり、テーブルや椅子を置いたり、最近ではペットの遊び場として利用する人が多いです。
テラス
テラスとは、庭先にウッドデッキやタイルを敷くなどを施し、地面から一段高くしたスペースを指します。
サンルームとガーデンルームと大きく異なる点は、ガラス張りではなく張り出したスペースであるという点。
テラスに屋根を取り付ける事例も多いですが、室内空間であるサンルームとは異なります。
サンルームのサイズはどれくらい?狭い場所にも設置できる?
サンルームのサイズは、1畳程度から6畳程度のタイプまでと大きさも様々。
小さな庭にも合わせやすく、ベランダやバルコニーの一部をサンルームへと希望する方も増えてきています。
小さいサイズはコスパ的にも安く、DIYでサンルームを増築する方も増えてきました。
扉付き、色付きガラス、雪国仕様の屋根、分割囲いなどサンルームには様々なパーツがあります。
「家が狭いから」と諦めていた方は、ぜひ小さいサイズにサンルームを検討してみてください。
サンルームにリフォームする場所はどこがいい?後付けにおすすめな場所を紹介
サンルームがある暮らしは使い勝手がよく、使い方によっては贅沢なプライベート空間として利用できます。
趣味に活用したい、家族と過ごしたいなどの憧れを実現化するには、具体的なイメージを描いておくことが失敗しないポイント。
設置場所によって使い方は大きく変わるため、目的に合った場所を選びましょう。
ここからは、サンルームの後付けにおすすめな場所3つと、それぞれの使い方を紹介していきます。
サンルームの後付けリフォームにおすすめな場所その1:庭やウッドデッキ
サンルームの定番の設置場所である庭先やウッドデッキへの後付けは、最も使い勝手が良く活用方法も広がります。
花粉や天候を気にせず洗濯が干せるだけでなく、庭続きとしてガーデニングや家庭菜園を楽しむなどの活用もできます。
また、既存のウッドデッキにサンルームを後付けするのもおすすめ。
屋根や壁がつくだけで冬場も気軽に日光浴がしやすくなり、椅子やテーブルを置いてのんびりくつろぐこともできます。
ただし、重量のあるサンルームをウッドデッキに乗せる際には補強工事も必要になるので重量を確認して設置しましょう。
サンルームの後付けリフォームにおすすめな場所その2:リビングなどの室内
リビングの一部を増築させる形でサンルームを後付けするリフォームもおすすめ。
ガラス張りの空間を設けることでリビング自体も明るくなり、電気の節約にもなります。
庭に続くドアを設けて縁側のような感覚で使ったり、お子さまやペットが遊べる空間として使ったりと活用方法はたくさん。
広めのサンルームを後付けすれば、開放的なリビングへと生まれ変わるでしょう。
サンルームの後付けリフォームにおすすめな場所その3:ベランダやバルコニー
最近人気となっているのが、ベランダやバルコニーをサンルームへリフォームする方法。
屋根付きのサンルームを後付けすることで、雨天でも洗濯が干せるようになり、使いにくかったベランダを有効活用できます。
ベランダやバルコニーの一部にコンパクトなサンルームを設置する程度であれば、リフォームも簡単で費用も比較的安価なのでおすすめです。
サンルーム増築(後付け)のリフォームの値段は?費用相場を紹介
ここからは、サンルームの増築リフォームにかかる費用について紹介していきます。
サンルームと言ってもメーカーや商品で値段は様々。
ここでは、一般的にサンルームの後付けリフォームができる費用相場を表にまとめました。
例として3つの人気商品のメーカーや価格を比較参考にしてください。
サンルーム増築(後付け)のリフォーム費用:商品の価格
サンルーム増築のリフォーム費用を人気メーカー商品ごとに比較しました。
メーカー | 商品 | 価格(工事費別) |
LIXIL | サニージュ | 39万円~ |
YKKAP | サンフィール | 39万円~ |
三協アルミ | 晴れもようwith | 41万円~ |
各メーカーが取り扱うサンルームは庭先、テラス、ベランダやバルコニー、玄関先など設置場所に合うラインナップが見つかります。
最も基本的で安価なものは、庭先に設置する「土間囲い・土間納まり・テラス囲い」と呼ばれるタイプです。
ですが、屋根(R型orフラット型)、床材(スタンダードor木調)、窓や引き戸の選択によって価格は変動するので注意してください。
さらに、その他のオプションを装備するほど値段は上がるので、予算と相談しながら検討しましょう。
サンルーム増築(後付け)のリフォーム費用:工事費用の価格
サンルームの増築リフォームには、本体商品の8割程度が工事費用としてかかります。
サイズや設置場所によって工事費用も高くなるため、余裕を持った見積もりが必要となるでしょう。
例えば、『LIXIL』の『サニージュ』(1帖ほど)は定価39万円なので工事費用は約31万円に。
総額約70万円ほどかかるという計算になります。
また、設置場所やオプションによっては100万円~最大300万円かかる場合もあるので、まずは見積もりをとってみてください。
工事費用を抑えたい!サンルームのリフォームはDIYでできる?
予想以上に費用が加算かさむ所がサンルーム増築リフォームの難点です。
そこで、工事費用を抑えるためにサンルームのリフォームをDIYでしようと思った方もいるはず。
しかし、サンルームの後付けはイメージ以上に難しく、パーツをはめるといった単純作業ではありません。
決してDIYでもできなくはありませんが、日曜大工の経験がある方でも作業は難航しやすいです。
なので、安易にDIYに乗り出すよりも費用を安く見積もる業者を探す方をおすすめします。
建ぺい率や固定資産税に要注意!サンルーム増築(後付け)のリフォームをする前に知っておくべきこと
多目的な用途として使えるサンルームですが、後付けリフォームする前に知っておきたい注意点があります。
この注意点をしっかり把握した上で増築リフォームを行わないと、思いもよらない失敗を招いてしまうかもしれません。
次の注意点を把握した上で、設置目的や設置場所をしっかり検討しましょう。
それでは、サンルームの増築リフォームの前に知っておくべき注意点を3つ紹介していきます。
温度調整が難しい
サンルームは全面ガラス張りであるため、温度調整がかなり難しいです。
真夏は高温加湿となり、とてもサンルームの中にはいられません。
反対に、冬はとても寒くなるため洗濯を干しても乾きにくくなってしまい、雪が降る地域だと雪下ろしの必要も出てきます。
サンルーム内に温度調整ができる器具を置くなどして工夫をしましょう。
建ぺい率が既定値を超えてしまうかもしれない
サンルームを増築リフォームする際には、建ぺい率の既定値を把握しておきましょう。
建ぺい率とは、敷地面積に対する建築面積(建坪)の割合のこと。
サンルームの増築により建ぺい率をオーバーすると、火災保険や地震保険と契約ができなくなるかもしれません。
さらに、災害時には保険金が受け取れなくなる可能性もあるので注意が必要です。
建ぺい率最大限に建てた物件であれば、サンルームの増築によってオーバーする可能性が高いかもしれません。
必ず建ぺい率の既定値を確認して、サンルームの増築リフォームを行ってください。
固定資産税が増える
たった1帖程度のサンルームでも建物の一部と見なされるため、固定資産税の増加も把握しておいてください。
サンルームを増築リフォームの完成後には、不動産登記の変更手続きが必要となります。
固定資産税の費用は自治体により異なりますが、次のような計算方法で算出されます。
所有する固定資産の評価額×1.4%(標準税率)
サンルームの増築により1万円以上固定資産税が増加すると考えておいてもいいかもしれません。
サンルームのおしゃれな使い方を紹介!
ここからは、サンルームのおしゃれな使い方を3つ紹介します。
せっかくサンルームを増築リフォームしたのに上手く使いこなせない、と後悔する方も少なくはありません。
ここで紹介するおしゃれな使い方を参考にして、サンルームの魅力を再発見してください。
サンルームのおしゃれな使い方その1:洗濯物干しスペース
まずは定番である洗濯物干しスペースとしての使い方です。
サンルームは全面ガラス張りなので洗濯物や布団を干すのに最適。
花粉やPM2.5などの付着も気にならず、防犯面でもベランダに干すより安心できます。
サンルームに洗濯物を干せば、ゴチャゴチャしがちな室内干しに悩むことはありません。
「洗濯物もが丸見えなのがちょっと」という方は、すりガラスを選んだり、カーテンを設置したりして対策しましょう。
サンルームのおしゃれな使い方その2:カフェスペース
日当たりの良いサンルームに椅子とテーブルを設置すれば、おしゃれなカフェスペースに変身します。
ガーデニングのお花に囲まれながら優雅なひとときを過ごしてみてください。
贅沢なサンルームの使い方ですが、お客さんを招きたくなるリビングとしての活用もおすすめです。
サンルームのおしゃれな使い方その3:ペットの遊び場や子供部屋スペース
明るくて屋根のあるサンルームは、ペットやお子さまの遊び場にも最適です。
おもちゃを置いたり、テントを張って子供の隠れ家にするなど使い方はたくさん。
リビングやテラスに増築すれば目が届きやすいので安心です。
天候を気にせず遊べるので、梅雨や冬の時期はでも楽しく過ごせます。
サンルームのおすすめメーカー3選!口コミも紹介
サンルームを増築リフォームするなら実績と信頼のあるメーカーを選びましょう。
この記事では、サンルームを販売する次のメーカー3選を厳選しました。
・『LIXIL』
・『YKKAP』
・『三協アルミ』
メーカーごとの特徴や人気商品を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
『LIXIL(リクシル)』
『LIXIL(リクシル)』は、窓辺から水回り、玄関やエクステリアまで開発販売を行うメーカーです。
『サニージュ』という商品は外観に馴染みやすいデザインであり、機能的なオプションが追加できる点が大変好評。
中でも、ハーフ囲い納まりは布団を干すスペースが作れるため、小さいサンルームを洗濯物干し場に活用したい方に人気を集めています。
「LIXILはやや高いけど冬でも洗濯が干せて便利」「カラーバリエーション豊富なので外観に合う商品が選べた」といった口コミが多くありました。
『YKKAP(ワイケーケーエーピー)』
『YKKAP(ワイケーケーエーピー)』は、窓サッシを中心に住宅周りアイテムを手掛けるアルミ建材メーカー。
『サンフィール』という商品は、通気性を高める通風機構が備えられているため、洗濯物スペースとして人気が高いです。
実際に「洗濯物の乾きが良い」「結露しにくい」という口コミが多くありました。
ベランダやバルコニー囲いにも対応しており、設置場所を選ばない点も魅力です。
『三協アルミ』
『三協アルミ』は、サッシやエクステリア商品を中心に住宅向け商品からビル建材まで販売する総合建材メーカー。
『晴れもよう』は庭先やベランダまで対応し、換気機能や豊富な物干しアイテムが人気を呼んでいます。
他メーカーよりやや高めの価格設定がされている理由は、雪国仕様の材質を採用しているため。
「雪が積もっても安心です」「花粉が入りにくいのが嬉しい」といった口コミが多く見られました。
サンルームにリフォームして、自宅におしゃれな空間を!
いかがだったでしょうか。
おうち時間を大切にする方にとって、サンルームの活用はとても魅力的なもの。
家にサンルームを設けると「洗濯が干しにくい」「明るい空間が欲しい」といったお悩みを解消することができます。
サンルームの増築リフォームをご検討なら、今回お伝えした設置場所や使い方参考にしながら具体的なイメージを膨らませましょう。
その上で理想的なサンルームを完成させてください。
サンルームの増築リフォームを依頼する前に、火災保険が利用できるか確認してみましょう。火災保険の給付金でリフォーム費用がまかなえるかもしれません。
リフォーム後に申請してしまうと、被害箇所の確認ができないため給付金がもらえない可能性があります。
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