「2階リビングって住みやすいのかな?」と気になっていませんか。
2階にリビングを作ると、日当たりのいい空間で過ごすことができます。
しかし、デメリットを知らないまま取り入れると「こんなはずじゃなかった!」と後悔しかねません。
今回は、2階リビングのメリット・デメリットの他に考えておくべき注意点も紹介します。
さらに、大手ハウスメーカーの実例を紹介するのでアイディア作りやイメージの参考にしてください。
なお、2階リビングの作成費用を少しでも安くしたい場合は、火災保険の給付金の利用を検討しましょう。
火災保険の申請にお悩みなら、申請サポート業者の利用がおすすめです。
1.憧れの一戸建て!2階がリビングの家のメリット
憧れの一戸建てでリビングの位置に迷っているなら、メリット・デメリットの把握から始めましょう。
メリット・デメリットの双方を把握することで、導入すべきか判断しやすくなります。
まずは、メリットから確認してみてください。
2階がリビングのメリットは、以下の4つです。
- 敷地面積が小さくても解放感のあるリビング
- 日当たりの良い空間ながらプライバシーの確保
- ロフトなど自由な間取り
- 柱が増えて災害に強い家
1つずつ解説していきます。
(1)敷地面積が小さくても解放感のあるリビング
2階をリビングにすると、敷地面積が小さくても解放感のある空間を作り出せます。
なぜなら、1階に比べて風通しが良く、大きな窓を設計できるからです。
また、リビングを2階にすることで、土地に関する次のような問題点も解消できます。
- 敷地面積が小さい
- 高い位置のリビングで日照不足解消
- 狭くなりがちな延べ床面積を広くできる
限られた条件でも、2階にリビングを作ることで解放感のある我が家にしましょう。
(2)日当たりの良い空間ながらプライバシーの確保
2階にリビングを作る利点として、日当たりの良い空間ながらプライバシーが確保できることもあります。
リビングを2階に持ってくれば、1階よりも道路から距離が離れるためです。
人通りの多い道路に面している家だと、1階のリビングではカーテンをしていても視線が気になることが少なくありません。
さらに、外の話し声だけでなく、リビングの話し声がダイレクトに聞こえてしまうこともあります。
リビングを2階にすることで、歩行者の視線や話し声が丸聞こえという事態を避けられるでしょう。
(3)ロフトなど自由な間取り
2階リビングなら、ロフトや吹き抜けなど高さを生かした空間づくりが可能です。
設計の自由度が増すので、家主の個性を反映した家づくりが実現します。
例えば、ロフトを作って子ども部屋にすれば、リビングを通って子ども部屋に向かう動線を作成可能です。
勾配天井のあるリビングにすれば、敷地面積の小さい家でも広く感じることができます。
人の集まる空間を自由にアレンジするなら、2階リビングが最適です。
(4)柱が増えて災害に強い家
2階リビングは、震災などの災害に強い家になります。
なぜなら、1階を寝室などの部屋にすると必然的に柱や壁が増えるため、構造上しっかりした住宅になるからです。
また、通帳など重要な書類をリビングに保管することで、水害で浸水したとしても大事な書類を守れます。
震災などの災害に強い家を希望するなら、人や物が集まるリビングを2階にしましょう。
ここまで2階をリビングにするメリットを見てきました。
続いて、デメリットもしっかり確認しましょう。
2.後悔!2階がリビングの家のデメリット
2階がリビングの家のデメリットは、以下の4つです。
- リビングまでの階段が面倒
- 防犯対策が必須
- 1階の部屋が暗くてジメジメする可能性
- 2階のキッチンなど水回りからの排水音が寝室まで響く
デメリットが受け入れられるか家族と話し合うために、それぞれ参考にしてみてください。
(1)リビングまでの階段が面倒
2階がリビングだと、階段を面倒に感じる可能性があります。
玄関を開けてリビングへ行くためには、階段を上がらないといけません。
例えば、牛乳や米などの重い荷物をリビングへ運ぶ場合は、1階リビングに比べて不便です。
また、配達を良く利用するなら、受け取りの度に階段を往復しなくてはいけないので、対応が億劫に感じるかもしれません。
玄関からリビングまでの階段が大きなデメリットとなります。
(2)防犯対策が必須
1階での滞在時間が減るため、防犯対策は必須です。
2階がリビングだと、もし誰かが侵入してきたときに気付きにくくなります。
1階の窓に格子を付けて防犯ガラスにするなどの防犯対策をすべきです。
3階建てを考えているなら、より1階に滞在する機会や時間が減る可能性があります。
セコムなどのホームセキュリティーの加入も検討しましょう。
(3)1階の部屋が暗くてジメジメする可能性
部屋の向きによって、1階の部屋が暗くて過ごしにくい場所になる可能性もあります。
なぜなら、1階は2階に比べて日当たりが悪いからです。
1階を書斎や子ども部屋として考えているなら、日の当たる時間や間取りを考慮しないとジメジメした居心地の悪い部屋になりかねません。
暗い部屋は、寝室として利用するなどの対策を考えましょう。
このように、1階の部屋は間取りによって日当たりが悪くなるため用途が限られることがあります。
(4)2階のキッチンなど水回りからの排水音が寝室まで響く
2階に水回りを集中させると、1階で過ごすとき排水音が気になることがあります。
1階を寝室にすると、排水管の位置によって排水音が響くかもしれません。
また、来客の多い家では、1階に客人を泊めた時にトイレの排水音などに気を使う必要が出てきます。
対策として次のような設計が必要です。
- 配管に遮音材を巻く
- 防音効果のある天井材を選ぶ
- 排水管の位置を変えてもらう
水回りの排水音を気にするなら、設計段階で相談しましょう。
ここまで、メリット・デメリットを見てきました。
デメリットが特に問題ないと感じるなら、2階リビングがおすすめです。
次に、2階をリビングにするときの間取りについて見ていきましょう。
3.2階をリビングにしたときのおすすめ1階 2階の間取りは?
2階をリビングにしたときに、どのような間取りにするか悩む人もいると思います。
間取りで家の利便性が大きく変化するので、しっかり検討しましょう。
おすすめの間取りは、以下の4つです。
- 1階に寝室間取りとウォークインクローゼット
- 大きなバルコニーでガーデニングと解放感の確保
- 空間を大きく使うなら廊下のない間取り
- 勾配天井で吹き抜けのある解放感と日当たり
自分たちのライフスタイルに合う間取りを取り入れましょう。
(1)1階に寝室間取りとウォークインクローゼット
1階に寝室とウォークインクローゼットを設けると便利です。
ウォークインクローゼットは、玄関近くにあると帰ってきたときにすぐにコートを片付けられ、動線が良くなります。
2階をリビングに設定するなら、1階は寝たり出掛ける準備をする部屋といったように、テーマを分ける間取りにしましょう。
実際にここで紹介したような間取りは、三井ホームのルーカスシリーズでも紹介されています。
気になった人はぜひ参考にしてみてください。
(2)大きなバルコニーでガーデニングと解放感の確保
大きなバルコニーを確保すれば、視覚効果で実際の広さ以上に解放感のある部屋となります。
さらに、ガーデンスペースも確保可能です。
2階リビングだと、ガーデニングが趣味でも階段の昇降が必要なことから、頻度が減少する傾向にあります。
バルコニーを大きく確保すれば、解放感を確保しながらガーデニングも楽しめるのでおすすめです。
(3)空間を大きく使うなら廊下のない間取り
極力廊下を減らし、回遊させる間取りにしましょう。
廊下を減らすことで、限られた空間を最大限使うことができます。
回遊できる間取りとは、部屋に入れば行き止まりにならずに、他の場所へ行けるような間取りのことです。
引き返さなくても他の場所へ行けるので、便利な間取りになります。
しかし、回遊させる間取りにするには、ある程度の敷地面積が必要です。
狭小住宅で作ろうとすると、逆に使いづらい場合があるので注意しましょう。
無駄のない動線を確保するなら、回遊できる間取りがおすすめです。
(4)勾配天井で吹き抜けのある解放感と日当たり
勾配天井を取り入れれば、吹き抜けのある解放感と日当たりのある家になります。
勾配天井とは、屋根の形状に合わせて天井も斜めになっている形です。
高い位置に窓を設けると、部屋が明るくなるだけでなく、窓から見える景色も変わります。
窓からは隣家ではなく、空が見えることが多いです。
勾配天井を取り入れると、日当たりと開放感を得られます。
2階リビングにしたときのおすすめの間取りを見てきましたが、間取りの他にも考えておくべき点があるので、チェックしましょう。
なお、2階リビングの作成費用を少しでも安くしたい場合は、火災保険の給付金の利用を検討しましょう。
火災保険の給付金は使い道が自由であり、申請サポート業者を利用すれば、簡単に申請できます。
4.一軒家で2階リビングにするときに考えておくべき注意点
2階リビングにするなら、事前に考えておくべき注意点があります。
注意点は、以下の3つです。
- 足腰が弱くなったときの老後対策
- 生活しやすい動線を重視した設計
- 中古市場だと価値が下がる可能性
それぞれの注意点で、自分たちなりの解決方法を見つけてから契約しましょう。
(1)足腰が弱くなったときの老後対策
最初に考えるべき点は、足腰が弱くなったときの老後対策です。
歳を取ると、家の中の階段が億劫になります。
また、階段からの転落の危険性も考慮しなくてはいけません。
対策方法を家族で話し合っておくことが大切です。
例えば、以下のような対策方法があります。
- 短い階段
- ホームエレベーター
- なだらかな階段
- 売却して住み替え
足腰が弱くなったときの老後対策は、設計時に考えておきましょう。
(2)生活しやすい動線を重視した設計
動線を重視した設計でないと、住んでいるうちに不満が出てきます。
なぜなら、階段の昇降が多いと移動が面倒になるからです。
例えば、入浴するのは寝る直前、もしくは帰宅直後はお風呂場へ直行と決まっているなら、お風呂場と寝室を1階に持ってくる方法もあります。
自分たちのライフスタイルに合った生活動線をしっかり考えて、設計図に落とし込みましょう。
(3)中古市場だと価値が下がる可能性
2階リビングの家だと、中古市場で価値が下がる可能性があります。
なぜなら、中古市場ではオーソドックスな間取りが好まれるからです
将来、自宅を売却するつもりなら注意しましょう。
ただし、狭小住宅(ペンシルハウス)の多い地域なら、他の家も2階リビングの可能性が高いので例外と言えます。
中古市場だと敬遠される場合もがあるので、売却を視野に入れるなら価格は低くなることを知っておきましょう。
ここまで注意点を見てきましたが、あれもこれもと考えているうちに混乱してきた人もいるのではないでしょうか。
何が良いのかわからなくなったときは、実例を見ると理想のイメージを掴みやすいです。
5.一戸建てリビングの実例を見てイメージを固めよう
大手ハウスメーカーでは、2階リビングの間取りや実例を提供しています。
間取りの案や実例を参考にして、取り入れたいアイディアやイメージを固めましょう。
今回紹介するのは、以下の3つです。
- ヘーベルハウスの日当たりの悪い1階へ日光を届ける設計
- ヘーベルハウスのクロスフロアで一体感のある空間
- 三井ホームの水回りを1階 2階に分ける設計
それぞれのアイディアを見ましょう。
(1)ヘーベルハウスの日当たりの悪い1階へ日光を届ける設計
へーベルハウスでは、日当たりの悪い1階へ天井からの日光を届けるアイディアを提供しています。
1階の日当たりに悩んでいる人にとって、良いアイディアとなるはずです。
3階建てを検討している人は参考にしてみてはいかがでしょうか。
(2)ヘーベルハウスのクロスフロアで一体感のある空間
へーベルハウスでは、外観は2階建て一軒家でも、中に入るとフロアが沢山あるクロスフロア住宅を提供しています。
1階に子ども部屋を設置したくない人や、長い階段が気になる人におすすめです。
吹き抜けを中心にした間取りなので家事をしていても、他の部屋の様子が把握できます。
また、1階と2階の他にクロスフロアを設けることで、階段を短くすることが可能です。
空間をフル活用するためのクロスフロア住宅になります。
(3)三井ホームの水回りを1階 2階に分ける設計
水回りを1階と2階に分ける間取りを提案しているのが三井ホームです。
2階にリビングを持ってきた場合、お風呂場といった水回りを2階に集中させることがあります。
しかし、あえてお風呂場やランドリールームを1階に持ってくることで、生活動線を明確にすることが可能です。
例えば、寝る前にお風呂に入って洗濯機をまわせば、2階へ上がる必要はありません。
自分たちの生活動線に合わせて水回りを分けるというアイディアです。
自分たちの生活動線を明確にしてから、大手ハウスメーカーのプランや実例を見ましょう。
ここまで、2階リビングについて見てきて理解が深まったのではないでしょうか。
次の章で、おすすめな人と避けた方が良い人の特徴を見て、2階リビングを導入するか判断しましょう。
6.【結論】戸建て住宅で2階リビングがおすすめな人・避けた方が良い人
2階リビングについて悩んでいるなら、おすすめな人と避けた方が良い人の特徴を確認しましょう。
以下の順番で見ていきます。
- 活用できる!2階リビングにおすすめな人
- 失敗するかも?2階リビングを避けた方が良い人
どちらに当てはまるか確認して、しっかり検討すれば満足のいく家になります。
(1)活用できる!2階リビングにおすすめな人
2階リビングが向いている人は、以下の点を重視する人です。
- 個々で過ごすことよりもリビングで家族団欒の時間が欲しい
- リビングのプライバシーを確保したい
- 階段の昇降に抵抗がない
家族でリビングで過ごす時間を重視するなら、2階リビングがおすすめです。
日差しが気持ちよく注ぐリビングで、明るい家族団欒を楽しめるでしょう。
(2)失敗するかも?2階リビングを避けた方が良い人
2階リビングを避けた方が良い人は、以下の点に当てはまる人です。
- 荷物を持って階段の昇降は避けたい
- 老後も間取りの変更をする予定はない
- 個々で過ごす時間を重視している
重い荷物を2階へ運びたくないと思うなら、2階リビングを避けた方が良いでしょう。
また、個々で過ごす時間を重視する場合、リビング以外の部屋の日当たりを考える必要があります。
家族構成やライフスタイルによって、理想的な住まいは様々です。
新しい家で自分たちはどのように過ごしたいのか考えてから、間取りを検討してください。
まとめ:家族団欒の空間を手に入れよう!
日当たりの良い2階リビングだと、家族団欒にうってつけの空間になります。
しかし、排水音や重い荷物を運ばなくてはいけないというデメリットも考慮しなければいけません。
つまり、自分たちの過ごし方に合う間取りにすることが重要です。
2階リビングについて把握したらじっくり家族と相談して、素敵な家づくりに役立てましょう。
なお、2階リビングの作成費用を少しでも安くしたい場合は、火災保険の給付金の利用を検討しましょう。
2階リビングの作成のリフォームを依頼する前に、火災保険が利用できるか確認してみましょう。火災保険の給付金でリフォーム費用がまかなえるかもしれません。
リフォーム後に申請してしまうと、被害箇所の確認ができないため給付金がもらえない可能性があります。
もし、火災保険申請を自分で行うのに不安があるなら、火災保険申請サポートを利用するのがおすすめです。火災保険の申請は複雑な専門知識が必要なため、ご自身で給付金請求を行うと、見落としや間違いが発生する可能性もあります。
スムーズな申請と最大限の給付金を受け取るには、プロの力をかりるといいでしょう。
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