この記事は宅地建物取引士が監修してます。
宅地建物取引士 松岡諭司
保有資格
宅地建物取引士 / 公認 不動産コンサルティングマスター
家業の不動産屋にて大規模不動産仲介に従事。その後、売上5,000億円規模の一部上場企業にて、25年以上不動産関連業務に携わり続けてきた。リフォームにも詳しい専門家。
この記事は宅地建物取引士が監修してます。
宅地建物取引士 松岡諭司
保有資格 宅地建物取引士 / 公認 不動産コンサルティングマスター
家業の不動産屋にて大規模不動産仲介に従事。その後、売上5,000億円規模の一部上場企業にて、25年以上不動産関連業務に携わり続けた。リフォームにも詳しい専門家。
「トイレのリフォームっていくらかかるんだろう…」
「できるだけ安くトイレをリフォームする方法を知りたい」
と思っていませんか?
この記事では、トイレのリフォームにかかる費用の相場を徹底解説します。
トイレのリフォーム費用を安く抑える方法も紹介するので、これからリフォームをしようと考えている人はぜひ参考にしてください。
なお、給排水管の水漏れや、水漏れによる床材の汚損などには火災保険を使える可能性があります。
火災保険の申請対象か確認したい方は、申請サポート業者を利用してみましょう。
【箇所別】トイレのリフォーム費用の相場は?
トイレのリフォームにかかる費用は便器本体や内装などの工事内容により異なります。
ここでは、以下4つの施工パターンごとの相場を解説します。
- 便器交換
- トイレの内装リフォーム
- トイレ全体のリフォーム
- トイレの移動や新設
細かなリフォーム内容ごとの費用も紹介するので、参考にしてください。
①便器交換の相場
便器交換の相場はどのパーツを交換するかによって異なります。
便器の本体価格は1万円以下〜数十万円と幅広いので、予算に合わせて本体を選びましょう。
交換内容ごとの費用相場は下記の通りです。
リフォーム内容 | 費用相場 |
便器一式 | 3~21万円 |
便座 | 5~10万円 |
フタ | 0.8万円 |
ウォシュレット | 2~4万円 |
タンク | 10万円 |
タンクレストイレに交換 | 20〜35万円 |
和式から洋式に交換 | 15~57万円 |
便器に合ったサイズのものであれば、ウォシュレットは便器をまるごと交換しなくても取り換えられます。
また、和式から洋式へのリフォームでは、水洗式の便器同士を交換する場合よりも汲み取り式から水洗式に交換する場合のほうが費用は高くなりやすいです。
②トイレの内装リフォームの相場
トイレの内装リフォームでは、手すりや壁紙、洗面器などをアップグレードできます。
トイレの内装リフォームの費用相場は以下の通りです。
リフォーム内容 | 費用相場 |
手すりの設置 | 2~18万円 |
クロス張り替え | 2.5~4万円 |
壁タイル張り替え | 1平方メートルあたり1万~2.5万円 |
床材張り替え | 1~6万円 |
床タイル張り替え | 5万~12万円 |
手洗器・洗面器の設置 | 4~20万円 |
腰壁の設置 | 1平方メートルあたり1万円~ |
天井ボード張り替え | 10~12万円 |
トイレの内装リフォームでは、壁紙クロスや床材の張り換えを行うことが多いので、3.5~10万円の費用がかかる場合が多いです。
洗面器、手洗器にはカウンター式や壁掛けタイプがあり、デザイン性豊かなものが多く販売されています。
トイレと洗面台が離れている場合は、トイレ内に手洗器を設置すると便利なので、この機会に検討してみましょう。
③トイレ全体のリフォームの相場
トイレ全体をリフォームする際の費用相場は20~50万円と言われています。
費用の内訳は、リフォーム箇所に使用するパーツのグレードなどにより変動しますが、まとめてリフォームされることが多い箇所は以下の通りです。
- 便器
- クロス張り替え(壁、天井)
- 床材
トイレリフォームでは、床下の工事を行うために床材を剥がさなければいけない場合があります。
その際に内装を合わせて工事すれば、箇所別に行うときよりも効率よく安く済むので、オススメです。
床材をクッションフロアにする場合なら、1万円程度で張り替えられることもあります。
ただし、床材や壁材をタイルに変更する、腰壁を取り付けるなどの少し凝ったリフォームをすればその分費用は高くなるかもしれません。
前項までで解説した箇所ごとの費用相場を参考に、予算と照らし合わせてどのようなリフォームをするか検討しましょう。
④トイレの移動や新設の相場
トイレの移動や新設、増築をする際の費用相場は以下の通りです。
リフォーム内容 | 相場費用 |
移動 | 30~60万円 |
新設(増設) | 40~100万円 |
増築 | 70~200万円 |
既にある便器の向きを変える程度であれば、工事費用の相場は2~3万円程度です。
ただし、トイレの場所を移動する際は、現在設置してある位置から離れるほど大規模な工事が必要となり、パイプ材料費などがかさんで配管工事の費用が高くなります。
増設する場合も、すでに使用している給排水管から新たに配管を伸ばす必要があり、その距離や方法で費用が上下するでしょう。
間取り変更も含め、どの工事も配管位置や建物の構造を把握する必要があるため、トイレの新設や増築は専門家と相談しながら行うのがオススメです。
トイレのリフォーム費用に火災保険が活用できる可能性も
火災保険を使うことで、トイレのリフォームをお得にできる可能性があります。
給排水管の水漏れや、水漏れによる床材の汚損などが原因でトイレをリフォームする場合、火災保険の補償対象です。
ただし、補償を受けられるかは、水漏れの原因や契約している火災保険のプランによって異なります。
火災保険の申請対象か確認したい方は、申請サポート業者を利用してみましょう。
トイレのリフォームには補助金が使える可能性も?
トイレのリフォームには、自治体の補助金制度を使える可能性もあります。
補助金の申請は施工前に行う必要があり、予算が上限に達すると募集が締め切られるので、注意が必要です。
以下を目的にしたリフォームには、補助金制度を利用できる場合があります。
- バリアフリーや介護
- 省エネ
- 耐震性の確保
- 在宅勤務用のウィルス対策
トイレのリフォームの場合は、バリアフリーや介護目的であれば補助金を受けとれるかもしれません。
バリアフリー目的の工事例は、手すりの設置や段差解消、和式から洋式への交換などです。
要支援者や要介護者がいる住宅のリフォームに補助金制度が適用される場合、上限20万円まで補助金が支給されます。
地域によって、要介護認定されていなくても受給可能な補助金制度もあるので、以下のサイトから各地のリフォーム支援制度を検索してみてください。
トイレを安くリフォームする5つの方法
火災保険や補助金を活用して費用を抑える方法を解説しましたが、なかには条件に当てはまらず利用が難しい場合もあるでしょう。
ここからはトイレを安くリフォームする5つの方法を紹介します。
- 床までリフォームするときはクッションフロアにする
- トイレ全体のリフォームが必要か検討する
- 簡易取り付け式洋式トイレを検討する
- 複数の業者から見積りを取って比較する
- 壁紙や床をDIYでリフォームする
費用を抑えたくても火災保険や補助金が利用できない場合は、ここで取り上げる方法も参考にしてみましょう。
①床までリフォームする時はクッションフロアにする
床までリフォームするときは、クッションフロアにすることで費用を節約できるでしょう。
クッションフロアはコストが安く耐水性に優れており、さらに汚れがつきにくい素材だと言われています。
クッションフロアには多くのメリットがあるので、特にこだわりがなければクッションフロアがオススメです。
クッションフロアの素材である「塩化ビニル」は、多くの生活用品に使われている素材でもあります。
塩化ビニルは表面プリントによって色々な材質を表現でき、遊び心があるデザインのものや、落ち着いた柄のものなど好みに合わせて選べる点も魅力的です。
②トイレ全体のリフォームが必要か検討する
トイレ全体の工事が必要かどうか、もう一度検討しましょう。
リフォームを最低限にとどめることで費用を安く抑えられます。
たとえば、クロスが少しだけ剥がれてしまっている場合はDIYでも対応できるでしょう。
内装工事を業者に依頼する必要がなくなれば、大規模なリフォームをしなくて済むので、その分費用を抑えられます。
トイレ本体の交換も便器ごと交換する必要があるのか確認しましょう。
ウォシュレット機能が欲しい人は、ウォシュレット付きの便座に交換するだけで十分かもしれません。
③簡易取り付け式洋式トイレを検討する
和式から洋式へ交換する場合、和式便器の上に被せるタイプの簡易取り付け式洋式トイレを導入することで費用を大きく抑えられます。
本格的な洋式トイレのリフォームには大がかりな工事が必要で、その分費用がかかるので、コストを抑えたい人にはオススメです。
簡易取り付け式洋式トイレは、和式トイレの上に被せるだけなので設置工事も不要です。
費用は段差ありタイプで3,000円程、段差なしタイプで10,000円程度で済みます。
値段は高くなりますが、ウォシュレット付きのものも販売されています。
すぐにまとまった費用を用意できない人は、今後通常の洋式トイレへ交換をするまでの繋ぎとして活用してもよいでしょう。
④複数の業者から見積もりを取って比較する
リフォーム業者に工事を依頼する際は、複数の業者から見積りを取って内容を比較しましょう。
見積もり内容を比較することで、自分が納得いく価格で工事を依頼できます。
トイレのリフォームに特化した業者、または慣れている業者に絞って見積もりを取ると、費用を抑えやすいです。
トイレのリフォームに特化した業者は便器本体を大量に仕入れていることが多いため、より安価に購入できる可能性が高いです。
さらに、水栓器具などの小さなパーツの調達も早く、費用が安く済むこともあります。
同じ製品でもリフォーム会社によって大きく値段が異なることが多いため、一手間をかけて他社と比較をすることでお得にリフォームできます。
多くのリフォーム会社は調査や見積書の作成を無料で行っているので、ぜひ依頼しましょう。
⑤壁紙や床をDIYでリフォームする
壁紙や床をDIYでリフォームすることで、内装工事の費用を大きく抑えられます。
DIYは難しいと感じる人もいるかもしれませんが、床材やクロスの張り替え程度ならかんたんです。
最初はスムーズにいかなかったとしても、一度できるようになれば今後の役に立つでしょう。
DIYで難しい点は、配色や素材選びです。
床と壁の色がちぐはぐになると見栄えが悪くなり、床材に水を吸いやすい木材などを利用すると、腐食が進みやすく衛生面も悪化するので注意してください。
床と壁は落ち着いた色で統一し、床材はクッションフロアにするなど、ポイントを押さえたうえでDIYしましょう。
まとめ:費用を抑えてお得にトイレをリフォームしよう!
トイレのリフォーム費用の相場や、火災保険や補助金制度を活用してトイレのリフォームを安く済ませる方法を解説しました。
トイレのリフォーム費用の相場は、トイレ本体のグレードや工事内容などによって異なります。
また、火災保険や補助金制度を使えば安くリフォームできる可能性もあります。
他にも一部DIYで対応するなど、費用を抑えながらお得にリフォームしましょう。
トイレのリフォームを依頼する前に、火災保険が利用できるか確認してみましょう。火災保険の給付金でリフォーム費用がまかなえるかもしれません。
リフォーム後に申請してしまうと、被害箇所の確認ができないため給付金がもらえない可能性があります。
もし、火災保険申請を自分で行うのに不安があるなら、火災保険申請サポートを利用するのがおすすめです。
火災保険の申請は複雑な専門知識が必要なため、ご自身で給付金請求を行うと、見落としや間違いが発生する可能性もあります。
スムーズな申請と最大限の給付金を受け取るには、プロの力をかりるといいでしょう。
「修復ナビ」ではご相談から火災保険の申請サポートまですべて無料で対応しています。また弁護士監修で、現地調査も一級建築士などのプロが行うため安心してご利用できます。
気になることがございましたら、まずはお気軽にメールやLINEでご相談ください。すべて無料で対応させていただきます。