「新たに住宅の購入を検討して、外壁材に悩んでいる」
「リフォームする場合に樹脂サイディングを使ってみたいが、不安」
住宅の外壁材には多くの種類があり、迷ってしまいますね。
この記事では、樹脂サイディング外壁材のメリット・デメリットから費用感を解説します。
住宅の購入やリフォームを検討するとき、参考になるはずです。
まずは、樹脂サイディングがどのような外壁材なのか確認しましょう。
樹脂サイディング外壁へのリフォームには、火災保険を使える可能性があります。
火災保険の申請対象か確認したい方は、申請サポート業者を利用してみてはいかがでしょうか。
専門家が調査を行い、外壁をはじめ、建物全体で火災保険を申請できる箇所がないか確認してくれます。
1.樹脂サイディング|海外で人気!塩化ビニル樹脂原料の外壁材
発祥元の北米では、外壁によく使用される樹脂サイディング。
日本では知名度があまり高くなく、取り入れる際に不安を感じることもあるかもしれません。
まずは、樹脂サイディングの概要を把握して、どのような外壁材なのか理解しましょう。
樹脂サイディングの概要を、以下2つの項目にわけて解説します。
- 原材料の塩化ビニル樹脂はプラスチックの一種
- 日本では普及率が低い
それでは、見ていきましょう。
(1)原材料の塩化ビニル樹脂はプラスチックの一種
樹脂サイディングの原材料である塩化ビニル樹脂は、プラスチックの一種です。
プラスチックと聞くと耐久性が不安かもしれませんが、心配はいりません。
塩化ビニル樹脂には、次のような特徴があります。
- 他のプラスチックと違い燃えにくい
- 酸化しづらい
- 水に強い
また、一般的なプラスチックと同じように、軽量で頑丈という性質も持ち合わせています。
外壁用のサイディング材となっても性質はそのまま、住宅を守るために一役買っているわけです。
(2)日本では普及率が低い
樹脂サイディングは北米で50年以上前から使われているものの、日本での普及率は低く1割にも満たないです。
日本に普及しない理由として、樹脂サイディングを取り扱っている業者が少ないことが挙げられます。
そのため、地域を見渡してみても樹脂サイディングを取り入れている住宅は少ないはずです。
しかし、樹脂サイディングが他の外壁材と比べて劣っているわけではありません。
次の章で、樹脂サイディングのメリットを確認してみましょう。
2.樹脂サイディングリフォームのメリット4つ
前章では、樹脂サイディングの概要を解説しました。
素材の特徴は魅力的であるにもかかわらず、普及率が低い樹脂サイディングの外壁材。
この項目では、樹脂サイディングの外壁にする4つメリットを確認します。
- 耐久年数(寿命)が長い
- 軽量で重ね張りできる
- 自然環境の変化に強い
- 掃除などメンテナンスの手間が少ない
それぞれ、確認していきましょう。
メリット1.耐久年数(寿命)が長い
樹脂サイディングは耐久年数(寿命)が長く、他のサイディング材よりも長持ちします。
なぜなら、原料の塩化ビニル樹脂によって、サイディングボードのひび割れや変形が生じにくくなっているからです。
日本で普及率が高い窯業サイディングの寿命は、10~20年ほどとされています。
一方、樹脂サイディングの寿命は20~30年ほどです。
そのため、外壁の修復・メンテナンスの回数が減るメリットがあります。
メリット2.軽量で重ね張りできる
樹脂サイディングは、プラスチックの一種であるため軽量です。
軽量であることから、すでに使われている外壁の上に重ね張りする工法が可能になります。
また、地震が起きた場合でも家にかかる負担を減らせます。
軽量な樹脂サイディングならではのメリットです。
メリット3.自然環境の変化に強い
樹脂サイディングは、凍害や衝撃に強くなっています。
サイディン材に弾力があり、素材のひび割れが起きづらいです。
また、原材料に水分を含まないため、外壁材の凍り付きで劣化する凍害が防げます。
凍害対策の実績は、寒さが厳しい北米で普及していることが何よりの証拠です。
防水・防火性にも優れており、自然環境の変化に柔軟に対応できます。
メリット4.掃除などメンテナンスの手間が少ない
樹脂サイディングは、汚れが付きづらい性質があります。
なぜなら、防水性があることで、水分を含む汚れを吸収することがないからです。
砂ぼこりなどで汚れてしまった場合でも、水をかけて簡単に洗浄できます。
また、外壁材に顔料が含まれているため、塗装が剥がれ落ちる心配がありません。
他のサイディング材では、塗装を補修する工事が必要となるでしょう。
このように、樹脂サイディングはメンテナンスの必要の回数が少なく手間がかかりません。
3.樹脂サイディングの欠点は?3つのデメリットを確認
樹脂サイディングのメリットは、あなたの家を住みやすくするものばかりでした。
しかし、特殊な素材であるため、他のサイディング外壁と違うデメリットもあります。
以下3点のデメリットを、メリットと見比べてみましょう。
- デザインや色が少ない
- シェア率が低く専門業者が少ない
- 工事費用が高い
それでは、解説していきます。
デメリット1.デザインや色が少ない
樹脂サイディングは他のサイディングと比較すると、デザインや色が少ないです。
国内での普及率が低いため、メーカーが少なく、商品の種類が少ないことが原因として挙げられます。
例えば、窯業サイディングのような多彩なデザイン性を求めていると、見劣りしてしまうかもしれません。
しかし、樹脂サイディングの機能性と他の外壁材のデザイン性を両立することもできます。
デザイン性を求めるなら、他の外壁材と組み合わせた施工方法を考えましょう。
デメリット2.シェア率が低く専門業者が少ない
シェア率が低く、施工件数が少ない樹脂サイディングは、専門業者が少ないです。
樹脂サイディングは、季節によって材質が変化するため、取り付ける方法も変わります。
そのため、施工の際には高い技術が必要です。
施工を依頼する際には、相見積もりを取って信頼できる業者を見つけましょう。
デメリット3.工事費用が高い
材料費が他の外壁材に比べて安価な樹脂サイディングですが、施工の費用は高くなります。
デメリット2で紹介した、専門業者が少ないことも関係してきます。
施工するときに技術が必要になるため、材料費以外の部分で費用が高くなるケースが多いです。
しかし、施工方法を業者と話し合うことで費用が抑えられることもあります。
施工法を作業が少ない重ね貼りにすることで、張り替え工事よりも安価にリフォームできるかもしれません。
相見積もりとともに、施工業者にどのような工事が必要か確認しましょう。
4.外壁リフォームを樹脂サイディングで施工する費用
樹脂サイディングの施工する費用の相場は、おおよそ100万円~300万円です。
工法によって費用も変動するので、下記の表で確認してみましょう。
工法 | 内容 | 費用目安 |
---|---|---|
張り替え | 既存の外壁をはがし、新しく樹脂サイディングを貼り付ける | 150万円~300万円程 |
重ね貼り | 既存の外壁の上に被せる形で、樹脂サイディングを貼り付ける | 100万円~250万円程 |
施工する範囲や施工する業者によって、費用には差が生じます。
そのため、あくまでも目安ですが、費用の全体感を固めておきましょう。
5.樹脂サイディングにするなら意識したい施工業者選びのポイント3つ
樹脂サイディングに外壁リフォームする費用相場を確認してきました。
この章では、満足できるリフォームをするために、施工業者を選ぶ3つのポイントを確認しましょう。
- 施工例を確認する
- 複数の業者から見積もりを取る
- 材料のメーカーが分かる業者を選ぶ
施工できる業者が少ない中でも、あなたに合ったリフォームを行ってところを探しましょう。
ポイント1.施工例を確認する
施工業者選びのポイント1つ目は、施工例を確認することです。
高い技術力が必要となる樹脂サイディングの施工ですから、業者によって出来栄えは変わります。
実績がある施工業者では、ホームページで施工例を紹介しているはずです。
依頼前に施工例を確認できると、デザインのイメージも付きやすく、安心して依頼できますね。
あなたのイメージにぴったりの施工例が見つかれば、その通りにリフォームしてもらえる確率が高いです。
業者の施工例は、依頼前に確認しておきましょう。
ポイント2.複数の業者から見積もりを取る
業者選びのポイント2つ目は、相見積もりを取ることです。
業者が変われば、実施する施工内容や金額に違いが生まれます。
見積りを取ることで、業者を比較して検討しましょう。
また、専門的な知識や用語を詳しく説明してくれる業者であれば安心して施工を任せられるはずです。
気になる点があるなら、直接業者の担当者に聞いてみましょう。
ポイント3.材料のメーカーが分かる業者を選ぶ
樹脂サイディングの施工する業者は、取り扱っているメーカーが異なります。
そのため、施工する業者を選ぶときに取扱っているメーカーも確認しましょう。
また、業者によっては、あなたが希望するメーカーを用意してくれることもあります。
どうしても取り入れたいメーカーがある場合は、直接問い合わせするなど対策が必要です。
事前にメーカーを把握して、施工までの流れをスムーズにしましょう。
6.樹脂サイディング商品を取り扱うメーカーの施工例
業者選びの際は、メーカーの確認も必要です。
メーカーごとに、サイディング材の特徴が変わります。
樹脂サイディングのメーカーには、どのような種類があるのか、施工例と合わせて確認しておきましょう。
- ゼオン化成|選べる色のバリエーションが豊富
- 旭トステム外装|落ち着きの空間を表現できる
- PLY-GEM(プライジェム)|神奈川湘南風アメリカンハウスを目指せる
それぞれの施工例は、画像で紹介するので確認してみてください。
ゼオン化成|選べる色のバリエーションが豊富
出典:ゼオン化成
ゼオン化成は、オリジナルの外壁材であるゼオンサイディングを制作しています。
ゼオンサイディングの特徴は、選べる色やデザインが豊富であることです。
以下の3種類から選べます。
- GRAYNE(グレイン)
- NewColorScape(ニューカラースケープ)
- RoyalYokobari(ロイヤルよこ張り)
GRAYNE(グレイン)は、72種類の木目模様と8種類のパネル形状でデザイン性に優れます。
NewColorScape(ニューカラースケープ)は、落ち着きのある色合いで濃淡のカラーラインナップを揃えたシリーズ。
RoyalYokobari(ロイヤルよこ張り)は、コストパフォーマンスを意識した外壁材で、標準仕様の6色と特注色3種の色から選べます。
旭トステム外装|落ち着きの空間を表現できる
出典:旭トステム外装
旭トステム外装は、ガラスメーカーのAGCと建築材料を制作するLIXILの外装事業が統合されたメーカーです。
旭トステム外装で取り扱う樹脂サイディングの外壁材は、WALL-J。
WALL-Jは、以下の2種類があります。
- OREGONPRIDE(オレゴンプライド)
- GRANDRIVER(グランドリバー)
OREGONPRIDE(オレゴンプライド)は、住宅地の景観に馴染みやすい白系色2種と薄茶系2種のカラーラインナップです。
GRANDRIVER(グランドリバー)の配色は、高級感と落ち着きのある濃い5色(黒・茶・赤茶・青・緑)から選べます。
PLY-GEM(プライジェム)|神奈川湘南風アメリカンハウスを目指せる
PLY-GEM(プライジェム)は、樹脂サイディングの外壁材を豊富に取り扱っている海外メーカーです。
北米を拠点としているため、施工は輸入住宅業者に依頼すると、商品の取り寄せをスムーズに行えます。
特徴は、豊富な商品バリエーション。
また、本場の外壁材を使ったアメリカンハウスを目指せる点も魅力的です。
「リフォームするなら素材までこだわりたい!」
このように考えるのであれば、輸入住宅業者に取り扱い状況を確認してみましょう。
【Q&A】樹脂サイディングについて気になる疑問を解決!
ここまで、樹脂サイディングについて解説してきましたが、他にも気になる疑問があるかもしれません。
よくある疑問をQ&A形式で解説するので、知りたい項目から確認してみてください。
- Q1.色を変えたくなったらどうすればいい?
- Q2.diyで価格を安く抑えられる?
- Q3.和風の住宅でも使える?
それでは、解説していきます。
Q1.色を変えたくなったらどうすればいい?
色を変えたくなった場合は、サイディング自体を張り替えることをおすすめします。
樹脂サイディングは、水をはじくため塗料で色を変えることは難しいです。
樹脂サイディング用の塗料も存在しますが、サイディング材自体に顔料が含まれるため、発色がイメージ通りにならない可能性もあります。
そのため、樹脂サイディングの色を変えたいときには、張り替え・重ね貼りすることで希望の外壁になるでしょう。
Q2.diyで価格を安く抑えられる?
樹脂サイディングは、diyで張り替えることで施工費用を安く抑えられます。
のこぎりなどで簡単に加工できるので、外壁材を通販で揃えることで材料費のみでリフォームできるでしょう。
しかし、専門的な知識がなければ材料を無駄にする可能性もあります。
また、高所での作業は危険です。
もし、どうしてもdiyで樹脂サイディングの外壁にしたい場合は、部分的にデザインとして取り入れるプチリフォームがおすすめ。
広い範囲でリフォームする場合は、業者に頼むようにしましょう。
Q3.和風の住宅でも使える?
樹脂サイディングは、和風の住宅でも違和感なく使えます。
他の外装材と組み合わせたり、配色を考えることで自分の好みに合った和風建築になるでしょう。
施工業者に、和風したいと希望を伝えることで施工例も確認できるはずです。
イメージとすり合わせながら、施工依頼しましょう。
まとめ:樹脂サイディングでオリジナルの家を手に入れる
樹脂サイディングは日本での普及率が低く、あまり見かけることがないかもしれません。
しかし、素材の耐久性は高く、メンテナンスも簡単と魅力的な外壁材です。
高い技術を持った施工業者が存在するため、あなたの好み合った樹脂サイディングの外壁をきっと実現できるでしょう。
依頼する際は、相見積もりを取ることも忘れずに。
安心してできる業者を見つけて、オリジナリティあふれる我が家を手に入れましょう。
樹脂サイディング外壁へのリフォームには、火災保険が使えることもあります。
火災保険の申請対象か確認したい方は、申請サポート業者を利用してみてはいかがでしょうか。
専門家が調査を行い、外壁をはじめ、建物全体で火災保険を申請できる箇所がないか確認してくれますよ。
樹脂サイディング外壁へのリフォームの際に火災保険申請サポートを利用すれば、気づきにくい建物の破損を隅々まで調査してくれます。
火災保険を自分で申請するのはハードルが高いため、修繕費用を請求するなら、火災保険申請サポートを検討してください。
申請しても万が一給付金が得られない場合は、費用がかからないのでリスクなく依頼できるのが、火災保険申請サポートの特徴です。
「修復ナビ」ではご相談から火災保険の申請サポートまですべて無料で対応しています。また弁護士監修で、現地調査も一級建築士などのプロが行うため安心してご利用できます。
気になることがございましたら、まずはお気軽にメールやLINEでご相談ください。すべて無料で対応させていただきます。