台風シーズンになると、住まいの安全が気になりますよね。特に、風雨から家を守ってくれる雨戸は、台風によって壊れる可能性が高い場所の一つです。でも、ちょっとした備えをしておくだけで、雨戸が台風で壊れるのを防げます。
そこでこの記事では、台風による雨戸の代表的な被害と、その対策方法をご紹介します。また、もし台風で雨戸が壊れてしまった場合の対処法や、火災保険が適用されないケースについても詳しく解説しています。
台風に備えて雨戸の点検や補強をしたい方、過去に壊れた被害の経験がある方は必見です!ぜひ最後まで目を通して、雨戸の被害に備えましょう。
台風によって雨戸が受ける被害3選
台風は猛烈な風と激しい雨を伴うため、住宅のさまざまな部分に大きな被害を与えます。特に、雨戸は台風の影響で壊れる場合が多く、様々なトラブルが起こることがあります。
強風で雨戸が破損・変形する
台風の強風は時速数十キロに達することがあり、雨戸に大きな負荷をかけます。特に、古くなった木製の雨戸や取り付けが不十分な雨戸は、強風によって破損や変形が生じやすくなります。
具体的には、以下のような被害が起こる可能性があります。
- 雨戸の枠や格子が歪み、開閉できなくなる
- 雨戸の一部が外れて、飛散する危険性がある
- 雨戸全体が外れ、家の中に吹き込む可能性がある
こうした被害を防ぐには、日頃から雨戸の状態を点検し、ネジの緩みや部材の劣化を確認することが大切です。また、台風シーズン前に、雨戸の補強や交換を検討するのも有効な対策でしょう。
飛来物の衝突で雨戸に穴や割れが発生する
台風時には、強風によって屋根瓦や枝などの飛来物が舞い上がり、雨戸に衝突することがあります。その結果、雨戸に穴や割れが生じ、雨水が家の中に浸入する危険性があります。
飛来物による雨戸の被害を最小限に抑えるためには、次のような対策が考えられます。
- 台風シーズン前に、屋根や庭の点検を行い風に飛ばされそうな物を片付ける
- 雨戸の外側に防護ネットや板を設置し、飛んできたものの直撃を防ぐ
- 飛んできたものの衝突に備えて、ポリカーボネート製の雨戸を選択する
浸水によって雨戸が腐食・劣化する
台風による豪雨は、時間雨量100ミリを超えることもあり、低い土地では浸水の危険性が高まります。雨戸が長時間水に浸かると、特に木製の雨戸は腐食や劣化が進行します。
浸水による雨戸の損傷を防ぐには、以下のような工夫が有効です。
- 雨戸の下部に、水切り用の溝や穴を設ける
- 浸水後は速やかに雨戸を取り外し、十分に乾燥させる
- 腐食や劣化が見られる部分は、早めに修繕や交換を行う
- アルミや樹脂製の雨戸を選ぶことで、耐水性を高める
台風によって雨戸が壊れるのを防ぐために
台風シーズンになると、強風や飛来物によって雨戸が壊れる危険性が高まります。大切な住まいを守るために、雨戸の被害を防ぐ方法をいくつかご紹介しましょう。
シャッター周辺のものを片付ける
雨戸の周りに不要なものが置かれていると、台風時に飛ばされて雨戸に衝突し壊れてしまう可能性があります。そのため、日頃からシャッター周辺の整理整頓を心がけることが大切です。
植木鉢やガーデニング用品など、風で飛ばされると雨戸に衝突し、ダメージを与える可能性があるものは、事前に片付けましょう。
具体的には、以下のような対策を行うことをおすすめします。
- ベランダや庭に置いてある、軽量で飛ばされやすいものは屋内に移動する
- 大型の物や移動が難しいものは、ロープや重しで固定する
- 樹木の枝は、雨戸に当たらないよう剪定しておく
- ゴミ箱やジョウロなどは、屋内に移動するか固定する
シャッターガードを取り付ける
飛来物から雨戸を守るもう一つの方法は、シャッターガードを設置することです。シャッターガードとは、雨戸の外側に取り付ける保護カバーのことで、金属製や樹脂製のものがあります。
シャッターガードを取り付けるメリットは以下の通りです。
- 強風で舞い上がった瓦礫が直接雨戸に当たるのを防げる
- 雨戸の表面が傷つくのを防ぎ、美観を維持できる
- 簡単に取り付けられ、必要なときだけ使用できる
シャッターの劣化を定期点検する
雨戸は、普段は使用しないことが多いため、劣化に気づきにくいものです。しかし、老朽化した雨戸は、台風の強風で破損しやすくなります。そこで、定期的にシャッターの点検を行い、早めの補修や交換を心がけることが重要です。
点検のポイントは以下の通りです。
- 雨戸の開閉がスムーズに行えるか確認する
- ヒンジやレールのゆるみ、変形がないか調べる
- 表面の塗装の剥がれや錆を見つけたら、補修する
- 異音や振動が発生していないか、異常がないかチェックする
これらの点検を年に1~2回行うことで、雨戸の状態を把握し、台風に備えることができます。もし、修理が必要な箇所があれば、台風シーズン前に業者に依頼して、万全の状態で台風を迎えましょう。
雨戸の補強と強風・台風対策のやり方
台風シーズンを前に、住まいの安全を確保するために雨戸の点検と補強は欠かせません。雨戸が強風に耐えられるよう、適切なメンテナンスを行うことが大切です。
ボルト・ネジの増し締めをする
雨戸の補強において、最も基本的な作業はボルトやネジの増し締めです。時間の経過とともに、雨戸を固定しているボルトやネジがゆるんでくることがあります。ゆるみを放置していると、強風で雨戸が外れてしまう危険性があります。
そこで、定期的にボルトやネジを点検し、必要に応じて増し締めを行いましょう。具体的な手順は以下の通りです。
- 雨戸を開け、ボルトやネジの位置を確認する
- ドライバーや専用の工具を使って、ボルトやネジを時計回りに回し、しっかりと締める
- 増し締め後、雨戸の開閉がスムーズに行えるか確認する
この作業を年に1~2回行うことで、雨戸の固定力を維持し強風に備えることができます。
潤滑油を塗布する
雨戸の開閉部分に、潤滑油を塗布することをおすすめします。潤滑油を塗ることで、雨戸の動きがスムーズになり、ガタつきや異音を防ぎ雨戸が壊れるのを防ぐことができます。また、金属部分の錆防止にも効果があります。
潤滑油の塗布は以下の手順に従って行いましょう。
- 雨戸のヒンジやレールなど、可動部分を中心に潤滑油を塗る
- 余分な油はウエスなどで拭き取り、表面に油膜を残す程度にする
- 雨戸の開閉を数回行い、油が行き渡っているか確認する
この手順で潤滑油を塗るのがおすすめです。雨戸の寿命も延び、いざというときの動作不良も防げる可能性があります。
雨戸が壊れてしてしまったときの対応方法
台風や強風によって雨戸が破損してしまうと、住まいの安全性が損なわれ、不安を感じる方も多いでしょう。しかし、落ち着いて適切な対応を取ることで、速やかに雨戸を復旧させることができます。ここでは、雨戸が破損してしまったときの対応方法をご紹介します。
破損した箇所を確認する
まず最初に行うべきことは、雨戸のどの部分が壊れているかを特定することです。外観から確認できる範囲で、以下のような点をチェックしましょう。
- 雨戸に穴や割れがないか
- 枠やレールに変形やゆがみがないか
- ヒンジや可動部分に異常がないか
破損箇所を見つけたら写真を撮っておくと、後の修理依頼や保険請求の際に役立ちます。また、破損部分から雨水が浸入していないかも確認し、必要であれば応急処置を施します。
火災保険を利用できるかを確認する
次に、加入している火災保険で雨戸の修理費用が補償されるかどうかを確認します。多くの火災保険では、台風などの自然災害による雨戸の破損も補償対象に含まれています。
ただし、補償の条件や範囲は保険会社によって異なるため、以下の手順で確認することをおすすめします。
- 加入している火災保険の約款を確認する
- 保険会社に連絡し、雨戸の破損が補償対象かを問い合わせる
- 保険会社から必要書類や手続きについて説明を受ける
火災保険を利用できる場合は、修理費用の自己負担額を抑えることができるでしょう。ただし、火災保険の請求には時間がかかることもあるため、緊急を要する修理については自費で行うことも検討しましょう。
専門業者に修理対応を依頼する
雨戸の破損状況が確認できたら、いよいよ修理対応を専門業者に依頼します。雨戸の修理は、DIYで行うことも可能ですが、安全性と確実性を考えると、専門家に任せるのが賢明です。
専門業者を選ぶ際は、以下のような点に注意しましょう。
- 雨戸の修理実績が豊富で、信頼できる業者を選ぶ
- 無料見積もりを依頼し、複数の業者で価格や対応を比較する
- 修理の保証内容を確認し、アフターフォローが充実している業者を選ぶ
良質な専門業者を選ぶことで、壊れた雨戸を迅速かつ適切に修理することができます。修理完了後は、動作確認を行い、問題がないことを確かめましょう。
火災保険が適用されないケースに気を付けよう
火災保険は、火災や風水害などの自然災害によって住宅が被害を受けた際に、修理費用を補償してくれる心強い味方です。しかし、すべての被害が火災保険の補償の対象となるわけではありません。ここでは、火災保険が適用されないケースについて詳しく見ていきましょう。
経年劣化によって雨戸がダメージを受けた場合
残念ながら、経年劣化によって生じた雨戸の損傷は、火災保険の補償対象外となります。経年劣化が自然災害とは異なり、通常の使用に伴って徐々に進行するためです。
経年劣化によって雨戸が壊れた場合は自費での修理が必要になるため、修理費用の発生を防ぐには、定期的なメンテナンスによって雨戸が長持ちするよう配慮することが重要です。
- 年に1~2回程度、雨戸の汚れを落とし傷みがないか確認する
- 錆びや腐食が見られる場合は、早めに補修や塗装を行う
- 開閉がスムーズに行えるよう、動作部分に注油する
このように、日頃からこまめなケアを心がけることで、雨戸の寿命を延ばし、大きなダメージを未然に防ぐことができるでしょう。
台風による被害から3年以上経過してしまった場合
台風などの自然災害によって住宅が被害を受けた場合、火災保険の給付金を請求できる期間は限られています。多くの保険会社では、被害発生から3年以内に修繕工事を完了させる必要があります。
もし、台風による被害から3年以上が経過してしまった場合、残念ながら火災保険の給付金を請求することはできません。
したがって、自然災害による被害が発生した際は、できるだけ早めに保険会社への連絡と修繕工事の手配を進めることが重要です。保険会社に連絡する具体的なスケジュールは以下の通りです。
- 被害発生後すぐに保険会社へ連絡し、必要書類を提出する
- 1ヶ月以内に修繕業者を手配し、費用の見積もりを取る
- 半年~1年以内に修繕工事に着手する
- 遅くとも3年以内に工事を完了させる
このようなスケジュール管理を徹底することで、火災保険の補償を確実に受けられるようになります。
初期不良や施工時の不良の場合
住宅の建築や設備の設置には、高い技術力と品質管理が求められます。しかし、万全の注意を払っても、初期不良や施工時の不良が発生してしまうことがあります。残念ながら、初期不良や施工不良に起因する損傷は、火災保険の補償対象外となります。これらは、自然災害とは異なり、製品や工事の品質に起因する問題だからです。
初期不良や施工不良が疑われる場合は、火災保険の給付金を請求しようとするのではなく、工事をした業者に損害賠償請求を行うべきです。
具体的なステップは以下のとおりです。
- 不具合が発生した箇所を特定し、状況を詳しく記録する(写真撮影など)
- 施工業者やメーカーに連絡を取り、不具合の状況を説明する
- 無償での修理や交換を求め、必要に応じて損害賠償請求を行う
初期不良や施工不良は、火災保険の給付金の請求対象ではなく、施工業者やメーカーの責任において解決されるべき問題です。
消費者としては、冷静かつ論理的に不具合の状況を説明し、適切な対応を粘り強く求めていくことが重要となります。
まとめ:台風で雨戸が壊れる前に対策しよう!
ここまで、台風による雨戸の被害と、その対策法についてお伝えしてきました。雨戸は台風シーズンになると、強風や飛来物、浸水などによって様々なダメージを受ける可能性があります。しかし、日頃から適切な対策を行うことで、被害を最小限に抑えることができるのです。
具体的には、以下のような点に注意しましょう。
- 雨戸周辺の不要なものを片付け、飛散を防ぐ
- シャッターガードを取り付け、飛来物から雨戸を守る
- 定期的な点検とメンテナンスで、雨戸の劣化を防ぐ
また、台風や自然災害が発生した際には、長時間の停電や電力供給の不安定さが発生することがあります。そうした状況に備えるために、ポータブル電源の準備は非常に重要です。雨戸の対策と併せてチェックしておきましょう。
ポータブル電源|Jackery(ジャクリ)
万が一、台風によって雨戸が壊れてしまった場合でも、慌てずに対応することが大切です。壊れた箇所を確認し、火災保険の適用を検討した上で、専門業者に修理を依頼するのが賢明でしょう。
ただ、台風被害に遭われた方の中には、火災保険の申請方法がわからなかったり、適切な修理業者が見つからなかったりして困っている方も多いのではないでしょうか。そんな時は、火災保険申請のサポートを行っている「修復ナビ」をご利用ください。修復ナビでは、経験豊富な専門家が無料で現地調査を行い、火災保険申請に必要な書類の作成もサポートしてくれます。
万が一の台風被害に備えて、今のうちから修復ナビを覚えておきましょう。そして、雨戸の修理が必要になった場合には、修復ナビにお気軽にお問い合わせください。